Spotify上陸で気づいたこと


ついにSpotifyのサービスが日本でも始まりました。
すでに日本の競合ストリーミングサービスが固めているところに入っていけるのか?とか、J-POPの楽曲数がどうの、ということを焦点にしている記事も見ますが、ポイントはそこではないと思います。

トップページの「チャート」をクリックすると、真っ先に目に飛び込んでくるのは“トップ50(グローバル)”で、そこでは全世界のSpotifyユーザーの再生回数に基づいたチャートを見ることができます。
10/13現在のチャートは以下のようになっています。
1.The Chainsmokers – Closer ft. Halsey
2.The Weeknd – Starboy ft. Daft Punk
3.DJ Snake ft. Justin Bieber – Let Me Love You
4.Major Lazer – Cold Water (feat. Justin Bieber & MØ)
5.Sia – The Greatest ft. Kendrick Lamar

これは、いままでにほぼ存在していなかったものなんです、実は。
音楽チャートというのは、iTunesでさえ、各国のチャートになっています。
レコードやCDの時代にも、チャートは全米、全英など国ごとでした。
日本ならオリコンチャートですね。

全世界チャートを前面に押し出しているのが、Spotifyが今までのプラットフォームと最も違うポイントだと思うわけです。
僕は「音楽に国境はいらない」と思うので、これがものすごく画期的なことに見えます。

それは各アーティスト・ページにも適用されるわけで、試しにお気に入りのアーティスト名を打ち込んで、その人のページに飛んでみてください。
「人気曲」というのが出てくるので、その右の再生回数を見てください。
いまは、まだ日本のサービスが本格化する前なので、そこに出ている数字からは、そのアーティストがいかに世界的に認知されているかということがわかります。
「詳細」というところからは、そのアーティストのリスナーに、どの都市、国の人が多いかもわかります。
今までは、日本のアーティストが実際に世界的にどのくらい認知されているのかを知る方法はなかったのですが、Spotifyの上陸によって、それがわかるようになりました。

こうやってシーンがガラス張りになることによって、リスナーの音楽シーンへ持つ影響度が上がっていくのは興味深いことだと思いますし、そこには大きな変化が待ち構えていると思うのです。
結果的に日本のアーティストが世界で認められる機会もより増えていくでしょうし、海外アーティストとのコラボにも、より大きな意味が出てくると思います 🙂

2016/10/13 Tomo Hirata

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