DIRTY VEGAS『One』

UK出身の3ピース・バンド、ダーティー・ヴェガス。最近盛り上がりを見せている「ダンスmeetsロック」の先駆的な存在です。シングル「Days Go By」のブレイクがきっかけで、’02年にリリースした1stアルバム『Dirty Vegas』はいきなり大ヒットを記録しましたが、これはそれに続く2ndアルバム。オーケストラ・サウンドを使用したことで全体的にシックな印象が出て、ロック色も強くなったように聴こえるけれど、彼ら特有のハイブリッドなサウンドは健在です。シングル・カットされた「Walk Into The Sun」(King Unique Remix)はすでにピート・トンの強力プッシュでクラブ・ヒット中。彼らのダンス名義Hydrogen Rockersでの活躍にも期待したいところですね。

DIRTY VEGAS
One
(JPN) TOSHIBA EMI / TOCP-66332

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VARIOUS ARTISTS『DJ-Kicks Mixed By Daddy G』

マッシヴ・アタックのダディーGがマイクをターンテーブルに変え、BPMやジャンルに捕らわれることなく物語を紡いだMIX CD。そこではレゲエを基本に新旧のレコードを熱狂させている。スタジオ・ワンの名曲をMELAAZがカヴァーした「ノン・ノン・ノン」からトリッキー「アフターマス」へ。ダンスホールの古典をフォクシー・ブラウンがカヴァーした「オー・イヤー」からレフトフィールド「チェック・ワン」へ。更にはアレサ・フランクリン「ロック・ステディー」からマッシヴのあの名曲へ。クラブ文化における自由な交わりとはこういうことを言うんだ。それがブリストルのソウルでもある。尚、ファンにはDJミロのMIX CD『ザ・ワイルド・バンチ』も必聴。
★★★★★★★★★★(MK) 

VARIOUS ARTISTS
DJ-Kicks Mixed By Daddy G
(GER) !K7 / !K7 170CDJ

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VARIOUS ARTISTS『Raja Ram’s Stash Bag 3-Smokers,Jokers and Midnight Tokers』

サイケ界の神様、ラジャ・ラムが手掛ける人気コンピレーション・シリーズ、『Raja Ram’s Stash Bag』の最新作が登場。彼が関わる1200マイクログラムスの新曲「High Paradise」以外にも、GMS「Tudo Mundo」、「Goa」といった、まだごく一部の人しか手にしていない未発表音源を網羅した内容となっています。特に「Goa」は今年の野外パーティーでトップDJ達がこぞってプレイしていた話題のキラー・トラック。ゴア・トランスの頂点を極めたハルシノジェンばりの、個性的なアシッド音が強烈です。この他、同レーベル初の日本人アーティストとなった、DJ TOMOのプロジェクト、NIBIRUによるブラックサバスのカヴァー曲「Paranoid」にも注目!
★★★★★★★★★★ (RT)

VARIOUS ARTISTS
Raja Ram’s Stash Bag 3-Smokers,Jokers and Midnight Tokers
(UK) TIP WORLD / TIPWCD37

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SPACE CAT『Mechanical Dream』

 シーン屈指のメロディー・メーカー、アヴィ・アルグラナティことスペース・キャットの4thアルバムが登場。程良い早さのトラックにグルーヴィーなアシッド・サウンド、空間的でメロディアスな上音と、彼のオリジナリティーを堪能できる内容となっています。注目は、インフェクテッド・マッシュルームとのキャット・オン・マッシュルーム名義による「2004」。’90年代のニュー・エナジーを彷佛とさせる、バキバキのアシッド音が強烈です。また、個人的には「Daybreaks」がオススメ。“これぞスペース・キャット”というような、みずみずしいシンセ・サウンドから発せられる、ポジティヴな雰囲気のメロディーが最高です。是非とも、野外で朝方に聴きたい一曲!
★★★★★★★★★(Ryo)

SPACE CAT
Mechanical Dream
(JPN) VISION QUEST RECORDS / VP-25

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VARIOUS ARTISTA『Creamfilds Mixed By Paul Oakenfold』

毎年リヴァプール郊外で開催されている大型の野外ミュージック・フェスティヴァル、。今年の開催を記念してリリースされたこのCDでは、の名前を世界に知らしめた、元レジデントDJのポール・オークンフォールドが2枚にわたってミックスを手掛けています。1枚目には彼らしいメロディアスで空間的なトランスを収録。『Gulobalunderglound 007 New Yorl』のようなテイストが好きな人にはオススメです。また2枚目では自身絡みの曲も収録。その中でU2「Beautiful Day (Paul Oakenfold 2004 Mix)」は原曲のポジティヴな雰囲気をより一層際立たせた、壮大なトランスに仕上がっています。オーキーの今年のベストワークとも言えそうな注目曲!
★★★★★★★★★☆(RT)

