『MEMORIES…DO NOT OPEN』The Chainsmokers コメント和訳


4/7(金)にデビュー・アルバム『MEMORIES…DO NOT OPEN』をリリースしたThe ChainsmokersがFacebookの投稿で、アルバム、各曲について長文のコメントを出しています。当初はアルバム志向ではなかったThe Chainsmokersが、アルバムについて語っているその内容を、ここでは和訳でご紹介しましょう。

ザ・チェインスモーカーズの『メモリーズ…ドゥー・ノット・オープン』は、HEADLINE PLANETが伝えるところによると、すでにUS1位を獲得しそうな勢い。日本盤CDには、「Closer (feat. Halsey)」「Don’t Let Me Down (feat. Daya)」「Roses (feat. Rozes)」の3曲がボーナストラックで収録されているほか、歌詞・対訳・ライナーノーツが付いています。

メモリーズ…ドゥー・ノット・オープン
僕らはいつも、アルバムを出すだけの資格を得なきゃいけないと感じていた。ファンや周囲がそれを命じてくれて、僕らが自分たち自身、言いたいこと、言うだろうことに忠実な作品をたばねることができるって感じられるようなね。『メモリーズ…ドゥー・ノット・オープン』の箱は、アルバムのメッセージを象徴しているんだ。僕らはみんな子供の頃、特別な瞬間を描き出すような物に囲まれたベッドルームを持っていたよね。やがて、その部屋と物は、僕らが大きくなっていくにつれて、箱詰めにされて運び出されてしまうんだけど、とても重要ないくつかのものは箱の中に保存されているんだ…思い出として。僕らにとっても、多くのみんなにとっても、これらのものは大切でプライベートなものだ。僕らが集めた思い出の箱は、過去のアートワークやテキストボックスの中にあったけど、それをみんなに向けて空けるんだ。僕らは、こうであるべきだとか、みんなが僕らのことをどう思っているかっていう箱の中に閉じ込められてきたけど、今しっかり、その箱を取り上げて、僕らの中にほんとに存在するものを見せるよ。

ザ・ワン
「ザ・ワン」の最初のヴァースの歌詞は、親友の結婚式に出席できなくて申し訳なかったって感じた後、携帯のノートパッドに書いたんだ。その申し訳ない気持ちは、僕らの個人的な生活にスケジュールが与えている影響について、深く考えるきっかけになった。いつもツアーをしていることは、僕らの人生において重要なパートを占めてきたたくさんの人との親密な関係を維持するのを難しくしている。こうした人間関係の緊張が、この曲のストーリーに影響を与えている。二つ目のヴァースはロマンティックな関係からはもう離れてしまっているけれど、頭から離れなくなるような間違いを犯すことをおそれて、終わりにする勇気が出ない人についてのストーリーなんだ。僕らは自分たちの身勝手さを認めてはいるけれど、そこで何か言うべきか悩んでもいる。僕らは時に、人生においてみんなと一緒にいたなら出くわさないような仕事にふりまわされていることを認めている。僕らの身勝手さは、もうすでに終わっているってことを示すのだろうか?このためらいは、お互いがまだゆだねあい、それゆえ不幸になってるんじゃないかってことが定かじゃない、混乱した人間関係を結果的にもたらす。僕らは、どちら側からにしろ決断力のある存在にはならないんだ。

ブレイク・アップ・エヴリ・ナイト
「ブレイク・アップ・エヴリ・ナイト」は、アルバムの他のどの曲より、僕らのインディー・ロック・ルーツをはっきり示している。音的に、それは僕らが今までやってきたことから最も離れたところでの出発だね。いい友達のキャプテン・カッツと、陽気でオルタナだけど、音のルーツは失わないような曲を書こうっていうゴールでやってみた。僕らはしばしば人間関係の緊張について書いているけど、そのコンセプトの中で、これはほんとに楽しいものになった。夢中になって、僕らを困らせるような女子のことを描いてる。過去に彼女みたいな人とつきあってきたことはあるけど、反対側の立場だったこともあるから、それがこの曲をめちゃくちゃ楽しいものにしているね。

