Ultra Japan、もちろん最終日にも行ってまいりましたよ!
この日は、巷では一番人気ということで、もちろんチケットは完売。
入場者数3万人って、連日SOLD OUTだったので、毎日同じ数字だったんですが。
ダンスフェスの潜在動員数はもっと大きいってことですね。
さすがに三日目ともなると疲労感満点ということで、とりあえずAnsoloをLINE観戦。SIZEやTom Staar周辺で活躍する彼は、EDMの中ではもっともハウス寄りの音楽性を持っていますが、若いだけあってMCも入るし、動きがすごかったですね。旧世代のハウスDJと新世代のハウスDJの間には、そこに大きな壁があるのかもと思ってしまいました。ハウス寄りとはいっても、モロEDMもプレイしていたので、そこにこだわりはないんだなぁと納得。早い時間なのに、クラウドも盛り上がっていました。今回のUltra Japanで、もっとも知名度を上げたのは彼だったかも。
会場には、Dash Berlinのところから入りました。「皆さん、こんにちは!」の文字をiPadで出しながら現れた彼の1曲目は、ヨーロッパでは完全にアンセム化している「Are You With Me (Dash Berlin Remix)」。その後も、ほぼすべてが自分の曲やリミックスした歌ものというオリジナル・セットに、なんとステージから降りて客席と全力疾走でタッチするわ、ブレスレット?は投げるわというエネルギッシュなパフォーマンスで、会場を完全にロックしていました。今年のUltra Japanでは、ArminとDash Berlin、数少ないトランスDJが元気なところを見せてくれましたね。
続いて登場したのは、昨年のUltra JapanでNo.1だったという呼び声の高いAlesso。今年はスウェーデン勢が彼だけという点、90分セットという点でも注目度は最大級でした。一曲目は最近の彼のセットでは定番になっているMaroon 5との「This Summer」。ここから30分ほどは、Axwell Λ Ingrossoの前半戦にも似た、あまりアゲないロシア系などのトラックもので、じわりと攻めてきました。そこまで引っ張ったところで投下したのが「Sweet Escape」。大爆発しないわけがありません。ここから先は「Cool」「City Of Dreams」「Under Control」「if I lose Myself」「Calling」といったヒット曲に、Axwell Λ Ingrossoの「On My Way」「Sun Is Shining」までドロップして、会場はものすごいことに。泣き出す人続出。最後は「Heroes」に日本国旗で大感動でしたね。
もはやここで終了でもいいかというくらいの状態になったところに現れたのは、大トリのDavid Guetta。「Play Hard」を一曲かけたあと、“日本という遠い国に来ても、EDMはみんなに届いているんだよ、信じられないくらい素晴らしいね!”というお得意の演説でクラウドの心をわしづかみ。その後は、自分関連の曲を新旧とりまぜて“これぞEDM”なキャッチーな選曲で盛り上げる盛り上げる。「BAD」や「Hey Mama」では大合唱に。もうおなじみになった「幸せなら手を叩こう」では全員が手拍子のところで日本国旗!、海外フェスさながらの、すさまじい一体感が創出されていました。ラストは、まさかの「Sexy Bitch」!
さて、三日間通して見た感想ですが、今年は昨年からさらにEDM人気が急上昇していることが、もう誰の目にも明白でしたね。そして、これ、重要なことなんですが、ダンスミュージックが、ここまで大規模に日本で人気になったことは今までなかったんです。世界的にもこの傾向は、はっきりしていて、いまや世界中で史上最大のダンスミュージック・ムーヴメントが起きていると言えましょう。その起爆剤であり、中心がEDMなことには、もはや疑いの余地はありません。日本では「洋楽」という言葉さえ消えかかっているこの時代に、グローバルなダンスミュージックが上陸して広がっている、来年以降もこの流れは、より大きくなっていく、Ultra Japan 2015は、そんな確信を与えてくれた素晴らしいビッグ・フェスティバルでした。
iLOUD/EDM PRESS 編集部