Risa’s EDM drop report from America
第35回:素敵なPLURストーリー
今まで何度もPLURについて触れていますが、今回は今年のEDCラスベガスで実際にあった、素敵なPLURスピリッドあふれる感動ストーリー記事です。
アメリカでは、EDMのイベント=楽しいポジティブなイメージだけでなく、悪いイメージを持った人も少なくありません。最近はよく、本来のPLURスピリッドを忘れているレイヴァーたちが多いとも言われています。
そんな中、こんな素敵なストーリーがあります。
アメリカで行われる一番大きなEDMのイベントの主催者と言ったら、やはりPasquale Rotellaが創設した“Insomniac”です。
そのInsomniacのファンたちは、SNSでInsomniacイベントファン専用グループを作って、実際に面識はなくても、そこのネットの中のコミュニティで、PLUR精神でレイヴを盛り上げる活動をしています。
例えば、イベントのチケットが売り切れでも、そこのグループ内でチケットが余っている場合は連絡をとりあったり、お得な情報をシェアしたりします。
そのInsomniacファンのSNS内で素敵なストーリーが生まれました。
今年のEDCラスベガス期間中に、アメリカのInsomniacのファンたちが作った“Insomniac Ravers”というFacebookのレイヴ・コミュニティのメンバーの一人が、あるカバンを拾いました。そのカバンの中には、現金572ドル、EDCのチケットやIDなどの貴重品が入っていました。
彼は真剣に、どうしたら早く持ち主にこれを届けられるのか考え、すぐに彼の所属しているInsomniac Raversに持ち主の情報を載せました。
すると、ここからFacebookのシェア(共有)などで、たくさんのEDCに訪れている人たちに情報が広がりました。
友達の友達、またその友達がFacebookに持ち主を探すポストを共有し、しばらく経って、ついにこのカバンの持ち主の友人がこれを見て「このカバンの持ち主は私の友達です」というメッセージを送ったことで、持ち主は無事この貴重品の入ったカバンを見つけることができました。
そしてInsomniac Raversを作ったメンバー達は、カバンを拾い持ち主を探したこのコミュニティ・メンバーに、<Hard Summer>の2日分チケットをプレゼントしました。
この出来事は、
“カバンの中身の貴重品をきちんと全て持ち主に返そうとする心、また他人事で終わらせるのでなく、SNSの長所を利用して情報共有するみんなの気持ちも立派なPLUR精神”
“このようなPLURスピリッド溢れるストーリーは、多くの人々にポジティブなイメージやインパクトを与えて、素晴らしい本来のPLURスピリッドはまだ生きている”
などと、大好評でした。
世の中、窃盗や犯罪でイヤなニュースも多いですが、このようなPLUR精神溢れるストーリーで、EDMのイベントコミュニティだけでなく、世界がPLUR精神溢れる素敵な世の中になれば良いですね。
PLUR sprit is beautiful and still alive as demonstrated by this incident.
Hopefully the spirit of PLUR will continue to spread and make this world a better place!