ダンスミュージック界のグラミー、IDMA(第31回)結果発表

ダンスミュージック界のグラミー“International Dance Music Awards (IDMA)”が、2015年(第31回)の結果を発表しました。

最多受賞はHardwellで、Best Global DJ、Best Artist(Solo)に加えて、Best Compilation or Full Length DJ Mix、Best Progressive House/Electro DJ、Best Podcast or Radio Mixshow DJの5冠。

続いたのはSkrillexで、Best Dubstep/Drum & Bass Track、Best North American DJ、Best Dubstep/Drum & Bass DJ、Best Remixerの4冠。Major LazerのBest Commercial/Pop Dance Track、Best Music Videoを入れると6冠で、Hardwellを上回りますね。

新人(扱い)では、KygoがBest Chillout/Lounge Track、Best Break-Through DJ、Best Break-Through Artist (Solo)の3冠。

注目のBest Global Clubは2年連続でUshuaia – Ibiza、Best Music Eventは4年連続でTomorrowland、Best Global Music Labelは3年連続でSpinnin’ Recordsとなっています。

日本勢は、Pioneer DJがBest New Product of the Year、Best Manufacturer of the Year、Best Mixer/Controller、Best Media Playerの4冠で圧倒的な強さでした。

全結果はIDMAのサイトでご覧ください↓
http://wintermusicconference.com/events/idmas/

Tujamo – Drop That Low (When I Dip)

ドイツ出身のプロデューサー/DJ、Tujamo(トゥジャモ)が、「Drop That Low (When I Dip)」のPVを公開しました。「Drop That Low (When I Dip)」はTujamoがSpinnin’ Recordsからリリースしたニュー・シングルで、David Guetta、Steve Aoki、Dimitri Vegas & Like Mike、W&W、Showtek、R3hab、Tiesto、Blasterjaxxらがサポートしています。「Booty Bounce」以来の単独名義でのトラックになりますね。

Kaaze – Tell Me

スウェーデン出身のプロデューサー/DJ、Kaaze(ケーズ)が、「Tell Me」のPVを公開しました。「Tell Me」は、KaazeがRevealed Recordings(Hardwellのレーベル)からリリースしたニュー・シングルです。

Kaazeは、Twoloudのレーベル、Playboxなどからもリリースを重ねている新鋭です。フリー・ダウンロード・トラックもいろいろ公開してますよ。

Ultra Music Festival 2016 レビュー

Tomorrowland、EDC Las Vegasと並んで、世界三大ダンス・フェスの一角を占めるUltra Music Festival(UMF)。毎年3月にマイアミで行われるこのフェスは、ミュージック・コンファレンスと連動していることや、フェス・シーズンの開幕を告げる時期的な要素もからんで、トップDJが新曲を発表する場として定着しています。都市型ダンス・フェス“Ultra”の総本山は、その年のトレンドを決める、音楽的には世界一重要なフェスティバルと言ってもよいでしょう。

今年も3/18〜20の三日間にわたって開催されたこのフェス、MainstageにはEDMシーンのトップ・アーティストがずらりと並び、GAチケットは1月時点ですでにSOLD OUT、のべ165,000人を動員予定ということで、EDMブームはピークを打ったのではないかという声を完全に打ち消す大盛況ぶりでした。

そんな中、2016年のUMFを象徴していたのは、Martin Garrixが史上最年少で、初日のトリを飾ったことでしょう。Martinはすべて自分の曲、さらに未発表の新曲も大量にまじえたセットで、EDMシーンに新たな時代が訪れたことを高らかに宣言するかのようでした。Trap、Future Bass系の新曲を披露したのも印象的でしたね。最後の締めにプレイされたのは、自身のSTMPD RCRDS第一弾となった「Now That I’ve Found You」。この曲は三日目にDavid Guettaもプレイし、そのときMartinはGuettaに紹介される形でステージに上りました。これは、実は異例のことでした。通常、DJが自分以外の人間をステージに上げるのはコラボ曲の共演者に限られているのですから。それは、“EDMの創始者”から“新世代のリーダー”へとバトンが渡された歴史的な瞬間だったのです。

Martin Garrixに負けず劣らずの新鮮さを発揮していたのはKygo。Big Room系のDJがずらりと並ぶ中、自身のオリジナル曲を中心に、Tropical House、Deep Houseのセットを披露していました。‘Jump’や‘Make Some Noise’とは無縁の、曲の良さのみでメインステージの観衆から大歓迎を受けるという光景からは、ダンス・フェスに作曲能力が問われる時代が来ることを予感しましたね。

話題をふりまいていたのは、deadmau5。The Prodigyのドタキャンを受けて、Liveステージで二日目のトリをつとめましたが、今回もThe Prodigyの「Smack My Bitch Up」をはさむという大技に出ました。三日目には、ASOTステージで、なんと予告どおりヘビメタをかけるという暴挙も。そして大トリのKnife Party & Pendulumのステージにもゲスト出演し、今回の顔になっていました。

他にもゲストを交えて素晴らしいサンセット・セットでメインステージをロックしたTiesto、意外とも言えるCraig Davidとの2-Step + Deep House初披露含め新曲多数で盛り上げまくったHardwell、これまた新曲多数だったAviciiなど見どころ満載でした。

音楽的には、2014年のBig Room、Bounce、2015年のMelodic Progressive、Future Houseほど目立ったトレンドは出ていなかったものの、セットの中間にTrapをはさむスタイルが多かったです。Wobble Houseも人気でした。

2017年のUMFは3/24〜25、その前にUltra Japan が、9/17(土)、18(日)、19(月)のシルバーウィークに行われます。楽しみにして待ちましょう。

EDM PRESS recommended new releases 0311-0317-2016

01.Martin Garrix feat. John & Michel – Now That I’ve Found You

02.R3hab & Quintino – Freak

03.Lucas & Steve – Make It Right

04.MATTN & Futuristic Polar Bears – Café Del Mar 2016 (Dimitri Vegas & Like Mike Edit)

05.Bassjackers & Joe Ghost feat. MOTi – On The Floor Like

06.Dannic feat. Aïrto – Light The Sky

07.Jewelz & Sparks – Drip

08.Thomas Gold x Rico & Miella – On Fire

09.Yves V vs. Skytech & Fafaq – Fever

10.OWEL – Scales(Modern Machines Remix)