昨年日本に上陸、大きな話題となった“世界一美しい音楽フェスティバル”<Sensation>の日本開催二回目が、9/3に幕張メッセで行われました。ドレスコードは“オール・ホワイト”ということで、会場内にはオープンから全身白の衣装を身にまとった観客が大集結しましたよ。
今年の演目は“Innerspace”ということで、中央に設置された回転するDJブースや、デコレーションは、巨大なハスのよう。ブースには、筒状のライティングやプロジェクション・マッピングも仕込まれていましたね。特に印象的だったのは、約120個吊るされていた、直径1.8mの白い球体。それが炎やライティングと連動して様々な色に変容し、織り成す美しい空間は、まさに別次元のものでした。7つのステージ展開もあり、来場者は最初から最後まで、その素晴らしい演出に魅了されていましたよ。
DJプレイのほうは、カウントダウンのあと、まずは看板DJのMr. Whiteがハウス寄りのサウンドを中心に、ダンスフロアを暖めてくれました。続くYAX.X & HiRAPARKは、ハード目のセットで、熱気を充満させていましたね。そして登場したのは、待望の再来日となったSteve Angello。「Rebel Nation」に始まり、「Someone Else」で終わる、1時間半におよぶ全力のセットで、リアル・ワールドクラスの実力をまざまざと見せつけてくれました。続くTom Staarは、持ち味のトライバル / グルーヴ系ハウスでフロアをロック。最後はYellow Clawが、Bass Musicの要素で新風を吹き込んでくれました。
今回は来場者の女性比率もより高く、昨年にも増して洗練された雰囲気でしたね。絶妙のラインナップで音楽ファンも多く、バイブスの素晴らしさは日本最高レベルだったと感じました。世界的トップ・イベントが日本でも楽しめる<Sensation>、来年の展開にも大いに期待です!
以下、Steve Angelloが、超多忙の中、iLOUDのインタビューに答えてくれましたので、ご紹介しましょう。かなり気になるニュースもありますよ。
Steve Angello インタビュー
__今年は、3年がかりのソロ・デビュー・アルバム『Wild Youth』を、ついにリリースしましたが、次のアルバムではどんな音が期待できますか?
次のは、コンセプト・アルバムになると思うよ。とてもエレクトロニックで、クールで、たくさんのテンポ・チェンジ、メロディー、アティチュードが含まれていて、それでいてメロディックかつとてもエモーショナルになるね。ほんとにいい作品になるよ。
__ということは、もう制作に取り掛かっているんですね。
もちろん。
__素晴らしい! また3年待たなきゃいけないですか?
いやいやいや。これは、たぶん来年の第二四半期には出る。
__おぉ。誰とでもコラボレーションできるとしたら誰としますか?
M83だね。素晴らしい作品を出している。交流も深いよ。どうなるかなぁ。
__もうコラボ済みなんですか?
まだだよ。毎日お願いしなきゃね(笑)。
__このあとの予定はどうなっていますか?
今年はあと10くらいショウがあるかな。ずっとスタジオにいたから、いい感じだね。来年は、もう1月からツアーが入っていて、とてもヘヴィーなスタートになる。1〜6月とツアーして、7〜8月に休む。普段と逆だね。とても忙しくなるのはたしかだ。
__近々にリリースはありますか?
ああ、すぐ何か出したいとは思っているよ。ファースト・アルバムに収録できなかった曲がまだたくさんあるんだ。それを出そうと思ってるんだけど、11月か12月まで待とうかな。
__最後に、ちょっと細かいことを教えてください。なぜ、あなたはDJのとき‘I love you, guys’ではなく‘Steve Angello loves You’と言うのですか?
もっと意味が深くなるからだね。‘I love you, guys’は、多くの人に言っている感じになるだろ。でも、僕はみんなに、僕がみんなのことを愛しているって覚えてもらいたいんだよ。
Interview : Tomo Hirata