カナダのインディー・ロック・バンド、Born Ruffiansが、6/5に日本発売を予定しているセカンド・アルバム『Say It』の全曲試聴をSpinner.comで開始しました。WARP所属の彼らですが、そのサウンドはフォーキーで、ユル~い感じ。カナダのバンドに共通してある、独特のメロディー・センスも魅力ですね。
Plan B「Prayin’」
’09年にChase & Statusとの「End Credits」でブレイクしたPlan Bが、「Stay Too Long」のPVを公開しました。「Stay Too Long」は、全英No.1を獲得した、Plan Bの2ndアルバム『Defamation Of Strickland Banks』から、3枚目のシングルカットです。同アルバムからは、すでに「Stay Too Long」、「She Said」をUKチャートのトップ10に送り込んでおり、Plan Bの注目度は、きわめて高い状態にありますね。「She Said」のビデオは続きからどうぞ。
FUJI ROCK FESTIVAL’10、出演アーティスト第7弾とステージ割りを発表
FUJI ROCK FESTIVAL’10が、出演アーティスト第7弾とステージ割りを発表しました。今回追加された主なラインナップは以下のとおりです。
■ 7/30(金)
THE XX / TAYLOR HAWKINS & THE COATTAIL RIDERS / MUSTANG / iLL / OVALL + 45TRIO + CONGUERO TRES FOOFERS
■ 7/31(土)
CHRIS CUNNINGHAM / ONE DAY AS A LION / THIRD EYE BLIND / VATO NEGRO / bloodthirsty butchers / PONTIACS / LITE / IVAN SMAGGHE / NARASIRATO PAN PIPERS
■ 8/1(日)
HORSE MEAT DISCO / RASMUS FABER / MOUNTAIN MOCHA KILIMANJARO / NARUYOSHI KIKUCHI DUB SEXTET
iLOUDの注目は、30日(金)の、先日の来日公演も大好評だったTHE XXと、コラボ・アルバム『∀(ターンエー)』のリリースを控えるiLL。31日(土)の、ザック・デ・ラ・ロッチャ(Rage Against the Machine)とジョン・セオドア(元Mars Volta)によるプロジェクト、ONE DAY AS A LIONと、土曜初のスペシャル・ゲスト枠に出演するCHRIS CUNNINGHAM、深夜のRED MARQUEEに出演するIVAN SMAGGHE、1日(日)の、CDJ3台+キーボードというDJライブ・セットを披露するRASMUS FABERあたりでしょうか。
各アーティストのステージ割りも発表されたので、フジロックのオフィシャル・サイトでチェックしてみてください。
Owl City、来日決定(2010年11月)
Owl City(アウル・シティー)が来日、2010年11月4日の大阪BIG CATを皮切りに東名阪3会場を回るジャパン・ツアーを行うことになりました。US出身のアダム・ヤングによるソロ・プロジェクト、Owl City。ミネソタの自宅地下室にこもって制作した「Fireflies」が、ネットでじわじわと話題を集め、MySpace で何と4,000 万回再生されるという快挙を成し遂げています。その後、アルバム『Ocean Eyes』をリリースするや、収録シングルの「Fireflies」が全米・全英のシングル・チャートで1位を獲得。現在公開中の映画『アリス・イン・ワンダーランド』のインスパイア・アルバム『Almost Alice』にも参加するなど、多方面で活躍しています。そんなOwl Cityの魅力を、ぜひライブで体感してみましょう。ツアーの詳細は、続きからチェックしてみてください。
MASTERLINK インタビュー
’02年に結成された、東京出身のエレクトロ・ロック・バンド、MASTERLINK。メンバーは、NARU(Vo/G)、KOJI(B)、YASU(Dr)の三名。様々な音楽コンテストやオーディションに出場し、その度に高い評価を獲得してきた実力派だ。’09年春には、有名ポータブルオーディオプレーヤーの新シリーズに、宇多田ヒカルやマルーン5といった人気アーティストと共に、インディーズながらオリジナル楽曲がプリインストールされるに至っている。
