Calvin Harris 来日決定/SUMMER SONIC(2017年8月)

2017年8月19日(土)・20日(日)に東京はZOZOマリンスタジアム&幕張メッセ、大阪は舞州SONIC PARKで行われるSUMMER SONICのヘッドライナーとしてCalvin Harrisの来日が決定しました。

米経済誌『フォーブス』による<世界で最も稼ぐDJ>ランキングで2013年から連続1位、昨年はCoachellaのヘッドライナーも務めたCalvin Harrisの来日は2012年以来、その後の大躍進を考えると、これは大きな話題となりそうです。

SUMMER SONICは、ダンス系では他にJustice、Kungs、Zara Larssonの出演も決定しています。
8月18日(金)SONICMANIAの第一弾ラインナップも発表され、こちらはKasabian、Liam Gallagher、Justiceとなっています。

http://www.summersonic.com/2017/
http://www.sonicmania.jp

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Tomorrowland 2017のチケットが、今年も瞬殺でSOLD OUT

2017年は二週にわたって開催が決定している、ベルギーのTomorrowlandですが、日本時間の2月5日午前一時に発売開始となったチケットは、開始時間にクリックしても例年通りWaitとなり、約1時間後には多くの人がSOLD OUT表示となりました。これは、二週開催になっていることを考えると、昨年をも上回るスピードだったと言えるでしょう。

ちなみに2017年のメインステージにはAxwell Λ Ingrosso、Armin van Buuren、Martin Garrix、Dimitri Vegas and Like Mike、Alesso、Oliver Heldens、David Guetta、Don Diablo、Steve Angello、Steve Aoki、Afrojack、Martin Solveig、Yellow Claw、DJ SNAKE、Nicky Romero、Kaskade、Alan Walker、Robin Schulz、Lost Frequencies、Sunnery James & Ryan Marciano、Nervo、Tchami、Kungs、W&W、Shapov、Otto Knows、W&W、Yves V、Ummet Ozcan、KSHMRらが決定しているほか、PRYDAステージにはdeadmau5が登場、トップDJのレーベル・ステージ、テクノ、ハウス、トランス勢も強力なラインナップで、チケットを手にした後は、ステージ移動で悩むことになりそうです。

Zeddが、アメリカへの難民・移民入国制限に反対するACLU支援のイベントを企画、Skrillexも出演

ドナルド・トランプ米大統領が命令した移民・難民の入国制限に反対するACLU(米国自由人権協会)をサポートするイベントをZeddが企画、4/3にロサンゼルスのStaples Centerで行われることが決定しました。

現時点で出演者にはDaya、Skrillex、Incubus、Zedd、Imagine Dragons、Halsey、Macklemore、Tinasheの名前が上がっています。

Zeddは、このイベントについて、「自分も移民の一人として、正しいと信じることのために立ち上がらなくてはと感じたんだ」とツイートしています。

Ultra Europeが2016年のAftermovieを公開

昨年7/15-17にクロアチアで行われたUltra Europeのアフタームーヴィーが公開されました。
Martin Garrix, Matisse & Sadko – Togetherが映像とぴったりハマっていますね。
Hardwell、David Guetta、deadmau5らトップDJも多数登場します。
素晴らしい景観も見どころです。

The History of EDM – 3 (’90年代)~ハウス大躍進の時代 – UK編

’90年代のUKは、まさに“ダンス・ミュージックの中心地”と言えるほど勢いがありました。
その動向を見ていきましょう。

まず、’80年代末から、UKではハウス、(ブレイクビート・)ハードコア、インディー・ダンスなどがミックスされたレイヴが爆発的に増殖、ダンス・ミュージックのシーンは、瞬く間に巨大化、ポップチャートにもアンダーグラウンド・トラックが大量にチャートインするという現象が起きました。
このシーンから生まれた最大のスターがThe Prodigyです。EDCの創設者Pasquale Rotellaは、こうしたUKのレイヴ・シーンに影響を受けてパーティを始めたと語っています。
The Prodigy – Charly (’91)

このレイヴ・シーンに呼応する形でロック側からもインディー・ダンスの動きがあり、これらの音楽はUKのバレアリック・シーン、マッドチェスター・ムーブメントの中心となりました。
Primal Scream – Loaded (’90)
The Stone Roses – Fools Gold (’89)
Happy Mondays – Step on (’90)

Happy Mondays – Step On (Official Music Video)

その延長線上にあるJunor Boy’s Ownレーベルは、Underworld、The Chemical Brothersを輩出しています。
EDM系のフェスでOasisがかかったりするのには、こんな背景もあるんですね。
Underworld – Born Slippy (Nuxx) (’96)
The Chemical Brothers – Setting Sun (’96)

その流れでFatboy Slimや、ブレイクビーツ&ロックの要素が強いジャンル、Big Beatのブレイクがありました。
Fatboy Slim – Rockafeller Skank (’98)

よりアンダーグラウンドに近いところでは、トリッピーなプログレッシヴ・ハウスが生まれ、Sasha、John Digweedが象徴となりました。
プログレッシヴ・ハウスは、90年代前半と90年代末から’00年代前半にかけての二度ピークがあります。
Bedrock – For What You Dream (’93)
Sasha – Xpander (’99)

またこのシーンからは、ヨーロッパのフェスでヘッドライナー格まで上り詰めたFaithlessが生まれています。
Faithless – Insomnia (’95)

“UK産ハウス”で、そのあと歴史に名を残しているのは、’90年代末~’00年代初頭に、ラテンやフィルター・ハウスをうまく取り入れたBassment Jaxxでした。
Basement Jaxx – Red Alert (’99)

話を’90年代初頭のレイヴに戻しますが、この頃の(ブレイクビート・)ハードコアからは、ジャングル~ドラムンベースが生まれています。
高速のブレイクビーツをリズムにしたこのジャンルは、レゲエのサウンドシステムからの影響も強く、ハウスの四つ打ちのグルーヴ感から離れたUK独自のものとなりました。
Goldie – Inner City Life (’94)

Goldie – Inner City Life (Official Music Video)

ちなみにハードコアからは、ハッピー・ハードコア~ハードスタイルが生まれたほか、ドラムンベース経由で2-ステップ、グライム、そしてダブステップが生まれており、EDMとハードコアの関連性は低くありません。

The History of EDM – 1 (’80年代)~ルーツをたどればシカゴ・ハウス
The History of EDM – 2 (’90年代)~ハウス大躍進の時代 – US編
The History of EDM – 3 (’90年代)~ハウス大躍進の時代 – UK編
The History of EDM – 4 (’90年代)~ハウス大躍進の時代 – ヨーロッパ編
The History of EDM – 5 (’00年代)~エレクトロの台頭
The History of EDM – 6 (’09年~’10年)~EDMの起点
The History of EDM – 7 (’10年代)~ダンスフェスの爆発的人気上昇
The History of EDM – 8 (’10年代)~EDMシーンが巨大化
The History of EDM – 9 ~まとめ