米サウスカロライナ州コロンビア在住のベッドルーム・クリエイター、チャズ・バンディックのソロ・プロジェクト、トロ・イ・モア。’09年にCarpark Recordsからリリースした「Blessa」で一躍注目を集めた、ウォッシュド・アウトと並ぶ、チルウェイブ/グローファイ・シーンを代表するアーティストです。昨年初頭には、ファースト・アルバム『Causers Of This』を発表。その弛緩したドリーミーかつトロピカルなエレクトロニック・サウンドで、インディー・ポップ・シーンに静かなる旋風を巻き起こしています。
そんな彼が、約一年という短いインターバルを経て、ニュー・アルバム『アンダーニース・ザ・パイン』を2月23日にリリースします。インタビューで、“自分で演奏する方がよりチャレンジング”と語っている通り、なんと前作でのエレクトロニック/サンプリング的な音づくりを排し、生音を主体にした楽曲群を詰め込んだ進展作です。と言っても、そこはトロ・イ・モア。リード曲の「Still Sound」を筆頭に、彼独特の淡く、甘い音世界を、よりナチュラルなサウンドで表現した内容となっています。
ここでは、そんなトロ・イ・モアの最新作『アンダーニース・ザ・パイン』について語った、チャズのインタビューをご紹介しましょう。