Risa’s EDM drop report from America
第71回:EDM 2018(Part 2)
こんにちは!!
前回の記事で、アメリカでは、EDMの方向性、音楽界全体の方向性が変わってきていると言われていることについてを書かせて頂きました。
今年のCoachella(コーチェラ)のラインナップに対する意見の中で、”EDMが消えつつある” とこちらでは、EDMの人気が落ちたようなことも言われているのですが、それと同時に、こちらでは一生懸命EDMがまだ生きている感がかもしだされています。
そこで、今回はLAで生活していて、自然に“ああ、EDMまだ生きてるじゃん”と思うモーメントのお話をしたいと思います。
■ EDM人気が続く鍵はVegas?
ハリウッドの街にはTiëstoやSteve Aokiの顔が超巨大に映っているイベント広告などが目立つビルの上に貼られていて、ドライブをしているとすぐに目に入ります。
ハリウッドのナイトクラブでは、週末の夜に様々なEDMイベントが開催されています。
しかし、いつもこの街の巨大広告はLAのイベントではなく、ラスベガスの大きなナイトクラブ「OMNIA」のものです。
OMNIA Nightclubと言えば、超有名DJばかりをレジデントとして集めていることで有名なラスベガスにあるナイトクラブです。
ラスベガスと言えば、本場EDCが開催される街ですし、ラスベガスのナイトクラブやEDC関係のCEOたちが、巨額のマネー(笑)を出して、EDM人気を宣伝や広告を使って保っている感じです。ハリウッドの街に広告を巨大に出すと言うことは、相当な金額が動いている証拠ですよね〜(笑)
ですから、こちらアメリカではVegasがEDM人気の鍵という感じです。どんなビジネスでも広告って重要ですから、ハリウッドの街に広告を出すのは、スマートな方法ですよね。
この広告を見ると“おーEDMってビッグ!”と思える感じで、もしそうでなくても、そういう感覚になって、そういう感覚を増やしたいというのも会社の狙いなのでしょう。
“Too much!!”(やりすぎ、わざとらしい)という声もあれば“クール!”と、この広告についても色々な意見があります。
ハリウッドの街では、アンダーグラウンドで無名アーティストが集まるイベントも増えてきていますし(以前からありますが)、本当の音楽好きからしたら、高価なチケット代を払わなくて良いし、そういう小さなイベントでEDMが生きていればそれで満足という考えの人もいます。
人それぞれ音楽の楽しみ方も違い、人それぞれ皆意見が違いますから、自称音楽好きでも他の人からとってみれば、そうでなかったり、このトピックって難しいですよね。
■ ジム好きなアメリカ人をターゲット
アメリカ人は筋肉オタクなども多く、ジム好きが多いですよね。こちらのジムにはたくさんのマシン、パーソナルトレーナー、クラスがあり、エクササイズ方法が充実しています。
そのジムで、EDMがよく流れています。
金曜日、土曜日の夜、日曜日の朝にジムに行くと、70〜80年代の曲やカントリーミュージックが流れています。若い層のグループは金曜日、土曜日の夜はパーティーに出向いて、日曜日の朝は遅めに起きる感じなので、この時間帯は幅広い年齢層に合わせて爽やかなジャンルの曲が流れているのだとか。
ジムにもよりますが、知り合いのジムで働いているパーソナルトレーナーによりますと、音楽のジャンルは時間帯で年齢層を見たり、人々からのリクエストで変えているのだとか。
月曜日、火曜日の夜のジムは混む傾向がこちらにはあり、学校や仕事帰りの人が、週末ジムに行けなかった分、頑張っちゃう感じで、この時間帯でバリバリのノリノリ系なEDMがよくかかっています。
■ ZumbaでもEDM!
Zumba(ズンバ)と言えばラテンポップに合わせてハードにダンスしながらエクササイズできることで人気ですよね。
そのZumbaに新しい素敵な影響が出る出来事がありました。
それは、去年の終わり頃にSteve AokiがSTRONG by Zumbaと提携し始めたことです。
“ビートをズンバのステップに合わせてハードなワークアウトも楽しくできるような曲を作る” というまだ新しめのプロジェクトで、現在こちらで大成功中です。
ラテンポップだけでなく、EDMの曲でZumbaというクラスも増えてきていて、実際筆者も様々なインストラクターのZumbaクラスに参加してみてみました。
ハードな動きでも音楽に合わせて楽しく踊りながらエクササイズできるのでストレス解消もでき、最高でした♪
Steve Aoki本人がSTRONG by Zumbaが経営しているLAのスタジオのZumbaクラスに自分の曲をかけて参加したことも話題になりました。
Zumbaだけでなく、キックボクシングクラスでもEDMが使用されていたりします。
あるインストラクターによりますと、ヒップホップをかけると歌詞で消さないといけない言葉があったり、クリーンバージョンのヒップホップをかけても、苦情があることがあり、たまに面倒なんだとか。 EDMはビートに合わせて、ノリやすく、幅広い層からウケが良いとのことです。
こちらのフィットネスのクラスでもEDMが生きている感じです。
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いかがでしたか?
最近では“何が本当のEDMなのか?”なんて話題もよくでます。“テクノをこのジャンルに入れるべきではない”、“トラップはヒップホップ系になってきている”、“EDM人気は別に下がってない。ただポップ調に変わってきただけでしょ?”などなど、たくさんの意見が飛び交っています。
また、ヨーロッパ、日本、アメリカでもどんなものがEDMの対象とされているか少し感覚も違いますし、なんとも偉そうに筆者は音楽を語ることはできませ〜ん。
ですから、あくまでもこちらアメリカで暮らしていて、イベントだけでなく、日常生活の中でもEDMに触れることが簡単に出来るモーメントについての記事として参考にして頂ければ幸いです。
今のところ、上記の他にも普通のレストランだけでなく、こちらの寿司屋さんにもEDMが流れているというファクトもありますし、まだアメリカではEDMが生き続いて行く感じです。
また何かアメリカの面白EDM情報や気づいたことなどを記事にしたいと思います♪
So stay tuned and stay plur!
Another EDM report will drop soon!!! Thank you for reading!
Risa