TOKYO HOUSE UNDERGROUND – Milton Jackson Destination EPインタビュー

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現在進行形の“東京”、そして、“アンダーグラウンドなシーン”というフィルターを通して、世界の新進気鋭作家を紹介するという目的で発足した、 TOKYO HOUSE UNDERGROUND。Apt. Internationalが、配信リリース限定で毎月お送りする、新プロジェクトです。

このたびその第一弾として、Freerangeなどから作品を発表し、欧州のみならず世界的に評価を受けているディープ・ハウサー、Milton JacksonのニューEP、『Destination』がリリースされることとなりました。ここでは、“まさにMilton節!”と唸りの上がる好楽曲、「Destination」を引っ提げた、彼のインタビューをお届けします。

TOKYO HOUSE UNDERGROUND – Milton Jackson Destination EPインタビュー

CHiE インタビュー

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10代〜20代の女性から多くの支持を獲得してきたR&Bユニット、Foxxi misQのメンバーとして2006年にデビュー、バンドでの活動経験を生かし、豊かな音楽センスを発揮していたフィメール・シンガー、CHiE。このたび彼女が、ソロ・デビューを果たし、ファースト・シングル『Beautiful Ladies』をリリースしました!

ここでは、ソロ活動への意気込みと、デビュー曲へ込めた思いに迫るべく、CHiE本人に話を聞きました。

CHiE インタビュー

Björk「The Comet Song」

こちら、Björk「The Comet Song」のPVです。「The Comet Song」は、Björkが3D映画『Moomins and the Comet Chase』のために書き下ろした新曲で、ビデオは8・23からオフィシャルサイトで公開されていました。「The Comet Song」の収益は、UNICEF Pakistan childrens charitiesに寄付されるそうです。

TOKYO HOUSE UNDERGROUND – Milton Jackson リリース第一弾、Destination EPインタビュー

現在進行形の“東京”、そして、“アンダーグラウンドなシーン”というフィルターを通して、世界の新進気鋭作家を紹介するという目的で発足した、TOKYO HOUSE UNDERGROUND。Apt. Internationalが、配信リリース限定で毎月お送りする、新プロジェクトです。

このたびその第一弾として、Freerangeなどから作品を発表し、欧州のみならず世界的に評価を受けているディープ・ハウサー、Milton JacksonのニューEP、『Destination』がリリースされることとなりました。ここでは、“まさにMilton節!”と唸りの上がる好楽曲、「Destination」を引っ提げた、彼のインタビューをお届けします。

まず、あなたの音楽的なルーツを、うかがいたいと思います。幼少の頃に影響を受けた音楽、そしてエレクトロニック・ミュージックに興味を持つきっかけになったアーティストを、それぞれ教えてください。

「エレクトロニック・ミュージックを聴き始めたのは、1990年代中盤から後半にかけてだね。ドラムン・ベースやハウスが好きだったんだ。若い頃は、Kerri ChandlerやLTJ Bukemが好きだったんだけど、歳をとるにつれて、Steven Tangみたいな、ディープでメロディックなテクノにひかれていったね」

そういったルーツは、自身の音楽に反映されてると思いますか?

「たぶん、初期のドラムン・ベースは、自分の音楽に影響していると思うよ。(初期のドラムン・ベースが持っていた)ヴァイブスを見習おうとしているし、自分のインスピレーションは、そういった古い楽曲から導き出されることが多いんだ」

あなたが近年発表している作品は、温かみがありながらも、ディープかつテッキーな、独特の風合いを持っていますね。日本にも、ファンがたくさんいます。こういった、独特なサウンドを生み出す秘訣はあるのでしょうか?

「制作には、LogicとAbleton(Live)を一緒に使っているよ。たくさんのサンプルとピッチを、シンセの代わりに使っている。そうすると、温かみのあるサウンドになるんだ。あと、たくさんのアウトボード、サミング・ミキサー、Oberheim Matrix(※ヴィンテージ・シンセ)と、Akaiの古いサンプラーも重要な機材だね。オークションでシンセを買うのが好きで、何曲かの制作に使っては、すぐ売ってしまうんだ。常に新鮮でいる為にね。

その他にも、制作に関してこだわっている点はありますか?

