Tomorrowland 2016 Report – Part 3 – DAY1


初日7/22(FRI)、オープナーはFedde Le Grand。Tomorrowlandでは、毎日スタートからトップDJが’Daybreak Sessions’という名目で3時間のロングセットを行うというのが恒例となっています。前半はテックハウスやトライバルハウスで暖め、終盤に自分の曲を持ってくるというのが典型的なパターンですが、この日のFeddeもそんなプレイでした。彼は、このあと翌日行われるUNITE Israelのためにイスラエルへ移動。

いい感じになったところに現れたのは、メインステージ初登場のDimitri Vangelis & Wyman。途中、同じスウェーデン出身のMike Perryをステージに迎え、ヨーロッパで大ヒットした 「The Ocean ft. Shy Martin」をミックスするなど、ちょっとしたサプライズも交えながら、後半は「Payback」「Daylight」といった自分たちのヒット曲を連発。締めはTomorrowlandのAftermovieで有名になったTom Odell 「 Another Love(Dimitri Vangelis & WymanRemix) 」。

スウェーデンつながりのOtto Knowsは、のっけからAviciiとのコラボ曲「Back Where I Belong」、自らのヒット曲「Parachute」で観衆をひきつけ、その後はマッシュアップ大量投入、終盤では再び自らのヒット曲をプレイしまくり、その作曲能力の高さを見せつけてくれました。「Million Voices」を前に「Ain’t No Mountain High Enough」を大合唱する場面は感動的でしたね。

R3habは、今年はメインステージということで、のっけから飛ばしまくり。全体の6割以上が自分の手がけた曲で、MCの力の入り方も違ってました。「これぞEDM」というサウンドには、クラウドもジャンプしまくりでしたね。中盤では盟友Quintinoが登場する一幕も。

スウェーデン勢三組目はGalantis。こちらもメインステージ初登場です。両サイドにドラムパッドとシンバルをセッティングしてのライブ感あふれるパフォーマンスと曲の良さでクラウドを魅了していました。選曲は意外にもハード目で、ミックスは自分たちの曲以外はけっこう綿密にエディットされたショートミックスでしたよ。おなじみSeafoxもステージに立ちました。ハイライトはやっぱり「Runaway (U & I)」で大合唱。

メインステージ初登場、お次はDVBBS。のっけからBPM早すぎ!ハードスタイルからトラップまでプレイするUSスタイルで、煽りに徹してた弟は、客席に水配ったりまでしてましたね。ピークはやっぱり「Tsunami」。「Pyramid」や「Stampede」も人気あったので、ハードキックはまだまだフェスでは強し、ですね。デビューアルバムに収録されるであろう曲もプレイしていて、締めは新曲の「Wicked Ways」でした。

W&W(ちょっとやせたかな?)は、いまやTomorrowlandのメインステージになくてはならない存在。盛り上げ方を知っています。ここでもハードキックはウケてましたね。1-2-3-Jumpが、やはり彼らには似合ってます。最大の見どころはTritonal & Cuebrick 「Iceland (Viking Clap)」で、会場が一体になったところでした。

もはや日暮れ時はDavid Guettaと決まっているTomorrowland。お得意の演説も含めて、やはり別格です。メインステージは、上まであっという間に満員に。一番の見どころは、オールドスクールのアシッドハウス(新曲?)に乗せて、Guettaが自分でエフェクトボイスでしゃべるシーンでした。あとは、「Tomorrowland。僕は旗を見るのが好きなんだ、いろんな違った旗が宙を舞っているのをね。これが好きなんだ。僕の人生をとおして、みんなをひとつにするよう試みてきた。Tomorrowlandは、それをやってる。たくさんの旗、すべてのポジティビティ、すべてのユニティを見ている。いま、僕らはひとつの国だ。愛の国。音楽の国。それがTomorrowland。感じてるかい!」って言ったところで、場内が旗に満たされている光景も圧巻でしたよ。

珍しくTiestoと同じ日に登場したArminは、トランスのみならず、’OLD SKOOL’ミニアルバムからのレイヴチューン、ハウスまでもカバーする幅広い選曲で、クラウドを飽きさせませんでした。Hardwellとのコラボ曲など大会場向けの曲も映えてましたね。最後は花火上がりまくり。

続くTiestoは、フューチャー・ハウス、ベース・ハウスを中心とした最先端の選曲。ゲストではVASSYも登場して新曲「Nothing To Lose」と「Secrets」を歌ったほか、人気急上昇中のAlan Walker、若手注目株のMike Williamsもステージに上がり、にぎやかなパフォーマンスとなりました。この日、最も尖った選曲をしていたのがベテランのTiestoだったというあたりに、DJ王国オランダの秘密が隠されていそうです。

この日のトリはAlesso。音楽フェスティヴァルにおいてトリは最重要アーティストというのは暗黙の了解です。Guetta、Armin、Tiestoと格上の大御所が並んでいるこの日、彼らとTomorrowlandが、あえて新世代のリーダーとなるべくAlessoに花を持たせたことは想像に難くありません。日本では軽薄に見られがちなダンスミュージック・シーンですが、本場ヨーロッパではこんな継承文化の側面まで持っているんですね。Alessoは約7割が自分関連のヒット曲という堂々としたセットで、その期待に応えてくれました。Avicii「Levels」をプレイしたのは、同じスウェーデン勢からの贈り物だったかもしれません。

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