Skrillex（スクリレックス）は、米ロサンジェルス出身のプロデューサーで、本名はSonny John Moore（ソニー・ムーア）。ポスト・ハードコア系のバンド、From First to Lastのボーカルとして活動（2004年と2006年にアルバムを出しています）した後、ソロ活動を開始し、2010年にSkrillex名義でデビューEP『My Name Is Skrillex』をリリース。
さらに同年、mau5trapからセカンドEP『Scary Monsters and Nice Sprites』をリリースすると、ダブステップやエレクトロ・ハウスの要素とオルタナティヴ・ロックのテイストが融合した、その独自のサウンドが話題を呼び、最終的にアメリカではダブル・プラチナ・セールスを超えるロングヒットを記録。さらに、グラミーで最優秀ダンス／エレクトロニック・アルバム賞、最優秀ダンス・レコーディング賞も受賞し、一躍脚光を浴びる存在に。
2011年には、続編となるEP『More Monsters and Sprites』をリリースし、自身のレーベル、OWSLAを設立。さらに同年末には「Breakn’ a Sweat (w/ The Doors)」や「Bangarang (ft. Sirah)」を収録した『Bangarang EP』をリリースし、全米チャート14位を記録。その人気を不動のものとしました。
2012年に入ると他アーティストのプロデュースや、コラボレーション、サイド・プロジェクトなどなど活躍の幅を広げるようになり、2014年には、今のところ唯一のフル・アルバム作品となる『Recess』（全米4位／全英13位）をリリースしています。
2014年、Skrillexは前年にDiploとスタートさせたプロジェクト、Jack Üの活動を本格化させ「Take Ü There (ft. Kiesza)」をリリース。2015年には、全米チャート8位／全英チャート3位の大ヒットとなった「Where Are Ü Now (w/ Justin Bieber)」、そしてアルバム『Skrillex and Diplo Present Jack Ü』をリリースし、グラミーで再び最優秀ダンス／エレクトロニック・アルバム賞を受賞。「Where Are Ü Now」も、グラミー受賞を果たしています。
以降は、Rick Rossとの「Purple Lamborghini」（2016）、Poo Bearとの「Would You Ever」（2017）、宇多田ヒカルとの「Face My Fears」（2019）など、自身のトラックやコラボ曲を断続的にリリースし、様々な有名〜新人アーティストとの仕事やリミックス・ワークで存在感をみせているSkrillex。
彼はDiploらと共にUS系EDMサウンドの扉を開いた重要アーティストで、彼の存在なしには現在ベース・ミュージックと呼ばれているジャンルの音楽的発展はなかったでしょう。
Skrillex（スクリレックス）重要曲
2010 | Skrillex – Scary Monsters And Nice Sprites
2011 | Skrillex – First Of The Year (Equinox)
2012 | Skrillex & The Doors – Breakn’ A Sweat
2012 | Skrillex – Bangarang (ft. Sirah)
2013 | Skrillex & Alvin Risk – Try It Out
2014 | Skrillex – Ragga Bomb (ft. Ragga Twins)
2014 | Jack Ü – Take Ü There (ft. Kiesza)
2015 | Jack Ü & Justin Bieber – Where Are Ü Now
2016 | Skrillex & Rick Ross – Purple Lamborghini
2017 | Skrillex & Poo Bear – Would You Ever
＋
2019 | Hikaru Utada & Skrillex – Face My Fears
2019 | Skrillex, Boys Noize, Ty Dolla $ign – Midnight Hour
Skrillex（スクリレックス）のアルバム／EP
Scary Monsters and Nice Sprites EP (2010)
Bangarang EP (2011)
Recess (2014)
Skrillex and Diplo Present Jack Ü (2015)
Skrillex（スクリレックス）のトリヴィア
Yahooのインタビューで、かかってきた電話に応対するとき、marshmellowの正体がChris(Comstock)とバラしてしまった