The Chainsmokers 来日直前インタビュー


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ニューヨーク在住のエレクトロニック・ダンス・ミュージック・デュオ、The Chainsmokers(ザ・チェインスモーカーズ)。Andrew TaggartとAlex Pallからなるプロデューサー/DJユニットである彼らは、2014年のシングル「#Selfie」で一躍脚光を浴びると、2015年には「Roses (feat. Rozes)」が全米チャート6位を記録。さらに今年は、「Don’t Let Me Down (feat. Daya)」が全世界でのストリーミング再生回数が3,000万回を超え(YouTubeの再生回数は約1.8億回)、全米チャート3位を記録するなど、世界的人気を確立。一気に急成長を遂げ、ダンス・ミュージック・シーンの枠をこえて活躍を見せている存在です。

そんなThe Chainsmokersが、8/10に日本でのデビュー・ミニアルバム『ザ・チェインスモーカーズ – ジャパン・スペシャル・エディション』をリリースします。先述の「Don’t Let Me Down」「Roses」はもちろん、彼らの人気を押し上げた「Waterbed (feat. Waterbed)」「Until You Were Gone (feat. Emily Warren)」「New York City」や、ロゴステッカーも封入された完全生産限定盤です。ここでは、8/20(土)8/21(日)開催の<サマーソニック2016>で来日する彼らの、来日直前インタビューをご紹介しましょう。

The Chainsmokers インタビュー

__「Don’t Let Me Down (feat. Daya)」は大ヒットとなりましたね。おめでとうございます。この曲ができた経緯について教えてください。

The xxやExplosions In The Sky、トラップをたくさん聴いていたんだ。それを全部コラージュのようにした雰囲気のものを作りたかった。飛行機に乗っている時、ビートやギターをなんとなくいじっていて、気付いたら「Don’t Let Me Down」の基本ビートができてたよ。で、同じ週の後半にエミリー・ウォーレンとスコット・ハリスとセッションがあって、彼らが曲のトップラインを一緒に書いてくれた。彼らは本当に才能のある作曲家だ。それからフィーチャーするピッタリのヴォーカルを探そうと思っていたんだけど、エミリー・ウォーレンをそのままが良いんじゃないかと考えていたところに、ダヤ(デイヤ:Daya)も聴いて、“良い”と言ってくれたので、この曲は彼女にしようって全員の意見が一致したんだ。彼女は本当に良い仕事をしてくれたよね。それで僕らの最大のヒットになったというワケさ。

__ヴォーカリストは、どのように見つけたり選んでいくことが多いんですか?

いろんなカタチがあるよね。予感があったり、その人のファンだったり、才能だったり。どちらかというとまだ発展途中で、“自分はこうだ”とか固まっていないアーティストと一緒にやるのがいいよ。偽りや飾りのない本気や素のままが、僕らはとても心地いいと思ってる。ダヤの場合は、僕らが彼女の大ファンで、会ったら本当にクールで、声も良くて、いろんな意味で期待できるアーティストだし、僕らの曲に完璧だと思ったんだ。大正解だったよ。

__「Don’t Let Me Down」は、ラジオやSpotifyでも大人気ですが、ラジオやSpotifyでの成功というのは、あなた達の中では想定していたものだったのでしょうか。ここまでヒットすると思っていましたか?

確かにでき上がった時にスペシャルな曲ができたとは思っていたけど、ここまでになるとは想像していなかった。曲がこんなにグローバルになるなんて信じられなくて、本当に多くの人が受け入れて、楽しんでくれたことを光栄に思うよ。

__あなた達が大ブレイクするきっかけとなった、昨年の「Roses (feat. Rozes)」の曲づくりとプロデュースは、どのようにして進めていったんですか?

あの時は、“もう従来のダンス・ミュージックを作るのはやめよう”って思ったんだ。みんなが作っているものに合わせるんじゃなくて、自分たちが今までに影響されてきた音楽を思い返して、それを自分たちの音に取り入れたかった。だから簡単なことじゃなかったけど、自分たちが楽しめる、自分たちのための曲作りをするようになって、で「Roses」ができたんだ。クリエイティブな面で言うと、ロゼス(Rozes)の助けを借りて、7時間で作ったんだよ。トップラインからプロダクションまで、すべてね。本当に流れるような展開で、作りながら少しずつ形が見えてきたというか、そのおかげでとても自然な雰囲気があるんだ。音楽制作と、自分たちのスタイルについて、とても勉強になる経験だったね。

__プロダクション自体についてはいかがですか?

それは難しい質問だね。全面的に技術的な話になるから。曲ができる最初から最後までを全部説明した1時間のビデオを、YouTubeに公開してるよ。

__最近のビジュアルイメージやアルバムのデザインは、とても印象的ですね。誰がデザインしたのでしょうか?

ありがとう! 僕らはソーシャル・メディアやクリエイティブ面のビジュアルに、いつも密に関わってきたんだ。初期の頃のものは、ほとんど自分たちでやっていたしね。今は、UKのインポッシブル・ブリーフ(Impossible Brief)という会社とやっている。彼らを兄弟のように思ってるし、デザインはすべて彼らと作ってるんだ。

__現在のダンス・ミュージック〜EDMシーンについて、あなた達はどう見ていますか。今後はどのような方向に展開していくと思いますか?

いつも聞かれるんだけど、どうも答えられないんだよね。ダンス・ミュージックには満足しているし、何でもそうだけど良いこともあれば悪いこともある。全体的には良い経験になっていて、楽しめてるよ。未来に関しては、何事も周期的なものだから、ローな時もあれば、もちろんハイな時もあるんじゃないかな…。

__もうすぐサマーソニックで来日しますが、日本や日本のファンの印象について教えてください。

本当に美しい国で、文化的にもとても豊かだと思う。贅沢も汚れも歴史も、すべて一所にある。他の文化を取り入れるばかりでなく、自らの伝統もたくさん持っている。素晴らしいところだし、人々はとてもアツいね。

__では最後に、The Chainsmokersのこれからの予定について教えてください。

もっと音楽を、もっと喜びを、もっと旅を! 僕らの音楽がお気に入りなら、これからの僕らに乞うご期待。今までもたくさん応援してくれて本当にありがとう、次なるステージはもっとすごいぞ!

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ザ・チェインスモーカーズ
『ザ・チェインスモーカーズ – ジャパン・スペシャル・エディション』
2016年8月10日発売
(SICP-4981)
1. ローゼズ feat. ロゼス / Roses (feat. Rozes)
2. ニューヨーク・シティ / New York City
3. アンティル・ユー・ワー・ゴーン feat. エミリー・ウォーレン / Until You Were Gone (feat. Emily Warren)
4. ウォーターベッド feat. ウォーターベッド / Waterbed (feat. Waterbed)
5. グッド・インテンションズ feat. ブリーソングス / Good Intentions (feat. BullySongs)
6. ドント・レット・ミー・ダウン feat. ダヤ / Don’t Let Me Down (feat. Daya)
7. ドント・レット・ミー・ダウン feat. ダヤ (Hardwell & Sephyx Remix)
http://www.sonymusic.co.jp/artist/thechainsmokers/
https://www.facebook.com/ultramusicjapan

サマーソニック情報

ザ・チェインスモーカーズ

8/20(土)サマーソニック – 東京 BEACH STAGE

8/21(日)サマーソニック – 大阪 NEW STAGE

http://www.summersonic.com/2016/

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