’95年にスコットランドのグラスゴーで結成されて以来、シリアスなギター・ミュージックを追求し、唯一無二の音楽スタイルを築き上げたロック・バンド、モグワイ。彼らが『The Hawk Is Howling』(’08)以来となる、通算7作目のオリジナル・アルバム『ハードコア・ウィル・ネヴァー・ダイ・バット・ユー・ウィル』を、2/2にリリースします。デビュー作『Mogwai Young Team』(’97)を手がけたプロデューサー、ポール・サヴェージと約14年ぶりにダッグを組み、新たなサウンドを追求した注目作です。
そんな本作の内容について、メンバーのバリー(G/Key/Vo)に話を聞きました。
なお、彼らは、本作がリリースされる2/2に、恵比寿リキッドルームでスペシャル・ライブを行う予定となっておりますが、こちらは既にソールドアウト…。なのですが、2/3に行われる、通常セットでの追加公演の方は、まだ若干チケットがあるとのこと。詳細は、モグワイの日本オフィシャルサイトをご覧ください! アルバム収録曲「Rano Pano」のフリーダウンロードもやっております。
追記:1/27
2/2(水)、2/3(木)に行われるモグワイ来日公演のオープニング・アクトに、メンバーのスチュワートがお気に入りだという日本のガールズ・バンド、“にせんねんもんだい”が決定しました。
また、ライブ当日には、HostessとTOGAが共同で立ち上げたHOST (Hostess Outfit Serviced by TOGA)デザインの、会場販売用モグワイTシャツ(サイズ:S・M・L/カラー:ホワイト or ブラック/価格:3,500円 [税込])が販売されるとのこと。Tシャツのデザインは、下記“続きを読む”をご覧ください。
さらに2/4(金)20:30~には、タワーレコード新宿店で、スチュワートとバリーが参加するサイン会も決定。最新作『ハードコア・ウィル・ネヴァー・ダイ・バット・ユー・ウィル』を、タワーレコード新宿店、及び渋谷店で購入すると、整理券が貰えるとのことです。詳細はコチラからどうぞ。
MOGWAI
さらなる高みに到達した、グラスゴーが誇る、究極のギター・バンド
’95年にスコットランドのグラスゴーで結成されて以来、シリアスなギター・ミュージックを追求し、唯一無二の音楽スタイルを築き上げたロック・バンド、モグワイ。’90年代後半以降のポスト・ロック/インストゥルメンタル・ロックを語る上で、欠かすことのできない重要グループだ。昨年は、初のライブCD+DVD『Special Moves/Burning』を発表し、メタモルフォーゼでライブも行っている。
そんな彼らが、『The Hawk Is Howling』(’08)以来となる、通算7作目のオリジナル・アルバム『ハードコア・ウィル・ネヴァー・ダイ・バット・ユー・ウィル』をリリースする。彼らのデビュー作『Mogwai Young Team』(’97)を手がけたプロデューサー、ポール・サヴェージと、約14年ぶりにダッグを組み、新たなサウンドを追求した注目作だ。その内容は、従来作以上にダイナミックで多彩な楽曲が詰まった、エモーショナルな音世界が広がるものとなっている。
激しくも美しい音楽性にますます磨きがかかった『ハードコア・ウィル・ネヴァー・ダイ・バット・ユー・ウィル』。本作の内容について、メンバーのバリー(G/Key/Vo)に話を聞いた。なお、本作の国内盤には、現代美術アーティスト、ダグラス・ゴードンとオラフ・ニコライのインスタレーション用にモグワイが作曲した、約26分間の音源が、ボーナスCDとして同梱されている。また彼らは、本作がリリースされる2/2に、恵比寿リキッドルームでスペシャル・ライブを行う予定となっている(2/3に、通常セットの追加公演も決定している)。
__まず、アルバム・タイトル“Hardcore Will Never Die, But You Will”(アル中は死なずとも、おまえは死ぬ)の由来について教えてください。非常にあなた達らしく面白いと思ったのですが、なぜこのタイトルにしたのですか?
「このタイトルは、ティーンエイジャーの男の子と店員の間で起こった出来事からとったんだ。彼は未成年で、お酒の販売を店員に断られ、店の窓に石を投げつけながら、このセリフを叫んだのさ。ものすごくスコットランドらしい話だけど、だからこそ可笑しくもあり、恐ろしいことでもあると思うよ」
__今作のプロデュースは、デビュー・アルバム『Mogwai Young Team』(’97)以来久々に、ポール・サヴェージが担当していますね。なぜ、今回彼にプロデュースをお願いすることにしたのですか?
「俺たちは、Chem 19 Studios(サヴェージの所有するスタジオ)がすごく好きだし、一緒にレコーディングする人物を変えるのも好きなんだ。それにポールは、最近もザ・ファントム・バンドのアルバムなど、素晴らしいアルバムをいくつも手がけているだろ。だから、もう一回彼とやりたいと思ったんだ」
__今作は、前作や前々作にあったヘビーかつラウドな音を引き継ぎながらも、ポップな音が入っていたり、斬新さも兼ね備えていて、今までとは違うイメージの作品になっていると思いました。本作を制作するにあたって、制作方法やメンタル面で、今までと何か違うことはありましたか?