そんな彼らが、遂にメジャー契約を交わし、デビュー・シングル『Traveling』をリリースする。キャッチーなメロディー、ダンサブルなビート、ドリーミーなエレクトロ・サウンドの三拍子が揃ったオリジナル曲「Traveling」「Miss You」と、☆Taku Takahashi(m-flo)がリミックスした「Traveling TAKU REMIX」、計3曲を収録した注目作だ。「Traveling TAKU REMIX」は、既に<Tachytelic>や<GANBAN NIGHT>でクラブ・プレイされ、大きな反響を得ているという。
デビュー作らしい瑞々しさと同時に、成熟した音世界も楽しめる『Traveling』。本作の内容と、MASTERLINKの音楽性について、メンバーのNARUに話を聞いた。
ーーまずは、MASTERLINKを結成した経緯について教えてください。
「だいぶ前の話になっちゃうんですけど、KOJI(B)の家に遊びに行ったら、彼はすでにベースを始めていて、それを見てカッコいいなって思ったんですよね。彼のお父さんって、ミュージシャンだったんですよ。それで、“KOJIがベースなら、オレはギターだな”って思って、ギターを始めました。まだ中学生の頃でしたけど、そこがバンドの出発点ですね。で、最初は邦楽の曲をコピーしたりしていたんですけど、次第にオリジナル曲をつくるようになっていきました」
ーーなるほど。
「二人しかいなかったんで、とりあえず僕がギターとボーカルをやって、KOJIがベースとラップをやるみたいな、わけの分からないスタートでしたけどね(笑)。その後、高校、大学、専門学校時代にドラムとボーカルを探していって、今のドラム、YASUが入ったのは、’04年でしたね。でも、ボーカルは結局見つからず、なぜか今もオレがやっている次第です」
ーー正式に音楽活動をスタートさせた’02年の時点では、どんなサウンドを追求していたんですか?
「手探りでしたね。KOJIがDragon AshのCDを持ってきて、“ラップとは何か?”という話から、とりあえず韻をふんでみたり、“ラップが乗るトラックとは何か?”ということで、打ち込みのドラムをいろいろ勉強してみたり…。“ウチら、ヒップホップな感じじゃないじゃん。体格からして…”ってことになりましたけど(笑)」
ーー現在のMASTERLINKにヒップホップ的な要素はありませんが、バンド・サウンドに打ち込みの要素をミックスしていくというスタイルは、その頃から既に実践していたんですね。
「そうですね。もともとアンダーワールドのようなテクノとか、レディオヘッド、コールドプレイのようなUKロックも好きだったんで、そういうスタイリッシュでメロディアスな要素を加えていくようになったんです。打ち込みの要素も、それと共に強くなっていきました。ギターはもちろん、ピアノやストリングスの音も好きですし、アナログ・シンセの音も好きですから」
ーーでは、この度リリースされるデビュー・シングル『Traveling』について教えてください。まず、作品全体のテーマは何かありましたか?
「シングルなんで、バンドの全体像は見せられないとしても、エレクトロ的な部分、ロック的な部分、さらに自由な要素としてリミックスと、自分達のやりたいことが一目瞭然で分かる内容にしたかったですね。歌詞の内容も、恋愛についてとかじゃなく、最初のシングルに相応しいものにしたかった。一曲目の「Traveling」は、3~4年前にデモをつくって、そこから何バージョンか実験を重ねてきた曲なんですけど、今の自分達にとって、ストライク・ゾーンにあるエレクトロ・サウンドになったと思っています」
ーー2曲目「Miss You」は、よりバンドっぽいサウンドを指向した楽曲に仕上がっていますね。
「「Miss You」は、「Traveling」の後につくった曲で、やっぱりギター・ロックのテイストも出したいということで収録しました。今の三人でできることをやった、という曲ですね。バンド・サウンドにエレクトロの要素を合わせた曲になっているんですけど、生のサウンドと打ち込みのサウンドが混ざり合った時のあの感じって、とっても気持ちいいですよね」
ーー「Traveling」も「Miss You」も、とてもポップでメロディアスな楽曲ですが、曲づくりで意識したことは何でしたか?
