MAY’S 8thシングル、“君に届け… / WONDERLAND”インタビュー


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民謡の家元で生まれ育った片桐舞子(Vo.)と、トラック・メイカー、NAUGHTY BO-ZからなるR&Bユニット、MAY’S。2002年に活動をスタートし、ライブを中心にその人気を拡大させ、親しみやすい楽曲で、いまやJ-POPファンからも絶大な支持を獲得している注目株です。2008年にメジャー・デビューして以降は、その勢いをさらに加速させ、2010年に発表したセカンド・アルバム『Amazing』を、オリコン・デイリー・チャート3位に送り込んでいます。

そんなMAY’Sが、このたび通算8枚目となる両A面シングル、「君に届け… / WONDERLAND」をリリースしました。ここでは、ニュー・シングルに込めた思いと、MAY’Sの音楽性に迫るべく、片桐舞子とNAUGHTY BO-Zのインタビューをお届けします。


MAY’S
8thシングル、“君に届け… / WONDERLAND”インタビュー

__片桐さんとNAUGHTY BO-Zさんは、お二人それぞれ、かなり異なる音楽的バックグラウンドを持っているそうですね。

片桐舞子「私は、両親が民謡の先生だったので、生まれた時から民謡を歌うのが当たり前だったんです。民謡って、何十曲、何百曲ってある決まった曲の中から選んだものを、コンクールで歌って審査されることが多いんですけど、“自分のオリジナルな楽曲を歌えたらいいのにな”って、当時から思っていたんですよね」

NAUGHTY BO-Z「僕は、音楽をつくる側としてのスタートは、中学生の時にやっていたバンドだったんです。ハードロック・バンドだったので、今とは180度違うスタイルでしたね。あとは、父親の影響で’60年代〜’80年代のポップスや洋楽も聴いていました。そうやって、いろんな角度から音楽に触れてきたことは、今にも生きていると思います」

__そこから、ブラック・ミュージックへ傾倒したきっかけは、何だったのでしょうか?

片桐舞子「私の場合は、’90年代に活躍していたディーヴァ、マライア・キャリー、ホイットニー・ヒューストン、セリーヌ・ディオンから、もろに影響を受けているんですけど、ブラック・ミュージックに興味を持ったのは、映画『天使にラブ・ソングを…』がきっかけですね。こういう歌が歌えたら、すごくカッコいいなと思ったし、日本のポップスとは違う、新鮮なものを感じたんです」

__そんな背景を経て、MAY’Sの音楽スタイルを、R&B主体にしたのはどんな理由なんでしょうか?

NAUGHTY BO-Z「僕は、それまでやっていたバンドが解散して、舞子は特定のユニットが無いという状況で、お互いが本当にやりたい音楽を模索している時に出会ってMAY’Sを結成したので、お互いのやりたいことを、全力出してやった結果、自然とその音楽スタイルになったんですよね。だから、“R&Bをやろう”というよりも、“良い曲をつくろう”という意識が第一で、それにダンス・ミュージックのエッセンスを取り入れているというスタンスなんです。二人とも、王道を大事にするタイプなので、それがMAY’Sの軸になっていますね」

__なるほど。このたび、通算8枚目となるシングル、「君に届け… / WONDERLAND」がリリースされましたが、一曲目の「君に届け…」は、TVアニメ『君に届け 2ND SEASON』の、主題歌エンディング・テーマ曲になっているそうですね。

片桐舞子「はい。もともと私が、『君に届け』の大ファンで、原作も全部読んでいるんですよ。だから、主題歌のお話をもらった時は、かなり嬉しかったですね。私自身が、『君に届け』を読んで勇気をもらっていたので、同じような気持ちを、感じてもらえるような曲にしたいと思いました。MAY’Sとして、シングルでバラードを出すのは今回が初めてなんですよ」

NAUGHTY BO-Z「舞子は、本当にこの原作マンガの大ファンで、僕は1年以上前から、“すごい良いマンガあるから読みなよ”って、すごいプレゼンされていました(笑)。MAY’Sの活動コンセプトともつながるんですけど、『君に届け』って、ものすごい王道の、まっすぐなラブ・ストーリーなんですよ。それをヒントに、曲づくりする上でも、シンプルに勝負しようと思いました。そういう意味では、迷いは無かったですね。「君に届け…」には、Aメロとサビしか無いんですけど、それでも良いと思えるぐらいの、ストレートな楽曲に仕上がりましたね」