「ドラムをサンプリングするために、昔のレコードをたくさん買っているよ。アナログからサンプリングすると、音に温かみが生まれるからね。そのやり方だと、ノイズも一緒に取り込むことになるんだけど、サンプルCDからサンプリングしたような、キレイすぎるキックよりも、素晴らしいことは確かさ。だから、アナログからサンプリングするのが一番いい方法だと思っているよ。それに、最近はみんな同じような機材を使って、同じサンプルCDを買っているだろう? 僕の音には、それとは違う独自の風合いがあると思うよ」

あなたは、Apt. Internationalがお届けする配信楽曲シリーズ、TOKYO HOUSE UNDERGROUNDの第一弾アーティストにピックアップされましたが、このプロジェクトの軸となっている、東京には、どんなイメージを抱いていますか?

「東京は、いつ行ってもフレンドリーで、探索するにも、レコードを買うにも最高の場所だよ。日本のクラブでは、ちょっとエクスペリメンタルなプレイも許容されるし、ヨーロッパよりもオープンな部分がたくさんあると思うよ」

これまでに来日した際の、印象的なエピソードがあれば教えてください。

「東京には、これまでに3回行ったことがあるんだけど、毎回いい体験をしているよ。そのうち一回は友達と一緒に行ったんだけど、アルコールと時差ボケのダブルパンチで、友達が思いっきりダウンしてしまってさ。僕のDJ中に、彼がステージから落ちてしまったことがあったね。ステージはとても高いところにあったから、病院に連れて行かなくちゃと思ってたんだけど、彼は大丈夫だったよ。翌朝は築地の魚市場にいったんだけど、魚の匂いが、二日酔いの彼をさらに気分悪くさせていたよ(笑)」

TOKYO HOUSE UNDERGROUND第一弾リリースとなるニューEP、『Destination』表題曲のコンセプトを教えてください。

「日本に向かう飛行機に乗るとき、僕はいつもすごく興奮しているから、「Destination」では、その気持ちを再現しようと思ったのさ。ヨーロッパから日本へのフライトは、ロシアの上を通るから、北極圏の近くを飛ぶだろう? タイミングが良ければ、そこで素晴らしい景色が見られるんだ。この曲には、そんな気分を当てはめたかった。だから曲名も、「Destination」にしたのさ。メロディーに多様な動きがあって、旅行をしているような雰囲気を持った曲だね」

今後、TOKYO HOUSE UNDERGROUNDシリーズでピックアップすべき、おすすめのクリエイターはいますか?

「James Blakeの作品は、興味深いと思うな。R&Sからアルバムがリリースされる予定なんだけど、彼の音楽はショッキングだよ! Skudgeの楽曲も、疾走感があって僕好みだな。TOKYO HOUSE UNDERGROUNDでは、彼らやShur-i-kanといったクリエイターを、フックアップするべきだよ! 彼らなら、必ずいい作品を提供してくれると思う」

その他、最近興味を持っている音楽や、凝っていることはありますか?

「個人的には、1980年代後半から1990年代にかけての、古いダンスミュージックを掘るのが好きなんだ。特にこの時代の、フレンチ・ディープ・ハウスは最高だよ。あとは、Soundcloudで古いDJミックスを探すことにも凝っているね。最近、DJ Deepが1994年に発表したDJミックスを見つけたんだけど、とても素晴らしかったよ!」

Interview & Text by Keita Takahashi

Kelly Rowland 「Rose Colored Glasses」

Kelly Rowlandが、「Rose Colored Glasses」のPVを公開しました。「Rose Colored Glasses」は、Kelly Rowlandが現在制作しているサード・アルバムからの先行シングルです。彼女のオフィシャルサイトでは現在、ニューアルバムのタイトルを公募しているので、ひらめいた方は、送信してみてはいかがでしょうか。

John Legend & The Rootsの『Wake Up!』を全曲試聴

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John Legend & The Rootsが、『Wake Up!』の全曲試聴をnpr musicで開始しました。『Wake Up!』は、John LegendがThe Rootsと組んで、9/22に日本発売するフォース・アルバム。全編カバーで、対象には社会問題を取り上げた名曲を選んでいます。