「曲をつくる時はいつもそうなんですが、コード進行は単純に、メロディーは分かりやすく、他の要素はその時の自分達次第、という形でやりましたね。難しいことはやらず、ストレートに、というのが基本なんですよ。曲づくり自体は、自宅で結構細かい部分までコツコツつくり込んで、最後のミックス作業も自分達でやりました。レコーディング・エンジニアの勉強をしていたんで、その辺の判断はバンド内でできるし、そこまでやるのが自分達の理想なんですよ」
ーーそのこだわりが、MASTERLINKの音楽性につながっているんですね。本作には「Traveling TAKU REMIX」も収録されていますが、リミックス作品を聴いた感想はいかがですか?
「m-floの音楽は、バンドを始めた頃から聴いていて、“この曲はどうやってつくっているんだろう? 何でこんなことができるんだろう?”って、彼らに憧れていたんですよね。で、今回リミックスをやっていただいて、改めて“やっぱりすごいトラックメイカーだなぁ”って感じました。☆Taku Takahashiさんらしいトラックの面白さも出ていますし、メロディーも大事にしてくれていますし、単純に嬉しかったですね。こんな切り口もあるんだって、新鮮でした」
ーーでは最後に、MASTERLINKの今後について教えてください。
「まだまだ成長途中なんで、バンドのサウンドがどういうふうに発展していくのか、その過程をもっともっと楽しんでいきたいですね。どんどん新しいことに挑戦していきたいと思っています。あとは、出したい曲がまだまだ控えている状況でもあるので、次のリリースに向けて、さらに曲を仕上げていきたいと思っています」
Orbitalが6年ぶりのニューシングルを6月にリリース
Orbitalが、オフィシャルサイトで、2004年以来となる新曲をリリースすると発表しました。「Don’t Stop Me / The Gun is Good」は、両A面シングルで、デジタルが6/20、限定12インチが6/27の発売ということです。この日本盤が出るかどうかは、まだ情報ありませんが、過去の名曲を集めたベスト盤『20 ~orbital Best』は、7/7のリリースが予定されています。サマソニでの来日に向けて、期待が高まりますね!
LOUD186号発売!
LOUD186号が発売となりました。
2010年5/30-6/5の注目リリース
今週リリースのうち、アルバムのSTUDIO APARTMENTからpitchtunerまでと、シングルのMizcaは、5月31日発売のLOUD186号にてピックアップしております。そちらもよろしければチェックしてみてください。
ALBUMS
STUDIO APARTMENT/ 2010
DJ / プロデューサーの森田昌典と、コンポーザー / プレイヤーの阿部登からなるハウス・ユニットの約3年ぶりとなる新作。彼らの土台にある生音的なプロダクションと、エレクトロニックな要素を、斬新なアプローチで融合させた意欲作。Mr.V、Mark Evansといった重鎮から、YasmeenやStevie Hoang、福原美穂といったシンガーの参加、Rasmus Faber、吉澤はじめともコラボレート。
6/2リリース(HOUSE)★★★★★★★★☆☆
V.A./ GILLES PETERSON Presents Havana Cultura: Remixed
アシッド・ジャズ・ムーブメント以降のクラブ・ジャズ・シーンを牽引し続けてきた人気ラジオ / クラブDJ。彼が、キューバ出身の新世代アーティストと、自身でプロデュースしたハバナ・カルチュラ・バンドの楽曲を収録した作品集『GILLES PETERSON Presents Havana Cultura』のリミックス盤。Louie Vega、Carl Cox、4Heroらがフロア仕様にリミックス。
6/5リリース(CUBAN MUSIC) ★★★★★★★★☆☆
pitchtuner/ riding the fire
’01年に結成した、ドイツ人+日本人からなるエレクトロ・ロック・バンドの3rdアルバム。キャッチーなエレクトロ・ポップや、アグレッシブなギター・ロック、ジャム・バンド思わせるダイナミックなインスト・ナンバーまで、多彩な楽曲がつまった意欲作。Das Popによるリミックスも収録。
