2014-2015年にかけては主にEDMシーンで活躍していた、ハードスタイルの代表的アーティスト、Headhunterzが、先月行われたDefqon.1でハードスタイルへの帰還を宣言、直後にハードスタイル・ファミリーのメンバーへ向けて、手紙を公開しました。それによると、2014年にHeadhunterzは、自分が何者で、何を探しているかもわかっていなかったけれど、好奇心と冒険心から、「ほかに何があるのか?」探り始めた。しかし、2016年のDefqon.1で、その世界は崩壊し、より大きな絵が見え、他により良い何かがあるという幻想は消え失せ、ハードスタイル・コミュニティの一員に戻ることにした、ということです。
Headhunterzは、「最近のEDMやビッグルームは好きじゃない」とすでに昨年10月に発言していましたから、これはある意味想定内の出来事かもしれませんね。Headhunterzのハードスタイル・シーンへの帰還は、ファンにはうれしいことでしょう。
ちなみにヨーロッパではハードスタイルは「EDM」に含まれません。「EDM」という言葉が使われるようになる前からヨーロッパで確立していたジャンルをヨーロッパのダンスシーンでは「EDM」に含めないのです。同様の理由で「トランス」や「ドラムンベース」なども「EDM」には含まれません。しかしUSでは、これらすべて、場合によっては「ハウス」や「テクノ」まで、文字通り「Electronic Dance Music」なので「EDM」と呼ぶケースもあります。