Forbes誌が、毎年恒例となっている「世界で最も稼いでいるDJランキング“Electronic Cash Kings”」の2017年版を発表しました。これは例年6月を境に、ここ一年のDJギグ、楽曲の売り上げ、企業タイアップまですべてを含む推定数字から割り出されています。
その結果はどうだったでしょう?()内は昨年順位および、過去の数字
1. (1)Calvin Harris – ($48.4 million/$63 million/$66 million/$66 Million/$46 million)
2. (2)Tiesto – ($39 million/$38 million/$36 million/$28 Million/$32 million)
3.(New) The Chainsmokers – $38 million
4. (7)Skrillex – ($30 million/$20 million/$24 million/$16.5 Million/$16 million)
5. (5)Steve Aoki – ($29.5million/$23.5 million/$24 million/$23 Million/$14 million)
6. (6) Diplo – ($28.5million/$23million/$15million)
7. (3)David Guetta – ($25million/$28 million/$37 million/$30 Million/$30 million)
3.(New) Marshmello – $21 million
9. (9)Martin Garrix – ($19.5 million/$16 million/$17 million)
10.(4) Zedd – ($19million/$24.5 million/$17 million/$21 Million)
トップは5年連続でCalvin Harris。4840万ドルは、1ドル100円として約48億円ですね。首位ではありますが、けっこう大きく下降しました。アルバムリリースのタイミングが影響しているのかも。3位のThe Chainsmokersが猛追しているので、来年あたりはひょっとして?!
トップ10の総計で見ると+10%で、The ChainsmokersとMarshmelloのニューエントリーが数字を押し上げ、昨年の-1%からプラスに転じ、3年前の+11%並の勢いを取り戻しています。EDM人気はまだまだ続くというところでしょうか。ちなみにトップ10落ちしたのはKaskade、Dimitri Vegas & Like Mikeでした。
Forbesによる、各DJのランクインにまつわるコメント要旨は以下のとおり。
DiploやSkrillexを“トロピカル・ハウス”扱いしているのは、ご愛敬ですね 😉
Calvin Harris – ラスベガスで千万円台中盤、フェスでは億単位のギャラをとる。Pharrell Williams、つい最近ではBig Sean、Katy Perryとの「Feels」をリリースするなど、この星でもっとも成功したプロデューサーの一人。
Tiesto – 48歳でありながら、自分の半分の年齢のスターをしのぐ人気。集計期間に、世界中で134ギグをこなした。
The Chainsmokers – 世界中のツアーと、「Closer」「Paris」といったヒット曲で初登場。ラスベガスのWynnと契約も結び、今後もランキング入りしそう。
Skrillex – ダブステップを人気にしたスクリレックスは、Justin Bieberの助けを借りてトロピカル・ハウスのパイオニアに。「Sorry」はYouTubeだけで25億再生。
Steve Aoki – EDMシーンで最も忙しい男は、ここ12か月で、時には一日に二つ、200以上のショウをこなした。T-Mobile、ANA、Luc Belaireといった企業との提携も。
Diplo – Skrillexと組んでトロピカル・ハウスを広め、Justin Bieberとの「Where Are Ü Now」などが成功。出演料も千万円台。
David Guetta – ベテランのフランス人DJは、イビサからラスベガスまでの、クラブ、フェスで数千万のギャラを世界中100以上のギグで獲得。ここしばらくトップ40ヒットはない(編注:「2U」は全米16位ですが、集計対象期間に入っていません)が、Rihanna、Sia、Usherらと仕事をし、メインストリームのポップ・シーンで成功した数少ないEDMアーティスト。
Marshmello – インデペンデントでありながら、8桁出演料のギグ、総計で5億再生にものぼるYouTubeでの支持、フリーリリースに支えられて初登場。
Martin Garrix – アメリカではやっと飲酒できる年齢だが、EDMシーンではベテランで、過去最高額、三年連続のランク入り。ここ1年で120ギグ。
Zedd – Alessia Caraとの「Stay」がYouTubeだけで2億再生。DJ出演料は千万円台 。
ソース:Forbes