9月17日(土)、9月18日(日)、9月19日(月・祝)の3日間、TOKYO ODAIBA ULTRA PARKで開催される<ULTRA JAPAN 2016>のヘッドライナーの一人として、deadmau5が発表されました。これは”Ultra Worldwide Tour presented by mau5trap”の一環で、今年はdeadmau5人気が再燃していますね。
Tomorrowland、EDC Las Vegasと並んで、世界三大ダンス・フェスの一角を占めるUltra Music Festival(UMF)。毎年3月にマイアミで行われるこのフェスは、ミュージック・コンファレンスと連動していることや、フェス・シーズンの開幕を告げる時期的な要素もからんで、トップDJが新曲を発表する場として定着しています。都市型ダンス・フェス“Ultra”の総本山は、その年のトレンドを決める、音楽的には世界一重要なフェスティバルと言ってもよいでしょう。
そんな中、2016年のUMFを象徴していたのは、Martin Garrixが史上最年少で、初日のトリを飾ったことでしょう。Martinはすべて自分の曲、さらに未発表の新曲も大量にまじえたセットで、EDMシーンに新たな時代が訪れたことを高らかに宣言するかのようでした。Trap、Future Bass系の新曲を披露したのも印象的でしたね。最後の締めにプレイされたのは、自身のSTMPD RCRDS第一弾となった「Now That I’ve Found You」。この曲は三日目にDavid Guettaもプレイし、そのときMartinはGuettaに紹介される形でステージに上りました。これは、実は異例のことでした。通常、DJが自分以外の人間をステージに上げるのはコラボ曲の共演者に限られているのですから。それは、“EDMの創始者”から“新世代のリーダー”へとバトンが渡された歴史的な瞬間だったのです。
Martin Garrixに負けず劣らずの新鮮さを発揮していたのはKygo。Big Room系のDJがずらりと並ぶ中、自身のオリジナル曲を中心に、Tropical House、Deep Houseのセットを披露していました。‘Jump’や‘Make Some Noise’とは無縁の、曲の良さのみでメインステージの観衆から大歓迎を受けるという光景からは、ダンス・フェスに作曲能力が問われる時代が来ることを予感しましたね。
話題をふりまいていたのは、deadmau5。The Prodigyのドタキャンを受けて、Liveステージで二日目のトリをつとめましたが、今回もThe Prodigyの「Smack My Bitch Up」をはさむという大技に出ました。三日目には、ASOTステージで、なんと予告どおりヘビメタをかけるという暴挙も。そして大トリのKnife Party & Pendulumのステージにもゲスト出演し、今回の顔になっていました。
他にもゲストを交えて素晴らしいサンセット・セットでメインステージをロックしたTiesto、意外とも言えるCraig Davidとの2-Step + Deep House初披露含め新曲多数で盛り上げまくったHardwell、これまた新曲多数だったAviciiなど見どころ満載でした。