Ultra Music Festival 2016 レビュー

Tomorrowland、EDC Las Vegasと並んで、世界三大ダンス・フェスの一角を占めるUltra Music Festival(UMF)。毎年3月にマイアミで行われるこのフェスは、ミュージック・コンファレンスと連動していることや、フェス・シーズンの開幕を告げる時期的な要素もからんで、トップDJが新曲を発表する場として定着しています。都市型ダンス・フェス“Ultra”の総本山は、その年のトレンドを決める、音楽的には世界一重要なフェスティバルと言ってもよいでしょう。

今年も3/18〜20の三日間にわたって開催されたこのフェス、MainstageにはEDMシーンのトップ・アーティストがずらりと並び、GAチケットは1月時点ですでにSOLD OUT、のべ165,000人を動員予定ということで、EDMブームはピークを打ったのではないかという声を完全に打ち消す大盛況ぶりでした。

そんな中、2016年のUMFを象徴していたのは、Martin Garrixが史上最年少で、初日のトリを飾ったことでしょう。Martinはすべて自分の曲、さらに未発表の新曲も大量にまじえたセットで、EDMシーンに新たな時代が訪れたことを高らかに宣言するかのようでした。Trap、Future Bass系の新曲を披露したのも印象的でしたね。最後の締めにプレイされたのは、自身のSTMPD RCRDS第一弾となった「Now That I’ve Found You」。この曲は三日目にDavid Guettaもプレイし、そのときMartinはGuettaに紹介される形でステージに上りました。これは、実は異例のことでした。通常、DJが自分以外の人間をステージに上げるのはコラボ曲の共演者に限られているのですから。それは、“EDMの創始者”から“新世代のリーダー”へとバトンが渡された歴史的な瞬間だったのです。

Martin Garrixに負けず劣らずの新鮮さを発揮していたのはKygo。Big Room系のDJがずらりと並ぶ中、自身のオリジナル曲を中心に、Tropical House、Deep Houseのセットを披露していました。‘Jump’や‘Make Some Noise’とは無縁の、曲の良さのみでメインステージの観衆から大歓迎を受けるという光景からは、ダンス・フェスに作曲能力が問われる時代が来ることを予感しましたね。

話題をふりまいていたのは、deadmau5。The Prodigyのドタキャンを受けて、Liveステージで二日目のトリをつとめましたが、今回もThe Prodigyの「Smack My Bitch Up」をはさむという大技に出ました。三日目には、ASOTステージで、なんと予告どおりヘビメタをかけるという暴挙も。そして大トリのKnife Party & Pendulumのステージにもゲスト出演し、今回の顔になっていました。

他にもゲストを交えて素晴らしいサンセット・セットでメインステージをロックしたTiesto、意外とも言えるCraig Davidとの2-Step + Deep House初披露含め新曲多数で盛り上げまくったHardwell、これまた新曲多数だったAviciiなど見どころ満載でした。

音楽的には、2014年のBig Room、Bounce、2015年のMelodic Progressive、Future Houseほど目立ったトレンドは出ていなかったものの、セットの中間にTrapをはさむスタイルが多かったです。Wobble Houseも人気でした。

2017年のUMFは3/24〜25、その前にUltra Japan が、9/17(土)、18(日)、19(月)のシルバーウィークに行われます。楽しみにして待ちましょう。

DANNIC 来日決定/2016年5月22日(日)WIRED MUSIC FESTIVAL 2016

5月22日(日)に三重県のナガシマスパーランドで開催される<WIRED MUSIC FESTIVAL 2016>が、追加ラインナップでDannicの出演を発表しました。

これまでにアナウンスされているラインナップは、Dimitri Vegas & Like Mike、DVBBS、PKCZ®、となっています。

WIRED MUSIC FESTIVAL 2016 第4弾ラインナップにはダンスミュージック大国オランダ出身、絶対的なHardwellファミリーとして知られ、その確かなDJスキル、リミックスセンスでDJ世界ランキング急上昇中のEDM新時代を…

WIRED MUSIC FESTIVALさんの投稿 2016年3月17日

TomorrowWorldが、2015年のAftermovieを公開

昨年は雨にたたられてしまった<TomorrowWorld>ですが、そのAftermovieが公開されました。ベルギーの本家<Tomorrowland>の雰囲気をそのまま踏襲した、Peacefulなビデオに仕上がっていますね。

2016年は開催がない<TomorrowWorld>ですが、来年再開されることを期待しましょう。

ちなみにAftermovieでひそかに注目されるのは、それにどんな曲が使わるかで、そこからフェスの雰囲気や方向性がわかります。今回は以下の8曲でした。Tomorrowland系は、やはりエモーショナルですね。

Ekali – What So Not – Gemini Ft. George Maple (Ekali Remix)
Gent & Jawns – Turn Up
Yves V vs Skytech & Fafaq – Indigo
Bart Skils – Lost Boys
The Temper Trap – Sweet Disposition (Undercatt Remix)
Still Young & Michael Brun – Check This Out
Alesso & One Republic – Lose Myself
Dr Shiver – Candi Station ft Doc M.C. – You Got The Love (official remix)

Blasterjaxx、Ummet Ozcan、MAKJ、Matthew Koma 来日決定/2016年5月8日(日)大阪 BLUE by MUSIC CIRCUS

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5月8日(日)に大阪泉南 タルイサザンビーチで開催される<BLUE by MUSIC CIRCUS – BEACH EDITION>が、第2弾アーティストとしてBlasterjaxx、Ummet Ozcan、MAKJ、Matthew Komaの出演を発表しました。

第3弾アーティストは3月下旬ごろ発表予定、とのことです。

BLUE by MUSIC CIRCUS ~BEACH EDITION~
2016年5月8日(日)
9:00開場/11:00開演/21:00終演(予定)
会場:大阪泉南・タルイサザンビーチ
〒590-0535 大阪府泉南市りんくう南浜海水浴場

http://blue.music-circus.jp/