6/2リリース(ELECTRO/ ROCK) ★★★★★★★☆☆☆
te’/ 敢えて、理解を望み縺れ尽く音声や文字の枠外での『約束』を。
残響レコードを代表するインスト・ロック・バンドによる通算4枚目のアルバム。これまで同様、“アルバム・タイトル29文字”、“曲名30文字”というこだわりを貫き、時に激しく、時に穏やかに変化する感情を、重厚さと繊細をあわせ持つ圧倒的な演奏力で表現。
6/2リリース(ROCK)★★★★★★☆☆☆☆
luminous orange/ Songs of Innocence
’90年代初頭のUKインディー・ロック〜シューゲイザー系バンドに影響を受け’96年にデビューした、竹内里恵のソロ・プロジェクト。意表をつくような曲展開や、不思議なコード進行、変拍子など、多彩なアイデアを取り入れた楽曲を収録。相対性理論の西浦謙助やアヒトイナザワらも参加。
6/2リリース(ROCK)★★★★★★☆☆☆☆
SMALL BLACK/ Small Black EP
チルウェイブ / グローファイと呼ばれる新たなシーンの中で注目を集める、ブルックリンのユニットによる7曲入りEP。バックで鳴り続けるエフェクトがかったギターと、チープな打ち込みのビート、脱力系ボーカルで、ドリーミーかつポップなサウンドスケープを展開。
6/2リリース(ROCK)★★★★★★☆☆☆☆
THE NATIONAL/ High Violet
2007年のアルバムで『Boxer』がロング・ヒットを記録した、ブルックリンの5ピース・バンドによる5thアルバム。Interpolと比較されるような抑制されたシリアスなムードを湛えた楽曲から、ドラマティックな楽曲まで、ロマンティックかつ荘厳な楽曲を展開。
6/2リリース(ROCK)★★★★★★★☆☆☆
BORN RUFFIANS/ Say It
2008年にアルバム『Red, Yellow and Blue』でWARPからデビューした、カナダ出身の3ピース・バンドによる2ndアルバム。Animal Collectiveらの作品を手がけるラスティ・サントスをプロデューサーに迎え、シンプルながらも陽気で温もりのあるギター・ポップ・サウンドを展開。
6/5リリース(ROCK)★★★★★★★☆☆☆
Aira Mitsuki/ 6 FORCE
2007年デビューのエレクトロ・ポップ・アイコンによる、ミニ・アルバム。メイン・プロデューサーにTerukado、ゲスト・プロデューサーにインスト・バンドSawagiを迎え、新境地のバンド・サウンドから、ディスコ、ニューウェイブのテイストを取り入れたものまで、7曲を収録。
6/2リリース(POP / ELECTRIC) ★★★★★★☆☆☆☆
SINGLES
Mizca/ ダメよ♡
’09年にシングル「Robotics」で彗星のごとくシーンに現れたエレクトロ・ポップ・シンガーによる2ndシングル。pal@popがプロデュースした、キャッチーなメロディーと、どこか懐かしさあふれるシンセ・ポップが展開された表題曲をはじめ、全3曲を収録。
6/2リリース(ELECTRO POP) ★★★★★★★☆☆☆
BUZZ BLOG 6月分更新!
LOUD本誌の人気コーナーBUZZ REVIEWのiLOUD版、BUZZ BLOG。人気DJによる最新のレビューが楽しめるこのBUZZ BLOGの、6月分を更新いたしました!今月は、SHINICHI OSAWA、Tomoyuki Tanaka (FPM)、REMO-CON、FUMIYA TANAKA、KO KIMURA、YUMMY、SOの7名にご協力いただきました。曲名にはBeatport等へリンクを張ってあるので、気になる曲があったらリンク先で試聴してみてください。
現在、本誌では毎月1ページという分量でお届けしております関係で、レビュアーは10名ほどに限られていますが、iLOUDには誌面の制約がありませんので、今後レビュアーも増強していく予定です。そのレビュー・リクエストでは、現在開催中の“DJ50/50”投票結果をもとにいたしますので、皆様“DJ50/50”にご投票のほど、よろしくお願いいたします。