2013年にParis & Simoのリミックス・コンテストで注目されて以来、Revealed、Armadaを中心に良質のメロディック・プログレッシヴ・ハウスを量産してきたManse。スウェーデン産らしいエモーショナルなサウンドがトレードマークの実力派です。FUTUREGROOVEでは、6/29(金)東京、7/1(日)大阪公演で来日直前のManseにインタビューしました。
__2013年以降、たくさんのトラックをリリースしていますが、一番のお気に入りは何ですか?
Revealed Recordingsでのデビューから、たしかにたくさんの音楽をリリースしてきたから、一曲をお気に入りに挙げるのはとても難しいな。それでも選ばなくちゃいけないとしたら、Niclas Lundigとの「Last Night Of Our Lives」だね。すべてがいまでも大好きなんだ。ソングライティングは信じられないくらい良いし、流れ、アレンジ、ブレイクだけじゃなくてビルドアップ、ドロップの各部分にいたるまで、自分のプロダクションを誇りに思っているよ。それ以外だと、Chris Jonesとの「Rising Sun」、Alice Bergとの「Freeze Time」だね。
__あなたの曲は、とてもエモーショナルですが、プロデュースには何か秘訣があるのでしょうか?
秘訣っていうか、音楽を書くとき、自分がある種のエモーショナルな状態になくちゃいけないってのはあるね。いくつかは、家族の一員が亡くなった時に作ったし、自分にとって音楽を書くことは、自己表現できる悲しみのプロセスの一部なんだ。ちょっと落ち込んでるときや、孤独を感じたとき、そういう状態のときに紐づけられるような悲しい映画を見たときに書いた曲もある。音楽を書くことによって、そこから前向きな状態に戻れるんだ。
__メロディック・プログレッシヴ・ハウスは、いま最も流行している音ではないかもしれませんが、依然として最もアップリフティングな音楽の一つではあると思いますし、愛されています。プログレッシヴ・ハウス・シーンの現状をどう見ていますか?
ここ2年は、エモーショナルで哀愁に満ちたプログレッシヴ・ハウスは、かなり死んでたね。でも、自分やNicky Romero、DubVision、Dimitri Vangelis & Wymanは、ポップなものをはさみながら、リリースを続けている。ファンは110や150BPMのポップにちょっと飽きてきてるから、シーンは少し復活してきたと思うし、プログレッシヴ・ハウス・コミュニティにとって、それは素晴らしいことだと思う。
__Billboardで、チルアウト・アルバムをリリースする予定だと見ましたが、2018-2019年の計画はどうなっていますか?
いろんなタイプの音楽を制作しているけど、すべてがエモーショナルでメロディックなんだ。アルバムがつくれるだけのチルアウト・ソングがあるし、それらを磨いてきたけど、昨今のアルバム収録曲の多くがすぐに忘れられちゃうような状況を見て、EPでリリースすることにしたよ。2-4曲のフォーマットでリリースしたら、むしろちゃんと注目してもらえると思うから。あともちろん、これからリリースされる、たくさんのプログレッシヴ・ハウスのIDもある。一曲はAfrojackのWall recordingsからリリースされるし、Revealedにもエモーショナルなスウェディッシュ・ミュージックで戻ってくるよ。
__6月29日には、日本で初プレイしますが、どんなセットになりそうですか?
6/29から始まるジャパン・ツアーに、とてもエキサイトしているよ。日本でサポートしてくれている人たちがたくさんいるし、いつも日本でショウをするのは、やりたいことリストに入っていて、それが実現するんだから、そりゃあスーパーエキサイトするさ。ジャパン・ツアー用に新しいイントロを用意したし、セットは既発、未発表含めてほとんどが自分の曲になる予定。いくつかは、ちょっとハードだけと、ほとんどはエモーショナルなローラーコースターだよ、それが日本のファンに楽しんでもらいたいことだから 🙂
__日本では何がしたいですか?
東京と大阪に一週間滞在するから、たくさんのことがしたいね。日本の素晴らしいカルチャーをまずは観光したいし、食べ物にも挑戦してみたい。滞在中、毎日新しいことを試すのがゴールだね 🙂
__日本のダンスミュージック・ファンにメッセージをお願いします。
僕のアーティスト・キャリアを支えてくれた素晴らしいサポートに感謝したいです。
ついに、東京と大阪でみんなに、実際に会えるのでとてもハッピーです。
Big Love
Manse
インタビュー:Tomo Hirata
Beginning presents Manse 東京公演
ATG Presents MANSE at ADAM Lounge