__音づくりに関して、特にこだわったのはどんな部分でしょうか?

片桐舞子「トラックは、レコーディングでほぼ生楽器に差し替えています。生楽器をミュージシャンの方に弾いていただく時って、ある程度弾く人の味を出してもらうことが多いんですよ。もちろんそれが良い場合もあるんですけど、「君に届け…」に関しては、NAUGHTY(BO-Z)さんが打ち込みでつくったメロディーやラインに、できるだけ忠実に演奏してもらいました。そのおかげで、自分たちがイメージした世界をしっかり形にできましたね」

__生楽器特有の質感や、温かみある音は、アニメ『君に届け』のイメージにもピッタリだと思いました。

片桐舞子「そうですね。人間が弾くことで生まれる強弱や、それをマイクで録る空気感は、生でレコーディングしないと出ないものなんですよね。それは、『君に届け』の柔らかいイメージや、学校が題材になっているという風景にも、自然にとけ込むと思います」

__歌詞も、『君に届け』とリンクした、恋愛をテーマにした内容になっていますね。

片桐舞子「はい。「君に届け…」では、“片思いをしている最中”をイメージして歌詞を書いたんですけど、片思いって、わりと切ない気持ちに寄っちゃうことが多いじゃないですか。でもこの曲では、切なさよりも、誰かを思う気持ちの強さや、誰かを思い続けることの大切さを書きたかったんですよね」

__もう一方のA面曲「WONDERLAND」は、「君に届け…」とは対照的な、アップテンポでダンサブルな楽曲となっていますね。こちらは、どんなコンセプトで制作したのでしょうか?

片桐舞子「「WONDERLAND」は、MAY’Sが提案する“冬のアゲ・ソング”ですね。ゲレンデで聴いてほしい曲、というのがテーマの一つでした。曲調もアシッド・ジャズ風で、歌詞の内容もちょっとコミカルで楽しいものになっています」

NAUGHTY BO-Z「アップテンポな曲だと、最近ではR&Bでも、エレクトロっぽい要素や、ブリブリしたシンセを取り入れたものが多いですよね。でも、MAY’Sでシングルとして出す曲で、そういうアプローチをするのは違うなと思ったので、冬を彩る温かさを表現するために、「WONDERLAND」でも生音をたくさん使っています」

__また本シングルには、昨年8月に発表した「遠くへ 〜Spread Your Wings〜」の英語詞リミックス、「Spread Your Wings(Dj Chika Remix)feat. M.V.P from M-ST★R」も収録されていますね。

NAUGHTY BO-Z「MAY’Sでは、英語詞バージョンのリミックスをつくるのが恒例なんです。でもリミックスと言いつつも、英語版の新曲をつくるような感覚でした(笑)」

片桐舞子「レコーディングし直しているからね(笑)」

__そうなんですね(笑)。これも、リミックスでありつつも、生音の要素を生かした曲という印象を受けました。

NAUGHTY BO-Z「リミックスって聞くと、“オリジナル曲の原型をとどめていないダンス・ミュージック”ってイメージが強いですけど、それではリスナーにも優しくないし、そうしたくないっていう気持ちがあって。リミックスでは、クラブのラウンジでかけられるようなものを意識していますね」

interview & text EMIKO URUSHIBATA
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【シングル情報】

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MAY’S
君に届け… / WONDERLAND
(JPN) Venus-B / KING RECORDS / KICM-91327 [初回盤 Type-A CD+DVD]

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(JPN) Venus-B / KING RECORDS / KICM-91328 [初回盤 Type-B CD+DVD]
(C)椎名軽穂・集英社/「君に届け」製作委員会

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(JPN) Venus-B / KING RECORDS / KICM-1327 [通常盤CD]

Tracklist
■CD
01. 君に届け…
02. WONDERLAND
03. Spread Your Wings (DJ Chika Remix) feat. M.V.P from M-ST★R
04. 君に届け… (instrumental)
05. WONDERLAND (instrumental)

■DVD(初回盤のみ)
[Type-A] 01: 君に届け…Music Clip
[Type-B] 01: TVアニメ『君に届け』1ST SEASON & 2ND SEASON PV
02: Bonus映像 君に届け…(片桐舞子1Shot バージョン)Music Clip
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【LIVE INFORMATION】
MAY’S Live Tour 2011
4/23(土)@ エテルナ高崎(群馬)
4/29(金・祝)@ LOTS(新潟)
4/30(土)@ EIGHT HALL(金沢)
5/13(金)@ CRAZYMAMA KINGDOM(岡山)
5/15(日)@ cube garden(札幌)
5/28(土)@ ZEPP NAGOYA(名古屋)
5/29(日)@ ZEPP OSAKA(大阪)
6/4(土)@ ZEPP SENDAI(仙台)
6/12(日)@ ZEPP FUKUOKA(福岡)
6/19(土)@ ZEPP TOKYO(東京)
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【Official Website】
www.clubmays.com

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