Risa’s EDM drop report from America / 26: Rave Crew


Risa’s EDM drop report from America
第26回:Rave Crew

突然ですが、皆さんは海外のフェス仲間事情をご存じでしょうか?
海外の野外フェスってものすごく大きくて、フェス内を迷ってしまうこともあるくらいです。
そんな野外フェスに行く時に、フェス仲間がいればなんだか安心ですよね。

そこで、今回はアメリカから“EDMの野外フェス仲間のグループ意識”、“役割”、“何故みんなグループでフェスに行くのか?”など、EDMの野外フェス仲間事情を詳しくご紹介します。

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■ Rave Crew(レイヴ・クルー)
こちらアメリカでは、大きなEDMのイベントに行く時は、ほとんどの人が、自分のフェス仲間と大人数でイベントに出向きます。EDCなどの大きな野外フェスには大人数で行く方がイイ!と言われています。理由は…

・ホテル代、ガソリン代をシェアできるから人数が多いほど良い(シャトルをチャーターすれば、駐車場の混雑を避けて、会場内にスムーズに入りやすいなど)。
・はぐれても、人数が多ければグループ内の誰かしらを見つけて、なんとか一人で会場をふらつかなくて済む。
・グループ内の中から音楽のテイストの合う人を見つけて、グループ内の一部がどこかのステージに残っても、他のテイストの合うグループ内の一部と他のステージに移動して、後からグループ全員でまた合流できる(○○さんがここのステージに残るから、あのアーティストが見れなかった!という率が少なくなる)。
・グループの人が、他のグループから友達を連れてきたり、同じ趣味の素敵なPLUR仲間を増やし、交流を深めることができる。

など、他にもたくさん理由があります。

自分のフェス仲間たちをRave Crew(レイヴ・クルー)と呼び、とても皆仲間意識が強いんです。それぞれのグループが“自分のRave Crewは最高さ”というプライドを持っています。

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■ 会場内を迷わないようにグループする
なんとEDCなどの巨大フェスでは、仲間とはぐれて泣いている女性がいたりすることもあるんです。もの凄い人数が集まり、とってもとっても広い会場なので、迷っている人を見るのも珍しくないんです。
日本の花火大会のように携帯が繋がらなかったり、とにかく電波が悪く、友達とはぐれると連絡がなかなかとれません。
そこで、グループ内ではこんなことをしたりします。

・グループで目立つ看板を作り、それを会場に持ち込み、誰かが迷ったら、その看板を目指してグループを見つける。会場内で、待ち合わせする場合にも、グループの大きな目立つ看板があると便利。
・はぐれないようにグループでオソロイの色の服を着る。
・グループでオソロイのジャージを作ったりする。
・グループメッセージを作る(チャット)。
・“もしはぐれたら○○に集合”と、会場に入る前からはぐれた場合の集合場所をマップを見て決めておく。
・ステージから他のステージに移動する時は、グループの仲間の肩に手を置いたり、腕を組んだり、手を繋ぐ(会場内は混んでいて、ステージによっては身動きがとりづらく、ここではぐれることが多い)。

このようにすることで、会場内を迷うことを防げます。

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■ グループの役割
自分のRave Crewのメンバーがはぐれないように見守ること、トイレに行く時は一緒に誰かと行くこと、誰かの喉がかわいたら飲み物をシェア(グループ内の飲み物シェアはOKだけれど、見知らぬ人の飲み物はNGです)することなど、こういったことで仲間意識や仲間の友情が深くなります。

グループ内の誰かが疲れて座る場合は、その座った人の周りを他のメンバーが円になって立ち並んで、座っている人が誰かに踏まれないように見守ります。

いかがでしたか?
素敵な仲間たちが一緒にいれば、大きな野外フェスに行っても安心ですよね。
筆者は毎年、EDCでこの素敵な自分のグループのPLUR意識を実感したり、他のグループのPLUR精神を見て感動しています。そこで、またの機会にPLUR精神の素敵な行動についてを書きます。
また逆に、PLUR精神はどこに行ってしまったの?という記事も書きたいと思います。

So stay tuned and stay plur!
Another EDM report will drop soon!!! Thank you for reading!

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