Risa’s EDM drop report from America / 18: KANDI (Part 3)

Risa’s EDM drop report from America
第18回:KANDI (Part 3)

今回は、以前に詳しくご紹介させて頂いた、EDM関連のイベントに行く時に欠かせないファッションの一部、“Kandi”についての続編記事です。
本場アメリカでの驚くべきありえない Kandi交換情報、Kandi交換の手順や一般的なKandi交換事情などの情報をお届けします。今回の記事と以前の記事を読めば、皆さんもKandiエクスパートになれちゃいますよ!!

■ Kandi交換の手順
日本でもKandi交換の手順をご存知の方も多いと思いますが、こちらアメリカでKandi交換をEDMイベントでする時は、こんな手順でKandi交換をします。

1

交換相手と一緒にP.L.U.R.の文字の形を手で作ります。
EDMイベントのコアな思想である“PLUR”(Peace, Love, Unity & Respect)のコンセプトからこんな交換法が生まれました。平和、愛、団結、そして尊敬…Kandi交換法にもきちんと意味があるんですね~。

2

■ アメリカの「えっ?こんなのあり?」なKandi交換事情
な、な、なんと、こちらアメリカの野外EDMイベントで警察官が楽しそうにKandiをレイヴァー達から貰っている姿を発見。そして、それを見ていた他のレイヴァー達がその警察官とKandi交換を始めました(笑)。筆者は実際にその現場を目撃しました。

3

こういうことってよくあるそうです。「お仕事忘れてません?」とテレビで話題になったこともあります。

■ 一般的なKandi交換事情
Kandiはシンプルに、手に数個ブレスレットとして身につけている人から、全身Kandiアクセサリーだらけの人もいます。Kandiを何もつけないでEDMイベントに行くと、それに気づいた人が近づいてきて「Kandiつけなよ~あげる~!」と、Kandiを貰えることもあります。
また、Kandi交換時には「アナタに合ったアナタらしさを強調できるKandiをここから選んで」と言われて、相手のKandiブレスレットの中から自分が好きな物を選べる時もあれば、相手が勝手に「これ、アナタに似合う!」と、どれを交換するか選べない時もあります。

4

逆に、交換相手のKandiブレスレットの中から何か好きなのがあれば、「これ欲しい~」と自分からどれを欲しいか最初に言うことも可能です。

いかがでしたか?
EDMイベントでは、ナンパ目的にKandi交換方法を使う人もいますが(笑)、PLUR精神を広めて、PLUR仲間を増やしたい人がKandi交換をしています。
KandiはEDMイベントに欠かせないファッションの一部だけでなく、色々深い意味や役割があるんで~す。
皆さんもKandi交換でPLUR仲間を増やしちゃいましょ~う!!

まだまだこれからもEDM関連の様々な情報を本場アメリカからお届けします。
So stay tuned and stay plur! Another EDM report will drop soon!!!!
Thank you for reading!

ダンスミュージック界のグラミー、IDMA(第31回)結果発表

ダンスミュージック界のグラミー“International Dance Music Awards (IDMA)”が、2015年(第31回)の結果を発表しました。

最多受賞はHardwellで、Best Global DJ、Best Artist(Solo)に加えて、Best Compilation or Full Length DJ Mix、Best Progressive House/Electro DJ、Best Podcast or Radio Mixshow DJの5冠。

続いたのはSkrillexで、Best Dubstep/Drum & Bass Track、Best North American DJ、Best Dubstep/Drum & Bass DJ、Best Remixerの4冠。Major LazerのBest Commercial/Pop Dance Track、Best Music Videoを入れると6冠で、Hardwellを上回りますね。

新人(扱い)では、KygoがBest Chillout/Lounge Track、Best Break-Through DJ、Best Break-Through Artist (Solo)の3冠。

注目のBest Global Clubは2年連続でUshuaia – Ibiza、Best Music Eventは4年連続でTomorrowland、Best Global Music Labelは3年連続でSpinnin’ Recordsとなっています。

日本勢は、Pioneer DJがBest New Product of the Year、Best Manufacturer of the Year、Best Mixer/Controller、Best Media Playerの4冠で圧倒的な強さでした。

全結果はIDMAのサイトでご覧ください↓
http://wintermusicconference.com/events/idmas/

Tujamo – Drop That Low (When I Dip)

