『SUSHI RECORDS COMPILATION 002 – This is Electro』JAXX DA FISHWORKSインタビュー


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’90年代半ばにDJ活動を開始し、現在は日本/オーストラリアを拠点にDJ&プロデューサーとして活躍するJAXX DA FISHWORKS。そんな彼の運営するSUSHI RECORDSが、最新コンピレーションCD『SUSHI RECORDS COMPILATION 002 – This is Electro』を12/22にリリースします。“新旧問わず、ジャンルを問わず、自分たちがカッコ良いと信じるものを世界に発信したい”というレーベル・コンセプトのもと、独自の視点でエレクトロを捉えた、バラエティーに富んだサウンドを楽しめる注目作となっています。

ここでは、本作の内容について、JAXX DA FISHWORKSに話を聞きました。

なお、SUSHI RECORDSは、12月31日(大晦日)にSHINSAIBASHI MONOLITH(大阪 心斎橋モノリス)で、カウントダウン・イベント<WINTER ALERT>を開催します。iLOUDでは、当イベントのチケットを10組20名様にプレゼントしておりますので、 開催概要とプレゼントの応募方法は、コチラをご覧ください。


エレクトロの枠を押し広げる、グルーヴィーな好コンピが登場
SUSHI RECORDS COMPILATION 002
THIS IS ELECTRO

interview with JAXX DA FISHWORKS

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__まずは、DJ/音楽活動を本格的にスタートさせたきっかけについて教えてください。

「幼い頃から趣味感覚で父親のレコードをかけたりしていたんですが、実はDJにあまり興味はなかったんですよね。でも、ある野外フェスで、当時まだあまり知られていないブレイクスをかけてるDJを見た時に、初めて“これが本物のDJか〜”と思い、その日にターンテーブルとミキサーを買いました。それが今の僕の原点ですね」

__’07年にSUSHI RECORDSを立ち上げた経緯は何だったのでしょうか?

「世界から見ても、日本の音楽シーンってまだまだ成長していく可能性があると思います。でも、そのためのナビゲーターがとっても少ない。海外のトップ・アーティスト達がなぜトップであり続けられるのかというと、新しいものをチェックしたり、古いものをもう一度思い返してみたりと、貪欲に学ぼうとするからだと思います。そんな新旧を問わず、ジャンルを問わず、カッコいいと思うものをカッコいいと言える日本生まれのナビゲーターになろう、という思いで、SUSHI RECORDSを設立しました。難しいこと言っても、やっぱりこれが一番大切だと思います。まず自分たちがカッコいいと信じるものを、世界に発信していきたいですね。

__では、この度リリースされる『SUSHI RECORDS COMPILATION 002 – This is Electro』ついて教えてください。まず、選曲テーマは何でしたか?

「今作品の一番のターゲットは、ダンス・ミュージックを初めて聴く若者たちです。10年後の日本の音楽シーンを考えた時に、今のままで良いと思う人はいないと思います。でも、それを僕たちがどうこうするんじゃなくて、若者たちに変えてもらえれば、というメッセージを送っていくべきだと思います。今作品は、エレクトロやブレイクビーツを普段聴かない若者たちにも聴きやすい楽曲からスタートすることで、その一歩目を踏み出してもらいたい、という思いを込めてつくりました」

__今作の収録曲は、あなたのDJセットを反映させたものでもあるのでしょうか?

「もちろん。特にFoamoの「Jookie」や、Two Freshの「Watcha」は、DJでよくプレイします。あとは、CB’sの「Misdemeanour」を、セット中でブレイク楽曲っぽく使用しますね。130BPMで走ってきたエレクトロ調のセットが、この楽曲を挟むと110BPMくらいにまで落ちたように聞こえるんですけど、その時は、僕は“DJっぽい!”って思ったりします」

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__今作には、ご自身の楽曲「That Fish」のリミックスも収録されていますね。この楽曲は、どのようにして誕生したものですか?

「先日、オーストラリア・ツアーでシドニーに行った時、Ministry of Soundで活躍してきたKid Kenobiのスタジオに行って、一緒に曲をつくりました。その時に遊び半分でつくったダブステップのベースラインがとってもカッコ良くて、二人で“これってアリじゃないの?”って話になって、そのベースラインをもとにつくったのが「That Fish」です。ハウスなのに、しっかりとしたダブステップのLFOベースラインがメロディーとして加わっている感じですね」

__あなたにとって、エレクトロで一番重要なこととは何ですか?

「エレクトロといっても、色々なエレクトロがあると思います。大切なのは、グルーヴ感だと思うんですよね。曲をつなぐだけではなく、いかにグルーヴ感を出しながらプレイしていくか。時にはそのグルーヴ感を、ブレイクスやダブステップの楽曲と一緒に組み立てていくっていうのも、新しいエレクトロのスタイルとして良いんじゃないかと思っています」

__あなたとSUSHI RECORDSの、次なる活動予定を教えてください。

「僕自身は、’11年2月にオーストラリア/ニュージーランド・ツアー、7月にMinistry of Sound(ロンドン)でのプレイが決定しています。せっかくなので、前後の日程にヨーロッパ各地でのプレイも現在予定中です。SUSHI RECORDSとしては、’10年12月31日に大阪のモノリスで、大型カウントダウンイベント<WINTER ALERT>を開催します。そして2011年の夏には、UKのFinger Lickin Recordsと共同開催イベントも予定しています。カッコいい音楽をもっと色々な形で広めていければ、と思っています」

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【アルバム情報】

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SUSHI RECORDS COMPILATION 002
This is Electro
(JPN) SUSHI RECORDS / SUSHI-002
12/22日発売

tracklisting
01. That Fish (Magik Johnson Remix) – JAXX DA FISHWORKS
02. Jookie (Original Mix) – Foamo
03. Supercake 53 (Franz & Shape Remix) – Zombie Nation
04. The Fuzz (Ryan Riback Remix)- Tom Piper & Ryan Riback
05. Shake Them Hip (Original Mix) – Krafty Kuts
06. Whatcha (Nick Galea Remix) Two Fresh feat. Vince Harder
07. The Way (Foamo’s Love Remix) – PURPL PoP
08. Forced (Don Diablo Remix) – Thomas Gandey (CAGEDBABY)
09. Crave You (Kill The Hero Remix) – Flight Facilities
10. Breakers Revenge 2010 (Original Mix) – Kid Kenobi
11. Tweaker (Dirty Moolah Remix) – Slyde
12. Misdemeanour (A. Skillz Remix) – CB’s

【オフィシャルサイト】
www.sushirecords.net

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