UnitedMastersというサービスが、Googleの親会社Alphabetと20th Century Foxが出資して立ち上がりました。ウェブサイトには「あなたの未来にレーベルは存在しない。長い間、アーティストは音楽業界の中で独立性とクリエイティブ面での自由で妥協を強いられてきた。今までは。UnitedMastersに登録して、あなたの独自性を増やして」とあります。さっそくUnitedMastersに登録してみましたが、これはUnitedMastersがネット上に存在するアーティストを片っ端からチェックし、サポートしていくような動きに見えます。そうだとしたら歓迎すべき方向に向かう可能性は高いと思いますが、それはさらに熾烈な競争を生み出すことにもなるでしょう。
ネットが僕らの生活の一部になってから、クリエイティブな活動やその発表はだれにでもできる、敷居の低いものになりました。それを見て、「誰もがクリエイターの時代、発信できる時代だから、アーティストも実力が評価されるようになる」という主張がありますが、これは残念ながらそのようにはならなかったように見えます。
大量のクオリティの低い作品がネット上に流れている環境では、人々はそれらをいちいちチェックしないのです。現代において最も貴重なのは「時間」ですから。
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