ドイツ出身のプロデューサー/DJ、Tujamo(トゥジャモ)が、「Drop That Low (When I Dip)」のPVを公開しました。「Drop That Low (When I Dip)」はTujamoがSpinnin’ Recordsからリリースしたニュー・シングルで、David Guetta、Steve Aoki、Dimitri Vegas & Like Mike、W&W、Showtek、R3hab、Tiesto、Blasterjaxxらがサポートしています。「Booty Bounce」以来の単独名義でのトラックになりますね。

Kaaze – Tell Me

スウェーデン出身のプロデューサー/DJ、Kaaze(ケーズ)が、「Tell Me」のPVを公開しました。「Tell Me」は、KaazeがRevealed Recordings(Hardwellのレーベル)からリリースしたニュー・シングルです。

Kaazeは、Twoloudのレーベル、Playboxなどからもリリースを重ねている新鋭です。フリー・ダウンロード・トラックもいろいろ公開してますよ。

Ultra Music Festival 2016 レビュー

Tomorrowland、EDC Las Vegasと並んで、世界三大ダンス・フェスの一角を占めるUltra Music Festival(UMF)。毎年3月にマイアミで行われるこのフェスは、ミュージック・コンファレンスと連動していることや、フェス・シーズンの開幕を告げる時期的な要素もからんで、トップDJが新曲を発表する場として定着しています。都市型ダンス・フェス“Ultra”の総本山は、その年のトレンドを決める、音楽的には世界一重要なフェスティバルと言ってもよいでしょう。

今年も3/18〜20の三日間にわたって開催されたこのフェス、MainstageにはEDMシーンのトップ・アーティストがずらりと並び、GAチケットは1月時点ですでにSOLD OUT、のべ165,000人を動員予定ということで、EDMブームはピークを打ったのではないかという声を完全に打ち消す大盛況ぶりでした。

そんな中、2016年のUMFを象徴していたのは、Martin Garrixが史上最年少で、初日のトリを飾ったことでしょう。Martinはすべて自分の曲、さらに未発表の新曲も大量にまじえたセットで、EDMシーンに新たな時代が訪れたことを高らかに宣言するかのようでした。Trap、Future Bass系の新曲を披露したのも印象的でしたね。最後の締めにプレイされたのは、自身のSTMPD RCRDS第一弾となった「Now That I’ve Found You」。この曲は三日目にDavid Guettaもプレイし、そのときMartinはGuettaに紹介される形でステージに上りました。これは、実は異例のことでした。通常、DJが自分以外の人間をステージに上げるのはコラボ曲の共演者に限られているのですから。それは、“EDMの創始者”から“新世代のリーダー”へとバトンが渡された歴史的な瞬間だったのです。

Martin Garrixに負けず劣らずの新鮮さを発揮していたのはKygo。Big Room系のDJがずらりと並ぶ中、自身のオリジナル曲を中心に、Tropical House、Deep Houseのセットを披露していました。‘Jump’や‘Make Some Noise’とは無縁の、曲の良さのみでメインステージの観衆から大歓迎を受けるという光景からは、ダンス・フェスに作曲能力が問われる時代が来ることを予感しましたね。

話題をふりまいていたのは、deadmau5。The Prodigyのドタキャンを受けて、Liveステージで二日目のトリをつとめましたが、今回もThe Prodigyの「Smack My Bitch Up」をはさむという大技に出ました。三日目には、ASOTステージで、なんと予告どおりヘビメタをかけるという暴挙も。そして大トリのKnife Party & Pendulumのステージにもゲスト出演し、今回の顔になっていました。

他にもゲストを交えて素晴らしいサンセット・セットでメインステージをロックしたTiesto、意外とも言えるCraig Davidとの2-Step + Deep House初披露含め新曲多数で盛り上げまくったHardwell、これまた新曲多数だったAviciiなど見どころ満載でした。

音楽的には、2014年のBig Room、Bounce、2015年のMelodic Progressive、Future Houseほど目立ったトレンドは出ていなかったものの、セットの中間にTrapをはさむスタイルが多かったです。Wobble Houseも人気でした。

2017年のUMFは3/24〜25、その前にUltra Japan が、9/17(土)、18(日)、19(月)のシルバーウィークに行われます。楽しみにして待ちましょう。