Ultra Japan 2015 レポート 9/19(SAT)


1O0A4922e
今年が二回目の開催となるUltra Japan、その初日に行ってまいりました!チケットは完売ということで入場者数3万人。昨年は二日開催で動員42000人でしたが、3日開催になったにも関わらず、その勢いはとどまるところを知りません。

16:00過ぎにメインエントランスに到着すると、クラブサイズくらいのWORLD WIDE STAGEでSIGMAがDnBを響かせていて、かなり新鮮でした。SIGMA級をこのサイズで見れるのは日本だけかも。

SIGMA最後まで見たかったけれど、同時間帯のMAIN STAGEはRobin Shulz。新たなハウス・シーンの代表的アーティストを見逃すわけにはいきません。本来メインアリーナ向きではない彼のサウンドが、どう受け入れられるか注目でしたが、率直に言ってクラウドの反応はそれほど大きなものではありませんでした。しかし、最後にDavid Guetta「Dangerous」のリミックスで引き付けて、「Waves」「Sugar」と自らのキラートラックを並べて、ハウス・ミュージックの新しい形をEDMファンに提示できたことには大きな意味があったと感じました。EDMとRobin Shulzのような新世代ハウス・アーティストの間には交流があるので、そこにEDMの未来も見えましたね。

次にFedde Le Grandが現れると、メインステージの観衆が増える増える。やっぱりいま日本で旬なのはEDMで、みんなもそれを分かっているんだ、ダンスフェスを作っているのは観衆の側なんだという印象が鮮明に残りました。ここからの、みんなのジャンプも含めた盛り上がりの段差は強烈に大きかったです。Feddeのプレイは、日本仕様にしていない、最新潮流を取り入れたもので、EDMマニアにはたまらなかったと思います。最後の締めは、やっぱりアンセム「Cinematic」。

日も落ちて、Ultra JapanのLEDが本領を発揮しだしたところに登場したのがAfrojack。さらに人が増える増える。もはやメインフロアはパンパンです。90分セットということで注目されていましたが、Feddeとは対極で、こちらはモロ日本仕様にセットを変えてきました。古い曲も交えながら、基本EDMヒット曲のマッシュアップをかけまくるという、海外ではあまり聴くことのできないAfrojackのセットで興味深かったです。「Animals」や「Booyah」のフレーズが飛び出したときは、正直かなり驚きました。日本のオールミックス・スタイルにちょっと近かったかもしれません。締めはもちろん予想通りで「Summer Madness」。噂どおり、客演も登場し、Afrojack本人の日本語MCも飛び出し、会場の興奮度は最高潮に。

この後のArminはやりづらいだろうなー、と思っていましたが、まったくそんなことはありませんでした。結論を先に言ってしまうと、この日の王者はArmin Van Buurenでした。Armada傘下にレーベルを持つW&Wのビッグルームサウンドと、自らのトランステイストを巧みに交えたセットは圧巻で、おそらくArminのことをよく知らないであろうEDMファンまでも完全に巻き込んでいたと思います。Mr. Probzのライブや、こうした大型ダンスミュージックフェスティバルでは絶大な威力を発揮する’Ultra Is All About Uniting People Together’といった演説、「Ping Pong」の音で「Seven Nation Army」や「Kernkraft 400」を弾く仕込みエディット、トランスファンの心をわしづかみにする’Are you ready for A State Of Trance,Tokyo?’のMC、そして締めがなんとハードスタイルでアゲにアゲて終了という展開、もうほんとに細かい部分まで完璧で、Ultra Japan 2015初日を大成功に導いてくれたのでした。

iLOUD/EDM PRESS 編集部

Ultraカテゴリーの記事

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。