WiwekとSkrillexが、ショートフィルム『Still In The Cage』を公開

オランダ出身のエレクトロニック・ダンス・ミュージック・プロデューサー/DJ、Wiwek(ウィーウェック)とSkrillex(スクリレックス)が、約18分のショートフィルム『Still In The Cage』を公開しました。フィルムの監督と脚本は、Porter RobinsonやZeddのMVも手がけるJonathan Desbiens(Jodeb)。スコアは、WiwekがOWLSAからリリースした『The Free & Rebellious EP』の楽曲を使用したものとなっています。

タイのバンコクを舞台に、ジャングルの奥地にある、精神が開放された人々のコミュニティへ向かうというストーリーのこの映画、ダークな映像と音楽がマッドな世界観を切り開いています。ちょっと怖い場面もあるので、ご注意を。これ見ちゃうと“Jungle Terror”の受け止め方も変わってきますね。

『The Free & Rebellious EP』に収録されているWiwek & Skrillex「Killa (ft. Elliphant)」は、7月にリミックスEPもリリースされています。


世界的音楽ストリーミングサービスSpotifyが、EDMの起源と精神を語る

全世界における音楽ストリーミングサービス最大手のSpotify。日本には上陸していないので、そのパワーにはピンとこない人も多いでしょうが、音楽シーン全体への影響力は、いまやすさまじいものがあります。

そのSpotifyが、なんとアメリカのEDMシーンについてのショートビデオを発表しました。日本では、ほとんどの人が誤解しているEDMの起源、精神がよくわかります。

要約は以下のとおり。
「EDMは、ただのパーティのサウンドトラックではない、コミュニティをひとつにするムーヴメントでもある」
「1977年シカゴで、差別を受けていたブラック・ゲイ・コミュニティが、安全な場所として新しいクラブ“Warehouse”を発見する。中では、Frankie Knucklesがディスコ、ソウル、ユーロシンセをミックスして、新しい音楽を創造していた。それは後に“ハウス”と呼ばれるようになる」
「一方で、デトロイトでは三人のティーンエイジャー(Juan Atkins、Derrick May、Kevin Saunderson)がエキサイティングで新しい何かを発見し、未来のような音をつくっていた。デトロイト・テクノは希望に根ざした音楽であり、暗い現実から抜け出すものでもあった」
「しかし、’90年代中盤になると、それを破壊するような敵が現れる。邪悪なクラブオーナーはダンスカルチャーから搾取し、(アメリカでは)ドラッグ問題が起き、政策はレイヴやミニマルな音楽までも禁止しようとした。それに対抗して、ブルックリンのFrankie BonesとAdam Xは、不朽のコンセプトとして“PLUR”を紹介した。“Peace(平和)、Love(愛)、Unity(団結)、Respect(尊敬)”」
「今日では驚異的なEDMの成長は、差別や(弾圧)政策への抵抗という起源から離れてとらえられているかもしれない。しかし、そのポジティヴィティとコミュニティを中心に保つことによって、次世代のEDMアーティストはPLURの精神を生かしていけるだろう」

つまり、EDMの起源はシカゴ・ハウスやデトロイト・テクノであり、そこにはPLUR精神があるということですね。
これはEDM PRESSの見方とも一致しています。
日本ではどういうわけか、多くの人に「ただのバカ騒ぎ音楽」、「オールミックス系」と認識されてしまっているEDMですが、まったくそういうものではなく、基本的にはハウス系譜のポジティヴィティを基調とした音楽だということを、Spotifyがクリアにしてくれた一幕でした。
逆に言うと、Spotifyがこのようなビデオを発表するほど、世界的なEDMへの関心は高いということですね。

現在、Spotifyチャートの1位はMajor Lazerの「Cold Water」、3位にはThe Chainsmokers、4位にDJ SNAKE、6位にCalvin Harrisが名を連ねています。

Martin Garrix & Bebe Rexha – In The Name Of Love

オランダ出身のエレクトロニック・ダンス・ミュージック・プロデューサー/DJ、Martin Garrix(マーティン・ギャリックス)が、Bebe Rexha(ビービー・レジャ)とコラボレーションした「In The Name Of Love」のPVをApple Musicで公開しました。「In The Name Of Love」は、Martin Garrixが自身のSTMPD RCRDSからリリースしたニュー・シングルです。

この「In The Name Of Love」は、「Now That I’ve Found You (ft. John & Michel)」「Lions in the Wild (w/ Third Party)」に続くSTMPD RCRDSからのシングルとなっています。

Thomas Jack & Jasmine Thompson – Rise Up

オーストラリア出身で米マイアミを拠点に活動するハウス・ミュージックDJ/プロデューサーで、トロピカル・ハウスを代表する存在として知られるThomas Jack(トーマス・ジャック)が、イギリス出身でまだ15歳の女性シンガー、Jasmine Thompson(ジャスミン・トンプソン)とコラボレーションした「Rise Up」のリリックビデオを公開しました。「Rise Up」は、Thomas Jackがリリースしたニュー・シングルです。

Thomas Jackは、トロピカル・ハウスというワードの名付け親ですね(最初は冗談だったそうで、この点はTchamiが名付け親のフューチャー・ハウスと似てますね)。この「Rise Up」は、昨年話題を集めた「Rivers (feat. Nico & Vinz)」に続く、第二弾シングルとなっています。サーフィンでヒッピーなフィーリングが、トロピカル〜でしょうか。

Vicetone – Anywhere I Go

オランダ出身のエレクトロニック・ダンス・ミュージック・デュオ、Vicetone(ヴァイストーン)が、「Anywhere I Go」のPV(リリックビデオ)を公開しました。「Anywhere I Go」は、VicetoneがSpinnin’ Recordsからリリースしたニュー・シングルです。

Vicetoneはこのシングルの前、6月にMonstercatから「Nevada (ft. Cozi Zuehlsdorff)」をリリースし、話題となってますね。