2004年の「The Sky Was Pink」で一躍注目の的となったイギリス出身のクリエイター、ネイサン・フェイク。これがデビュー・アルバム。もちろんジェームス・ホールデンのレーベル、BORDER COMMUNITYからのリリースです。デビュー・シングルの「Outhouse」やSAWからリリースされた「Watlington Steet EP」では、まだプロッグ系ハウス・ビートが基本にあったものの、本作ではその面影はほとんど消滅。ダウナーなエレクトロニカ・ビートが、彼の叙情性豊かなサウンドを支えています。正にボーダーレスな音に挑戦するレーベルにふさわしいアルバム。ネイサンは見事にそのレーベル精神を体現する、ドリーミーな音楽をつくり出しているのです。
★★★★★★★★☆☆
NATHAN FAKE
Drowning In A Sea Of Love
(UK) BORDER COMMUNITY / BCCDJ-001