CLIFF EDGE『LOVE Symphony』インタビュー


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JUNとSHIN、DJ GEORGIAの三人からなる、CLIFF EDGE。2008年にVenus-B / KING RECORDSからメジャー・デビュー、以降3枚のフルアルバムと1枚のコンセプト・アルバムをリリースし、着実に人気を獲得している、2MC+1DJのヒップホップ・ユニットです。彼らが2011年4月にリリースした『Best of LOVE』に収録されている「Endless Tears feat. 中村舞子」は、レコチョクRBTランキングで19日連続1位を記録、30万ダウンロードを越えるヒットとなりました。

そんなCLIFF EDGEが、ニュー・アルバム『LOVE Symphony』を完成させました。フィーチャリング・ボーカルに、中村舞子、jyA-Me、Lily.μ、三浦サリーを迎え、しっとりとしたラブ・ソングからアッパーなダンス・チューンまで詰め込んだ意欲作です。ソロアルピニスト、栗城史多の応援ソング第二弾「DREAM 〜未来を信じて〜」が収録されているのも話題でしょう。

全曲シングルカットできそうな、濃厚な新作について、メンバーの三人に対面で話を聞きました。


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CLIFF EDGE
愛を伝えるヒップホップ・ユニットが生み出した、
参加アーティストからリスナーまで巻き込むシンフォニー!

ーー『LOVE Symphony』には、何かコンセプトがありましたか?

JUN「今回はコンセプトは特になくて、本当に自由に、つくりたい曲を織り交ぜていった感じですね」

ーーアルバム・タイトルは、どうやってつけたんですか?

JUN「今回の新作で一番考えたのは、CLIFF EDGEが3人だっていうことなんです。だから、それぞれの武器というか、それぞれのいい部分をきちんと抽出して、つくっていこうっていう中から、交響曲という言葉が浮かびました。そして、自由につくってみたと言えど、ふたを開けてみると、結局愛がテーマだったりもしたので、そんな曲達が集まって愛の交響曲になったっていうような意味合いで、タイトルはつけましたね」

ーー愛は重要なテーマになっていたと。

JUN「そうですね。やっぱり、いろんなアーティストさんがいる中で、僕らは大きく言えばサウンドを聴かせるというよりは、きちんと歌詞を聴かせて、その内容、メッセージを、みんなの心に届けるっていうコンセプトでやっているタイプなので、そういう意味では、広い意味で“愛”っていうのは不可欠な要素なんだと思います」

ーー各曲についても、聞かせてください。まず、中村舞子さんとのコラボは、「The Distance feat. 中村舞子」で、もう4回目ということになりますが、これは「Endless Tears feat. 中村舞子」の好リアクションを受けて実現したものですか?

JUN「そうですね。それもあるんですけど、舞子ちゃんの歌声には一発目から惚れ込んでいて、こんな曲やりたいなっていうのは、まだアイディアとしてあったんです。だから、舞子ちゃんに対するファン精神、ワクワク感から実現したとも言えますね」

ーー中村舞子さんとは、もう息ピッタリな感じですか?

SHIN「そうですね。現場でも普通に仲いいし、一緒にいて空気感もいいし。掛け合いつくったりしてる時とかも、これはどう?って言ったら、それ以上で返してくれますね」

ーー2曲目の「PARTY RAP DANCE」は、前作の「LOVE LOVE FEVER」に匹敵するような、アッパー・ダンス・チューンですが、この曲は完全ライブ対応を目指した曲ですか?

JUN「そうですね。これこそほんとに、俺一人じゃつくれないし、SHIN一人じゃつくれないし、GEORGIA一人じゃつくれない曲なんですよ。俺には出せない、ピュンピュンしたシンセ音をGEORGIAに出してもらいつつ、SHINと一緒に、ファンの子達のアベレージのテンションを頭において、まさにライブを想像しながら曲を編集していったって感じですね」

ーー「in the sky ~あの日のメロディー~ feat. Lily.μ」は、工藤静香さんの曲のカバーですが、この曲を選んだのはなぜですか?

JUN「単純にすごい好きな曲だったんで、最初は遊びでつくってみたんですよ。「in the sky」をこのジャンルにしたらどうなるんだろうなって。それを、みんなに聴かせたら、“あー、いいじゃん、これカバーでやっちゃおうよ”っていうことになったんです。今回は新人のLily. μをフィーチャーしたんで、歌はフレッシュな感じになったんじゃないかと思います」

ーー「DREAM 〜未来を信じて〜」は、ソロアルピニストである栗城史多さんの応援ソング第二弾ですが、これはどういう経緯で生まれたのでしょう?

JUN「いまだに栗城さんは挑戦を続けているから、それをずっと応援し続けようよっていうことですね。山なんて別に誰に登れなんて言われてるわけでもなくて、登んなくたって別にいいものを、そこに登って頂上に旗をさした時、夢が叶うってことを、みんなに証明したいっていう一心から、栗城さんは登るわけですよ。そんな栗城さんの不器用な生き方というか姿に、いち男として惚れちゃって。俺は、命懸けて、死亡率40%の山になんか登れない。でも、俺らは音楽っていう夢に対してだったら全く同じ気持ちになれるから、夢に対して命を懸けるってのはよくわかる。そういう部分で常に栗城さんに刺激を受けているので、今回も強く前向いてこうぜって曲をかいたんです。あと今回は、震災もあったので、肩落としてるだけじゃなくて、前へ進んでこうぜっていう、強く背中を押す気持ちってのを、みんなに送りたかったですね」

ーーボーナス・トラックにはDJ KAORIさんのリミックスも収録されていますが、この仕上がりを聴いたときは、どう思いましたか?

JUN「よりヒップホップ要素が強まった、大ネタ使いながらも、原曲のキラキラ感は維持しているっていう、素晴らしいリミックスだと思いましたね。まさにこんな感じになるといいなっていう変化でした」

DJ GEORGIA「もうクラブでかけたりしましたけど、やっぱいいですね。“THE HIP-HOP!”みたいなのをやってもらえたので、ほんとにリミックスをお願いした意味があったなと」

ーーアルバムは、リスナーにどんな風に楽しんでもらえたらよいと思っていますか?

JUN「『LOVE Symphony』っていう交響曲、1人だけじゃできなかった、この3人とゲスト・アーティストでつくった交響曲っていうものを、リスナー一人一人の体験とシンクロさせて、自分の曲にしてもらいたいなって。それで本当に一つの交響曲になればっていう思いがあったりします。それで、前向きな気持ちになぜかなったなって思ってもらいたいですね」

ーーSHINさんはいかがですか?

SHIN「全く一緒ですね。ちょっと聴いてもらって、少し楽になったな、明日も頑張ろうとか、そんな気持ちが生まれてくると嬉しいですね」

ーーDJ GEORGIAさんは?

DJ GEORGIA「結構全体として新しいことができたなっていうのがあるので、CLIFF EDGEを今まで聴いてない人とかにも触れて欲しいなと思います」

interview & text TOMO HIRATA


【アルバム情報】

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CLIFF EDGE
LOVE Symphony
(JPN) Venus-B / KING RECORDS / KICS-91723
初回盤(CD+DVD)
HMVでチェック

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CLIFF EDGE
LOVE Symphony
(JPN) Venus-B / KING RECORDS / KICS-1723
通常盤(CD)
HMVでチェック

【LIVE INFORMATION】
10月27日(木) Venus-B Night 2011 supported by レコチョク @ Shibuya O-EAST

【オフィシャルサイト】
http://www.cliff-edge.com/

【VIDEO】


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