「そうだね。今、ジョンはニューヨークに、俺はベルリンに住んでるから、グラスゴーでみんなと会う前に、音楽ファイルをお互いに送り合って準備をしていたんだ。そのおかげで、今まで以上に、リハーサル前に曲と“過ごす”時間が持てたんじゃないかな。レコーディングのプロセス、制作環境はこれまでとほとんど変わってないけど、“すごく新しい何かをやっているんだ”っていう、ちょっとした興奮みたいなものがあったと思う」
__今作の制作で難しかった点、苦労した点は何でしたか?
「ニュー・アルバムに対する、よくある緊張があった、っていうくらいだな。でも、その緊張は心の奥にしまっておいて、レコーディングをできるだけ楽しまなきゃダメさ。個人的にちょっと変な気分だったのは、レコーディング最終日に、俺の妻がそこに居なかったってことかな。これまでのレコーディングでは、俺たちはまだグラスゴーに住んでいて、そこには妻が一緒に居たからね」
__今作には、珍しくボーカルのたくさん入った楽曲も多いと思いました。ボーカルを多く取り入れようと思ったきっかけや理由は、何だったのでしょうか? また、あなた達にとって、ボーカルとはどんな楽器ですか?
「今までよりもたくさんボーカルを取り入れた、というわけではないよ。俺たちはよくボコーダーを使うし。ボコーダーを使ってない曲は、ルーク・サザーランド(Bows名義の活動で知られる、モグワイのレコーディングやツアーにコンスタントに参加しているアーティスト)が歌ってる「Mexican Grand Prix」だけかな。俺たちがボーカル・パートを入れるときは、曲が完成してないと感じた時だ。ボーカルを入れることで、他の曲との違いをハッキリ出せる。だって一人一人が全く違う、自分だけの声を持ってるからね。でも、「Mexican Grand Prix」の場合は、ルークにギターかバイオリンの音でトライしてもらおうと思ってデモを渡したら、ボーカルも試してくれて、それがこの曲の大きな助けになったよ」
__ちなみに、ボコーダーを使っている曲では、歌詞の内容がよく分からないのですが、どんなことを歌っているんですか?
「例えば「How To Be A Werewolf」では、実はちょっとくだらないことを歌ってるよ。スチュワートがギターを弾いて、俺が、いま住んでるアパートの売買契約書をドイツ語で読み上げている。ドイツ語はそんなに上手くないから、実際に自分がドイツ語で何を言ってるか、全然分かってないんだけどね」
__今作がリリースされる2月2日には、来日公演が決定していますね。新作の収録曲で構成される、全世界エクスクルーシヴのセットを披露するそうですが(2/3には、通常セットの追加公演も決定しています)、どんなライブになりそうですか?
「1月のアタマに、ライブに向けたリハーサルを始めるつもりなんだけど、どういうライブにするかという、すごく良いアイディアは、もうあるんだ。新曲用に、新しい機材も買ったばかりさ。古い曲もいくつかやるつもりだよ。新曲だけだと、ライブの長さが短かすぎるんだよね」
__ちなみに、あなた達はライブの時、何度かいきなり爆音を出すことがあって、いつもびっくりさせられるのですが、あれは、お客さんを驚かすつもりでやっているんですか?
「その通りさ。みんなの驚いた顔を見るのは、今でもすごく楽しいね。一度、スチュワートが全く予想してないタイミングで、ドミニクが爆音を出したことがあったんだけど、その爆音に、スチュワートが今までで一番ってくらい、メチャクチャ驚いてさ。たぶん、YouTubeにその時の映像が上がってるよ。すっごい笑えるんだ」
__では最後に、今後バンドとして新たにやってみたいことなどありましたら、教えてください。
「プランとしてはまだないけど、何かスペシャルなプロジェクトの話をもらって、俺たちにも時間があった時は、いつでもトライするよ。たまに通常とは違うアルバムやライブをやるのも、良いよね。そのおかげで、俺たちは好奇心が尽きない状態でいられるんだ」
【アルバム情報】
MOGWAI
Hardcore Will Never Die, But You Will
(JPN) ROCK ACTION/PIAS/HOSTESS / ROCKACT55CDXJ
※初回生産限定デジブック仕様盤(2CD)
オリジナル・ギターピック封入
2/2発売
MOGWAI
Hardcore Will Never Die, But You Will
(JPN) ROCK ACTION/PIAS/HOSTESS / ROCKACT55CDJ
※通常盤(2CD)
2/2発売
http://www.hmv.co.jp/product/detail/3953277
tracklist
ディスク1
01. White Noise
02. Mexican Grand Prix
03. Rano Pano
04. Death Rays
05. San Pedro
06. Letters To The Metro
07. George Square Thatcher Death Party
08. How To Be A Werewolf
09. Too Raging To Cheers
10. You’re Lionel Richie
11. Slight Domestic (日本盤ボーナストラック)
12. Hasenheide (日本盤ボーナストラック)
ディスク2
01. Music For A Forgotten Future (The Singing Mountain)
【オフィシャルサイト】
http://hostess.co.jp/mogwai/
http://www.mogwai.co.uk/
【会場販売用モグワイTシャツ】