EDM 2018 | Risa’s EDM drop report from America 70


Risa’s EDM drop report from America
第70回:EDM 2018(音楽とイベントの方向性)

年が明け、今年もこちらアメリカでは、まだまだEDMが盛り上がっていく感じです。
ただ、前とは違うEDMカルチャーへと変わっていくと言われています。

そこで今回は、アメリカで言われているEDMやそのイベントの方向性についての情報をご紹介します。


アメリカで“EDM”と言うと、まず人々は“ハードコアなパーティー”だと想像します。
しかし今年からは、そんなイメージからもう少し落ち着いて成熟したものに変わっていくと言われています。

まず、EDMイベントと言えば、“若者がハードコアにパーティーをする場所” というイメージになってしまい、本来のPLUR精神からかけ離れて、イベントのマナーについて考えさせられる問題が起き、昔からの元祖EDMファンから、沢山のイベントの方向性を見直すようにと苦情が寄せられていました。

ですから、この昔からの世代の人達の意見が、2018年のEDMのイベントの方向性を良い方向へと変えていく、と言われています。
彼らの意見が今とても重要視されていて、EDMのイベントを開催する会社は、新しいルールや、新しいムーヴメントを取り入れていく予定です。

イベントだけでなく、アメリカの音楽のカルチャーも変わってきていると言われています。
もう既に5年前くらいの音楽のカルチャーとは、全く違う方向性へ向かっています。
そしてアメリカの二つの巨大野外フェスの代表、Coachella(コーチェラ)とEDC Las Vegas(Electric Daisy Carnival)が、アメリカの音楽の方向性の鍵を握っていると言われています。


ここ数年間のCoachellaは、KaskadeやZEDDがプレイしたり、2016年にはCalvin Harrisが初めてDJのヘッドライナーとして迎えられ、EDM界では歴史に残るイベントだと大ニュースになりました。
が、しかし、今年2018年のCoachellaのラインナップには、二番目のラインにKygoやODESZAといったアーティストがあるだけで、“他のDJ/アーティストたちはどこに消えたの?”とラジオで騒がれていました。

Coachellaさん(@coachella)がシェアした投稿

アメリカでは、EDMの方向性というというよりも、音楽界全体の方向性が変わってきていると言われています。

ラジオでは、KygoやODESZAはハードコアにパーティーする音楽というより、幅広く若い世代から古い世代まで両方から愛される音楽で、“ただハードコアにパーティーする音楽は、既に愛され、そして終わった。エレクトロニックミュージックは新しい方向性に向かっている。様々な人から愛される音楽でないと、限られた一握りのグループにしか好かれないで廃れてしまう。少し前まではレイヴに行ってただパーティーしてたけど、今となっては人々に何か語りかけて影響をあたえる、本当の音楽が求められてるんだ”…というようなことが語られていました。
以前マイアミでインタビューさせて頂いた様々なアーティスト達も、“新しい方向性の音楽を取り入れていかなくてはいけない”と、同じようなことを言っていたので、なるほどなーと思いました。

こんな感じで洗練されてきて、この変化がもっとクリエイティブで新しく素晴らしいものを生み出していくのでしょう。

今年開催されるCoachellaではDJの数は減ったものの、ハリウッドの街にはTiëstoやSteve Aokiのイベント広告などが大きく貼られていて、ドライブをしているとすぐ目に入ります。
また、この前行ったダウンタウンLAの寿司屋では、バリバリEDMが爆音で流れていました。
寿司にEDM(笑)。
そしてジムでもEDMが流れていて、まだまだEDMは生きてますー!

今年のCoachellaのラインナップに対する意見は、様々です。EDMが消えつつあると言う人もいれば、ポップ調に変わってきただけだと言う人もいたり、たくさんの意見が飛び交っています。


そして、もちろんハードコアなパーティーをしながら、ずっとEDMを楽しめる場所があります。音楽の方向性が変わったとしてもパーティーを楽しむことには変わりない場所。それはEDC Las Vegasです。

年々、昔のPLUR精神がなくなりつつあり、少し懸念されていたのですが、主催のInsomniacはそれを改良していくプランがあるそうです。
今年からまた新たにステージが用意されるのに加えて、フェスティバルで良い出会いやフレンドシップが芽生えるようなことを足していく予定なんだとか。

そしてなんと、今年から初めてEDC Las Vegasでキャンプができるようになります。
キャンプをすることで同じ音楽を愛する人々との新しい出会いの場が生まれ、皆が一つの場所に集まり、本来のPLUR精神が蘇るのではと期待されています。

テントを張った場所のご近所さんと仲良くなれて、会場では爆音で会話が成り立たなくてもキャンプ内でならきちんと会話もでき、友好関係ができる…といったことが狙いで、キャンプ会場内で皆で一緒にリラックスしたり、キャンプ内の中でパーティーを開いたりすることも可能ですし、人々のマナーを守ろうとする姿勢もでてくるのではないか、と言われています。

EDCに20年間ずっと毎年通い続けてる人もいるなど、最近ではこのEDC Las Vegasに幅広い年齢層が集まるので、ただパーティーをハードコアにするだけでなく、フェスでリラックスしながらも音楽をエンジョイしてパーティーを楽しみたい人口が増えてきています。
ずっと前からEDCに参加している年期の入ったEDMファン達の意見を考慮して、これからもPasquale Rotella(Insomniacのボス)は、チームと様々な新しいプランを練っていくそうです。

やはりEDM好きにとって、EDCは欠かせない特別なイベントですよね♪
ですからPasqualeは必死に、新しい何かを毎年取り入れることにかなり力を入れていますよね。

音楽の方向性だけでなく、フェスの方向性もどんどん変わっていく感じですね。
これからどうなっていくのか楽しみですねー♪

Risa

Posted in Risa Clark Column.