彼らがニューヨークのTerminal 5で行うパフォーマンスは、9/23の午後9時(日本時間9/24午前10時)から、Spike Lee監督のもと、YouTubeでライブ・ストリームされるそうで、これは地域制限がかかっていなければ必見ですね。

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Darwin Deez「Constellations」

SUMMER SONIC 2010でも楽しいライブを披露してくれた、ニューヨークのインディー・ポップ・アーティスト、Darwin Deezが、「Constellations」のPVを公開しました。「Constellations」は、Darwin Deezのファースト・シングル曲で、デビュー・アルバム『Darwin Deez』に収録されています。10/18にUSで再びデジタル・シングルとしてリリースされるとのこと。同シングルには、SBTRKTとTotally Enormous Extinct Dinosaursのリミックスも収録されるそうです。

Plan B「The Recluse」

本国UKでは大ブレイク中のPlan Bが、「The Recluse」のPVを公開しました。「The Recluse」は、全英No.1を獲得した、2ndアルバム『Defamation Of Strickland Banks』から、4枚目のシングルカットです。Plan Bは、ソウル寄りの路線に転換したのが功を奏しましたね。

CHiE 新たなフィールドへ羽ばたいた、希代のダンス・ポップ・ディーヴァ

2006年にデビューし、10代〜20代の女性から多くの支持を獲得してきたR&Bユニット、Foxxi misQ。その中でも、バンドでの活動経験を生かし、豊かな音楽センスを発揮していたのが、ここにご紹介するCHiEだ。DJ KOMORI「Flash」にゲスト参加するなど、その歌声とダンス・パフォーマンスは、本格派のクラブDJからも評価されている。

今年7月に、Foxxi misQは活動休止を発表、そんな中、CHiEがこのたびソロ・デビューを果たすこととなった。ソロ活動への意気込みを、彼女はこう話す。

「ユニットでは、三人で楽しく意見を言いながらできたけど、誰かに甘えちゃう部分も正直あったと思うんです。ソロだと、自分が追うべき責任の重みが全然違いますよね。“自分がこうしたい”っていう意思を、強く持つ必要があると思っています」

ここにご紹介する『Beautiful Ladies』は、そんなCHiEが満を持して送り出す、ファースト・シングル。タイトル曲「Beautiful Ladies」は、エレクトロの要素を取り入れた、ニュータイプのダンス・ポップ・チューンだ。

「「Beautiful Ladies」は、今までと違うスタイルだからといって、特別に難しいとは感じなかったですね。女の子らしくありつつも、耳に残る印象的なドラム・ロールやビートが入っていて、すごく好きな曲です」

そんな「Beautiful Ladies」では、いわゆるラブ・ソングとは異なる、“女子らしい日常の楽しみ方”や、“自分を磨くことへの欲求”といった、新しい視点の歌詞が展開されている。

「「Beautiful Ladies」の歌詞では、いわゆる“女子会”みたいな、女の子どうしで集まった時の雰囲気を表現しました。思いっきり楽しみつつも、“今日のあの子は、こういうファッションなんだ。じゃあ私は、今度こうしてみよう!”って、考えたりしているイメージが、このトラックには合うと思ったんです」

また本作には、アップテンポなR&Bチューン、「Sweet Love」や、CHiE自身が作詞に参加した、メロディアスなミドル・バラード、「Still Love You」も収録されている。これらの楽曲では、彼女の本来的な魅力を堪能することができるだろう。

「「Sweet Love」は、懐かしさと今っぽさが両方ある、メロディー・ポップですね。コーラスの厚みがあるので、レコーディングは大変でしたけど、良い曲になったと思います。「Still Love You」は、女性ならではの温かさや、優しさが表れた曲ですね。感情移入を一番しやすかったです」

なお、本シングルの初回限定盤には、「Beautiful Ladies」のPVを収録した、DVDが付属している。CHiEの新しい側面がうかがえる、幻想的なビジュアル・イメージの同ビデオも、要注目だ。

『Beautiful Ladies』を皮切りに、新たなスタートを切ったCHiE。11月には、早くもセカンド・シングルのリリースも決定しているので、その動向からは、今後も目が離せない。