VARIOUS ARTISTA
Creamfilds Mixed By Paul Oakenfold
(UK) NEW STATE ENTERTAINMENT / NSEM9001

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VARIOUS ARTISTS『New Side -Selected & Mixed By Freetempo』

フリーテンポがその名を一躍この世に知らしめたのは’01年の「Montage」でしょうが、この曲はそもそもイタリアのクラブ・ジャズ、ラウンジ系名門レーベル“IRMA”のコンピレショーンCDに収録されたことで火がついたもの。IRMAとは非常に縁の深いフリーテンポが、その音源のみを使ってDJミックス&コンパイルしたこのアルバムは、STOCKHOLM CYCLO、RIOVOLT、BANDA FAVELAから、彼の未発表リミックスまで、IRMAの魅力を十二分に伝えてくれる内容となっています。中盤のハウシーな展開は、ハウス・ファンにもオススメ。

VARIOUS ARTISTS
New Side -Selected & Mixed By Freetempo
(JPN) KING / KICP5023

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VARIOUS ARTISTS『The Usual Suspects vol.2』

サイケデリック・トランス・シーンにおいてNo.1 DJとの呼び声が高いDIMITRI D.K.Nがコンパイルする『 The Usual Suspects』の最新作。前作はDJミックスされていて、わりと現場の雰囲気が感じられる内容でしたが、今回はコンパイルのみということで、TALAMASCA「Magnetic Fields -Juvenile Remix」(JUVENILEらしいベース・ラインが気持ち良い!)やG.M.S vs SILICON SOUND vs SIGNS 「D.I.S.T.I.N.I」(メロディアスな展開はサスガGMS!)など、どの曲もピーク・タイムで使えそうなフロア・キラーばかり。これで一歩ディミトリに近付けるかも……。
★★★★★★★★☆☆

VARIOUS ARTISTS
The Usual Suspects vol.2
(JPN) SOLSTICE MUSIC / SOLMC-033

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VARIOUS ARTISTS『Emma House 10』

’94年よりスタートしたDJ EMMAによるミックスCDシリーズの記念すべき10作目。CD1は今では入手困難となっている「Emma House」、「Emma House 2」などから過去の音源と、こちらも10周年のパーティーで特に思い入れの強い曲をミックスせずにコンパイル。CD2は最新の音源をチョイス&ミックスしたもので、トータルでシーンの古今がわかる1枚で2度おいしい内容となってます。とにかく同じシリーズで10年続くってこと自体がビックリ拍手もの。ファンはもちろん、ハウス好きなら絶対買いです! 今後も続けて下さいね、EMMAさん!(AS)
★★★★★★★★★☆

VARIOUS ARTISTS
Emma House 10
(JPN) CUTTING EDGE / CTCR-1386~7

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VARIOUS ARTISTS『Music For A Harder Generation Volume 3』

以前YOJI BIOMEHANIKAがミックスを担当したこともあって、日本でも認知度が高い『Music For A Harder Generation』のシリーズ最新作。今回はNUKLUZを中心に活躍するクリエイターにして、昨年のDJマガジン世界ランキングでは54位とDJとしても定評のあるAndy Farleyがミックスを手掛けています。D.A.V.E. THE DRUMMERとのコラボレーション楽曲やANT & K.N.の曲など、アシッド・テクノを織りまぜてビルド・アップ、息つく暇がない程の疾走感にヤラれました。 ちなみに1枚目の最後がColin Barratt「You Don’t Stop」 。一言で言うならばまさにこれでしょう!
★★★★★★★★★☆

VARIOUS ARTISTS
Music For A Harder Generation Volume 3
(UK) TIDY TRAX / TIDYHG03

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CORVIN DALEK『I Am A Dalek』

つい数年前はDATAからのリリースなどもあって注目を集めていたCORVIN DALEKですが、(自分のチェック不足か)最近はあまり名前を見ないなと思っていたところ、彼のファースト・アルバムが到着! で、相変わらずなホイッスル音やパーカッシヴなリズムもありますが、彼の変態性を感じさせる(実際ヨーロッパでは俗に変態と呼ばれる方々からの熱い支持アリ。ブックレットには卑猥なイラスト、言葉アリ)あえぎ声や謎の音、グルーヴィーなベースなど、彼の言葉を借りるならば“Wet & Hard”なサウンドに仕上がっています。改めて彼の健在振りをアピール示す好内容!
★★★★★★★★★☆

CORVIN DALEK
I Am A Dalek
(GER) FRESH / 7625-2

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