ブラッドストリーム
アルバムを書いていた年、多くが変わった。初めて名声を得た。それは僕らが予測していないものだった。どちらかといえば無名だった数年を経て、みんなは突然、僕らが着ているものから、ツイートしたことまで、あらゆることに突然コメントするようになった。メディアに根拠もない、不正確なとらえ方をされているという感情は、重く僕らにのしかかってきた。歌は、僕らが新たに遭遇した注目についてのものである一方で、人間関係についても触れている。僕らはしばしば、その芸術的手腕を認めさせまいという試みのようなものの中で、“パーティ・ボーイズ”であると批判されているけど、実際のところ、パーティーすることは、最もしらふな作曲の時間をもたらしている。この曲は、ブリクストンでのショウが終わった後、ロンドンで朝4時に書いたんだ。「ブラッドストリーム」は、自問自答から自分たちが何者なのかってことを受け入れるってことについての曲だよ。

ドント・セイ feat. エミリー・ウォーレン
「ドント・セイ」は、僕らがエミリー・ウォーレンと書いた、信じられないような曲だ。いつもうまくいっていないカップルについて歌ったもので、いつも男がめちゃくちゃにして、彼女はそんな彼が自分の過ちをたなにあげて人生のせいにすべきではないと主張することから、関係は終焉に向かっていた。僕らの多くは、自分たちは人間だし、同じ誘惑に負け、犠牲もかえりみず中毒になることもあるっていう言い訳を使うけど、それはしばしば忠告を聞かないという状態をもたらす。僕らは両方の席に座っているんだよ。

サムシング・ジャスト・ライク・ディス (ザ・チェインスモーカーズ & コールドプレイ)
「サムシング・ジャスト・ライク・ディス」は、超人的に完璧である必要はない関係、普通の恋愛、子供のときの思い出が今では箱の中につめられた、アートワークの少年のようなみんなにふさわしい恋愛についてのものなんだ。コールドプレイは、僕らの最大の影響源のひとつだったし、この曲はほんとに夢がかなったものだね。ほとんどのパートは、最初のクリス・マーティンとのミーティングでできた。全員が好きなコード進行を見つけて、クリスがスタジオのPAにマイクを挿して、1時間フリースタイルでやった。この曲は、その結果なんだ。僕らは、そんな意識の流れで曲が書かれていくのを見たことがなかった。偉大な評価の確立した人と一緒にやるとき、個性を維持するのは難しいけど、この曲では僕らとコールドプレイ両方の素晴らしいバランスがとれたと感じているよ。

マイ・タイプ feat. エミリー・ウォーレン
僕らは「マイ・タイプ」を、友だちのエミリー・ウォーレンとブリット・バートンと一緒に書いた。ドリューが、ピアノのリフをループで聴いているとき「こんなことは言いたくないんだけど、君はまさに好みのタイプなんだよね」ってセッション中に口ずさんでたんだ。そこから、僕らが誰と恋に落ちるかってことについてはどうしようもないってことについて、曲を書くことになった。時々、僕らは、自分たちにとってよくない相手だとわかっていても、引き込まれてしまうことがある。人生において、それは何度となくあったし、エミリーはその視点で、毒だけどやみつきになってしまうような魅力について歌って、素晴らしい仕事をしてくれたよ。

イット・ウォント・キル・ヤ feat. ルアンヌ
「イット・ウォント・キル・ヤ」は、夜出かけて、部屋の向こう側に魅力的な人を見つけて、話しかける勇気を得るための精神的な奮闘をしているところについての歌。アルバムの中では、軽めの、誘惑をコントロールする瞬間を楽しむことに焦点を合わせたもの。ルアンヌとの仕事はとても楽しかったよ。甘い歌詞のアイディアを選んで、ダークな制作要素とともに、それを展開していった。ルアンヌは、たくさんのことを、この曲に加えてくれた。彼女は普段はフランス語で歌うんだけど、英語で歌うときの、わずかな彼女のアクセントの違いが、歌をより魅力的にしてくれた。

