三日目。
この日のお目当ては、なんと言ってもSteve Angello。おそらくDJの間では、いま最も支持されているDJ’s DJです。今回メインステージでプレイしたDJの中では最高にアンダーグラウンド&グルーヴィーな選曲で、通なクラウドを楽しませていました。とはいえ、Tomorrowlandということでサプライズも用意されていて、途中Whitney Houston「I Wanna Dance With Somebody」がマッシュアップされましたよ。「EDMはチャラいから嫌い」という人には、一度Angelloのセットを体験してもらいたいです。
続くAfrojackは、前半けっこう四つ打ちではない曲もかけていましたが、後半は、飛ばしまくりで、「覚えてるかい?」とMCを入れて「Give Me Everything」をプレイする一幕も。注目だったのは、Dimitri Vegas & Like Mike「Higher Place(Afrojack Remix)」が初プレイされたことでした。全体に自分関連の曲を軸にしたマッシュアップが多かったですね。
このあとは、現世界No.1 DJのHardwell。ベルギーは、オランダのお隣ということで、ほぼ地元。今年はRevealedステージがあるくらい、Tomorrowlandとは仲良しです。雨の中、安定の力強いマイクパフォーマンスと得意のマッシュアップは変わらぬ爆発力で、余裕たっぷりなプレイでした。エナジーたっぷりのHands Up、Jumpで最高の楽しさを味わいたい人には、やはりHardwellは最高のDJですね。
満を持しての登場はHardwellの師匠とも言える御大Tiesto。Tiestoのセットは、その幅の広さが特徴ですが、前半はメロディアスなビッグルームへの傾倒ぶりがうかがえるプレイでした。セット中盤にはDon Diabloがステージに上がり「Tomorrowlandにいまいるみんなのために曲をつくったよ。「化学反応」っていう曲だ。僕らはみんな同じ人間だ。どこの国から来たとか、黒人だとか白人だとか、ゲイだとかストレートだとか、関係ない。もしダンスミュージック、エレクトロニックミュージックを愛しているなら、すべての国旗を揚げて」とMCして、コラボ曲「Chemicals」を披露するシーンもありました。DiabloはLaidback LukeのSuper You & Meステージでもプレイしていて、今回大活躍でしたね。後半はビッグルームからバウンスまでプレイしてましたが、Dezeko & Torresがセットに3曲も入っていたのは見逃せませんね。お決まりのTiestoトランス・コーナーがなくなっていたのは、時間が1時間だったからかな?
そして大トリはDimitri Vegas & Like Mike + Steve Aokiの3 Are Legends。これは、最後の力を振り絞っての大騒ぎみたいなもので、代表曲、有名曲のマッシュアップ連発。ステージにはNERVOのMimやUmmet Ozcanも登っていました。花火大炸裂。
フェスティバルの最後は、ステージに光と鼓動の演出がほどこされる中、子供のバイオリニストが先頭になって、そこからシンフォニーが流れ’Live Today,Love Tomorrow,Unite Forever,Tomorrowland.’の言葉と花火で締め。そしてメロディア王国の王が退席して終了。こうした演出、コンセプトにも、Tomorrowlandが他のダンスフェスと一線を画して王座を守り続けている理由があるなぁと再確認。
Tomorrowland 2015 Report – Part 5
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