職業柄、ダンスミュージックやポップミュージックは常にチェックしているのですが、家で聴く音楽はもちろんそれに限りません。
朝起きたあと、ひととおりのメールやニュースをチェックしながら聴くのはモーツァルトにしていたのですが、ベルギーの友人にすすめられて、最近はエイナウディも聴いています。
彼の音楽には、いろいろなくだらないことをすべて忘れさせてくれるほどの美しさと力があります。
言葉では陳腐な表現しかできないので、みなさんもぜひ一度聴いてみてください 🙂
UnitedMastersはメジャーレコード会社を駆逐するか?
UnitedMastersというサービスが、Googleの親会社Alphabetと20th Century Foxが出資して立ち上がりました。ウェブサイトには「あなたの未来にレーベルは存在しない。長い間、アーティストは音楽業界の中で独立性とクリエイティブ面での自由で妥協を強いられてきた。今までは。UnitedMastersに登録して、あなたの独自性を増やして」とあります。さっそくUnitedMastersに登録してみましたが、これはUnitedMastersがネット上に存在するアーティストを片っ端からチェックし、サポートしていくような動きに見えます。そうだとしたら歓迎すべき方向に向かう可能性は高いと思いますが、それはさらに熾烈な競争を生み出すことにもなるでしょう。
ネットが僕らの生活の一部になってから、クリエイティブな活動やその発表はだれにでもできる、敷居の低いものになりました。それを見て、「誰もがクリエイターの時代、発信できる時代だから、アーティストも実力が評価されるようになる」という主張がありますが、これは残念ながらそのようにはならなかったように見えます。
大量のクオリティの低い作品がネット上に流れている環境では、人々はそれらをいちいちチェックしないのです。現代において最も貴重なのは「時間」ですから。
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DJmag Top 100 真相は?
UKのDJmagは、1991年創刊の伝統あるDJ雑誌です。創刊当初からハウス、テクノ、レイヴミュージックといったサウンドに特化していて、トップ40系コマーシャル・クラブ(これは世界中どこにでもあります)などは無視してきた硬派な雑誌です。そのDJmagが主宰するDJランキングがDJmag Top 100です。1997年に一般投票を受け付けるようになったこのランキングは、EDMブームとともに注目度を増してきました。いまでは100万票以上を集めるようになり、ここ2年はMartin Garrixが一位を獲得しています。
さて、このDJmag Top 100で上位を獲得しているDJは、なぜ上位にいるのでしょう?DJスキルによってではないことはだれの目にも明らかです。では、Laidback Lukeをはじめとする一部のDJが指摘するように、広告にどれだけお金を使ったかランキングでしょうか?
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