パリ
「パリ」は、ショウのあと、夜遅くにストックホルムで書いたんだ(数日前にパリにはいたけど)。歌詞は「僕らはパリに滞在していた」で始まり、そこから展開していく。歌詞は、最初は漠然としてるように見えるけど、インスピレーションは実際の場所から得ている。ドリューには、過去数年ドラッグ中毒と闘っている、イーストコースト出身の友達がいてね、彼は幼なじみで家族づきあいでもあるから、彼の両親はドリューに、彼が何をしているかいつも伝えてきていた。彼とドリューは、Facebookチャットで連絡はとりあっていたけど、彼が直面していることについては話してなかった、でもドリューは自分の友達の人生をとりまく異様な状況も知っていたんだ。パリは、彼がすべてがうまくいっている場所にいるように感じているっていうことを伝えるための比喩になっている、一方でみんなは彼のことを気にかけているってことにも気づいてるんだけどね。パリは、いつもはロマンティックで理想的な場所だけど、この曲は、心は誰か他の人と他の場所にあって、ワクワクするようなことが何もない現実からの逃避についてのものだよ。

オネスト
「オネスト」は、アルバム中で最も古い曲。僕らのメンターのアドバイスに従って、殻から飛び出してみた。良心と孤独、そしてツアーの後の夜、僕らのうちの一人の目に飛び込んできた誘惑のバランスについてのストーリー。その夜、ドリューは、彼女が自分になんて言って欲しいかわかっていたけれど、自分は何を言いたいのか自問自答していた。彼は彼女に、嘘はつきたくないと言って、名声と富とそれにともなうものの表層的な世界に巻き込まれたくないと言う。彼は正直でいたかった、それはつまり、いつも彼女のことを考えているわけではないということを認めることでもあった。こんな曲を出すことは難しいことだった。メッセージは暗く、個人的な瞬間をあらわにするものだけれど、自分たちの関係の外にいる人のことを思ったことがある誰にでもリアルなものだ。僕らはこの曲が大好きだ、なぜなら愛と誘惑は相互に独占的だという考えに挑戦するものだからだ。僕らはみんなハッピーで恋に落ちていたい、けれど現実のほとんどの関係には、他の人への目移りがあるかどうかに関わらず、暗さや孤独や誘惑の瞬間がつきまとう。

ウェイク・アップ・アローン feat. ジェネイ・アイコ
「ウェイク・アップ・アローン」は、人間関係の表層性に疑問を提示している。ジェネイ・アイコは、彼女の物資的な成功と、それが彼女の人間関係の誠実さについて疑問を投げかけたことについて歌っている。彼女は、自分が達成したことが人をひきつけていることを認めているけれど、彼女の人生に関わることになった人々が、人間としての自分、もしくは彼女ができることに、真に興味を持ってくれているのか、本当に知りたいと思っている。成功をつかむまでのセクシーさが誇張されたストーリーになっているけれど、それを抜きにして、それでもまだ孤独であることが頭から離れない。道は孤独な場所で、いつも人々に囲まれていたとしても、それは孤独さを増大させるだけだ。この曲は、共感を求める叫びではなく、孤独と、重要な人々と一緒にいることの意味を見つけることについての声明。ジェネイが、強い意志を持ったアーティストであることを賞賛するし、これ以上ない素晴らしいコラボレーションになったと思う。

ヤング
僕らは、ちょっとしたひとときについて曲を書くのが大好きなんだ。ピーター・ハンナ、カブスと一緒に書いた「ヤング」の中では、過去にあった、関係の終焉をもたらした、ちょっとした出来事の数々に触れている。一緒にいるために両親の家を抜け出さなくちゃいけなかったとき、車をぶっこわしちゃったとき、物事がより単純で、素晴らしい瞬間を時々もたらしてくれた悪い決断の中で、未熟さがしばしば役に立っていたこと。主張したいのは、うまくいかなかったことについて自分自身に対して厳しすぎないようにしたいってことだ。言いたいことを言えばいい、でもそれは若いときには難しい。

ラスト・デイ・アライヴ feat. フロリダ・ジョージア・ライン
これは毎晩ファンのためにプレイして、そこにはまっていくことで感じることに取り囲まれることについての歌。この曲はビートから作り出した。歌詞を書き始める前に、それを3時間もループでまわしっぱなしだったってことを考えてみて。この曲は、ダン・レイノルズと書いたんだけど、ラッキーなことに、ヴォーカリストでフロリダ・ジョージア・ラインをフィーチャーすることができた。この曲は、何より感情についてのもので、僕らがステージでジャンプしているとき毎晩得られる刺激をみんなも感じてくれることを願っているよ。

僕らの思い出をシェアさせてくれてありがとう。

Love
アレックスとドリュー

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