Forbesによると、各DJのランクインにまつわる事実は次のとおり。 Avicii – この夏の終わりでツアーから引退するも、音楽は作り続けるし、VolvoやRalph Laurenとしたような好条件契約への道は開かれている。 Afrojack – 期間で50以上のギグをこなし、ライセンスやG-Star Rawとのファッション・コレクション契約のような音楽以外のベンチャーで収入を増加させている。 Dimitri Vegas & Like Mike – ヴェガスよりヨーロッパで人気だが、世界中のメジャー・フェスティバルで6桁(数千万円)のギャラを獲得している。 Kaskade – 5月にLos Angeles Convention Centerで2万人の会場をソールドアウトに。 Martin Garrix – リスト中もっとも若いが、過酷なツアースケジュールをこなし続けている。時計ブランドTag Heuerの顔にもなった。マネージャーはJustin Bieberと同じ。 Skrillex – Justin Bieberのカムバックに貢献、最新アルバム『Purpose』で5曲をプロデュース。 Diplo – 2015年夏のヒット曲「Lean On」を共作、この曲はSpotifyで8億回再生された。 Steve Aoki – ここ一年で198回のショウをこなしている。 Zedd – 一年間の収入としてはキャリア最大に。好条件のクラブ、フェスティヴァル・ギグ多数。 David Guetta – フランスで行われたEURO 2016のテーマ・ソングを制作 Tiesto – 昨年100ギグ以上をプレイ。7-Upとの推定7桁(億円クラス)の契約にサイン。 Calvin Harris – 1ギグで40万ドル(1ドル100円として4000万円)以上、ラス・ヴェガスで最もギャラが高い。
今回ニューエントリーはDimitri Vegas & Like Mike。躍進はZedd、Diploですね。5月に発表されたInternational Dance Music Summitのデータによると、ストリーミングや、中国、南米といった新しい地域での人気に支えられて、Electronic Musicシーンはまだ成長中です。これからのEDMシーンは、よりグローバルなものになっていくのかもしれません。
このシリーズ記事ではメインステージを中心にレポートさせてもらいましたが、TomorrowlandはEDMフェスではなく、テクノ、トランス、ハウス、ドラムンベース、ハードスタイル、ベースミュージックといったジャンルも大々的に展開されている音楽フェスです。今回はdeadmau5 vs Eric PrydzのB2Bが話題でしたが、同ステージではAdam Beyer & Ida Engberg夫妻のB2Bも行われていましたよ。
実はメインステージ裏にはシークレットレストランもあって、そこでの収益は慈善団体Love Tomorrow Foundation、NGO’Cunina’を通じて、まずはネパールに‘Music & Arts School’ を建設するのに充てられるそうです 🙂
Tomorrowlandはダンスミュージック・シーンが大きくなり始めてから30年にもおよぶヨーロッパのベルギーで2005年から開催されている、今回が12回目の歴史あるフェスです。2016年のチケット完売速度は史上最速、今年も地球上に存在するほぼすべての国に近い世界200か国以上から集まった、のべ18万人が’Live Today, Love Tomorrow, Unite Forever’のメッセージのもと、ともに音楽とフェスを楽しんだほか、その模様はTomorrowland TVやオフィシャル・パートナー・ラジオ(日本からもアジアで初めてRakuten.FMが現地にスタジオを設置しました)を通じて、今年初となる中国も含めた世界中に配信されました。7/22-24の週末には、なんと1億7500万人以上の人々がこの配信やSNSに触れたということです。ダンス・ミュージック・シーンが生んだこの巨大フェスは、いまやフェスを超えたムーブメントとして、さらなる躍進を遂げようとしているのでした。