音楽のジャンル分けに正解はありませんが、基本的に、ジャンルはドラムのパターンと、上に乗っているサウンドのテイストで分けられています
その点でEDMは、ドラムの観点から(歴史的にも)、大きくハウスミュージック系とベースミュージック系の二つに分けることができます
ざっくり言ってしまうと、前者はドンドンドンドンと規則正しくバスドラが鳴っているもので、後者のリズムはヒップホップやロックに近いものです
そんなEDMには重要ジャンルが3つあるので、それを押さえていきましょう
1.ビッグルーム~フェスで人気のEDMジャンル
これはハウス系で、文字通りフェスのメインステージや大会場を意識したサウンドになっています。そのビッグルームは、大きく二つに分けることができます。エレクトロ・ハウス系とプログレッシヴ・ハウス系です
エレクトロ・ハウス系は、重く、ベースと一体化したハードキックに、派手なブレイクが特徴です。2013-2014年に大人気でした。いまでもフェスのメインステージでは、重要な存在です
Martin Garrix – Animals (2013)
Tiesto & KSHMR feat. Vassy – Secrets (2015)
Blasterjaxx & DBSTF feat. Ryder – Beautiful World (2015)
Steve Aoki, Showtek & MAKJ – Rave feat. Kris Kiss (2019)
Dimitri Vegas & Like Mike vs. Armin van Buuren and W&W – Repeat After Me (2019)
プログレッシヴ・ハウス系は、ハードさよりもメロディに重点が置かれているもので、ほとんどの場合ベースラインもあります。初期スウェーデン系は、これです。現在は、あまりリリースされなくなっています。
Swedish House Mafia – Save The World (2011)
Avicii – Levels (2011)
Nicky Romero vs. Volt & State – Warriors (2015)
ビッグルーム近接のサブジャンルには、8分裏のシンプルなベースラインが特徴のバウンスがあり、2014年頃人気でした。現在は、リリースがほぼなくなっています
TJR & VINAI – Bounce Generation (2014)