2010年6月5日(土)に、千葉・幕張海浜公園内特設会場で開催される、<BIG BEACH FESTIVAL’10>。The Chemical Brothersらがメイン・アクトを務めるこちらのフェスが、いよいよ開催間近となりました! 現在、BIG BEACH FESTIVAL’10 オフィシャル・サイトでは、当日のタイムテーブルとエリアマップが発表されています。詳細は、続きをご覧ください。
PENDULUM インタビュー
’08年にリリースしたメジャー・デビュー・アルバム『In Silico』が、全英アルバム・チャート初登場2位を記録、プラチナ・アルバムに到達するセールスを記録し、一躍スタジアム級ライブ・アクトに仲間入りを果たしたペンデュラム。’02年にオーストラリアのパースで結成された、6人組のヘビー・エレクトロニック・ロック・グループだ。ライブ・パフォーマンスの実力は折り紙つきで、日本を含む世界各国のフェスティバルで、不動の人気を獲得している。
そんな彼らが、待望のニュー・アルバム『イマージョン』をリリースする。彼らが編み出した、ルーツであるドラムンベースゆずりのパワフルな高速ビート、メタリックかつシンフォニックなシンセ・サウンドを、より華麗に、よりワイドに発展させた意欲作だ。その内容は、シングル「Watercolor」や「Salt In The Wounds」を筆頭に、正にビッグ・ステージ映えする、フィジカルで開放感に満ちたサウンド・ウェイブが押し寄せるものとなっている。
ここでは、ペンデュラムの中心メンバー、ロブ(Vo/Synth/Producer)とガレス (B/DJ) が語る、最新作『イマージョン』のオフィシャル・インタビューをご紹介しよう。なお、彼らは、8月にサマーソニックで再来日することが決定している。
ーーニュー・アルバム『イマージョン』の完成、おめでとうございます。現在のペンデュラムが立っている場所は、どんなところですか?
ロブ「このアルバムは、ペンデュラムのこれまでの活動の中で、最大かつ最高の作品だね。ファースト・アルバム『Hold Your Colour』(’05)にはなかった自由、セカンド・アルバム『In Silico』(’08)に欠けていた“時間”と“経験”が、ようやく自分達のものになって、今までで一番良いアルバムが完成した、っていう気持ちだ」
ガレス「全くその通りだね」
ーー今、ペンデュラムを初めて聴く人に、自分達の音楽を説明するとしたら、どうなりますか?
ガレス「僕らのサウンドは、ダンス・ミュージックをつくる人なら誰もが通過する、ヘビーなエレクトロニック・ミュージックから影響を受けている。ダンス・ミュージックと言っても、僕らのルーツはもっとサブ・ジャンル的なところにあるけど、全体的には、それよりももっとキャパシティーのある、幅広いサウンドを目指しているんだ」
ーー本作では、テクニック的にも音楽的にも成長したと実感していますか?
ロブ「このアルバムで、僕らは間違いなく進化を遂げたと思う。前作の時は、テクニック面でまだ学んでいる段階の部分があったからね。フル・ボーカルの取り込み方とか、ギターとドラムのレコーディングの仕方とか。だから、このアルバムでは、より多彩なサウンドを目指したんだ。今回のスタジオ作業では、自分達の意図するままに音を操れたから、気持ち良かったよ。納得いくまで、好きなようにやれたしね」
ーー本作には、ダブステップ、ハウス、ラガ、ダブ、メタルなど、様々なスタイルが取り込まれていますが、アルバムのインスピレーション源は何でしたか?
ロブ「僕らがこれまで聴いてきた音楽の全てだと思う。このアルバムを制作していた日に聴いた曲も、10年前に聴いていた音楽も、全部が一つに混ざり合った感じで、インスピレーション源になっている」
ガレス「今作は、特にそうだね。現時点で僕らが感じていることだけじゃなくて、メタルに夢中だった十代の頃に受けた影響なんかも、このアルバムには現れているんだ」
ーー前作よりもギターの量が少ない気がしましたが、これは意識的なものですか?
ロブ「ここにギターは必要ないと感じた時は、無理せずにギターなしで曲を完成させたんだ。どのみちライブでは、即興でギターを入れるかもしれないしね」
ガレス「僕らの演奏スタイルでは、原曲のパーツに、ギターを好きな形でフィットさせることが可能なんだ」
ロブ「(反対に)ギターがある曲では、たぶんこれまでのペンデュラムの作品の中でも、最も多くギター・サウンドが入っていると思う。良いバランスのアルバムができたと思うよ
ーー先行シングル「Watercolor」について教えてください。
ロブ「「Watercolour」は、今作のイントロダクション的な役割を果たすのに、最適な曲だと思う。アルバムの全てを伝えている曲じゃないけど、試聴にはピッタリな感じさ」
ガレス「そうだね。ペンデュラムっぽさが十分に出ているから、聴く人が“方向性がガラッと変わってない、良かった!”って、安心できるでしょ(笑)」
ーー世界初の360度インタラクティブ・ミュージック・ビデオで公開された、「Salt In The Wounds」の方はいかがですか?
ロブ「「Salt In The Wounds」は、アルバムの中で、一番ハッピーな時にできた曲だったな」
ガレス「「Salt In The Wounds」みたいな曲って、つくっていて一番気持ちが良いよね。僕らのギタリストは、この曲のことを“The Son of Slam”って呼びたがっているよ」
ーーコラボレート曲の、「Immunize (feat. Liam Howlett)」「Self vs Self (feat. In Flames)」「The Fountain (feat. Steven Wilson)」について教えてください。これらは、どのように進めていったんですか?
ロブ「それぞれ違うやり方で進めたよ。例えば、イン・フレームスっていうバンドは、大所帯でさ。何人いたっけ?」
ガレス「メンバーが6人いて」
ロブ「さらにクルー、マネージャー、ツアー・マネージャーもいた」
ガレス「彼ら全員が、ロンドンのカムデンにある、俺達の小さなスタジオに来たんだ。しかも、みんな大柄なスウェーデン人だったから、部屋の密度がかなり高かったよ」
ロブ「彼らとのコラボは、すごく理想的な形で、自然に進んだね」
ガレス「あとは、メールでのファイル交換を使ったコラボになったかな。忙しい時は、そうせざるを得ないから」
ーーところで、あなた達はスタジオで曲をつくっている時、ライブで演奏することを想定していますか?
ガレス「曲を書く時は、あんまりライブ・パフォーマンスのことは想像しないように気をつけているよ。そっちに神経を集中しちゃうと、逆に妥協した曲を書いちゃいそうでさ。悩ましいところだね。まあでも、曲によるかな」
ロブ「「The Vulture」は、ライブのことをイメージしないで完成させる方が、逆に難しかった。もともと、すごくライブ感のある曲だったからね。曲をつくっている間、ついついグラストンベリーのステージで演奏している自分達を想像しちゃったよ」
ーー最後に、今後の活動予定を教えてください。
ガレス「僕らは、これからも常にチームとして動いていくよ。このアルバムをツアーに連れて出るのが、すごく楽しみだね。ここまでライブで演奏するのが楽しみなのは、初めてだよ。絶対にオーディエンスの反応がポジティブだっていう確信があるんだ」
ロブ「今、リハーサルで、さらに成長したペンデュラムをバリバリ感じているから、アルバムの曲をライブで披露できることに興奮しているよ」
Jack Johnsonの『To The Sea』を全曲試聴
Jack Johnsonが、5/26に日本発売した5th・アルバム『To The Sea』の全曲試聴をSpinner.comで開始しました。いつもどおり地元ハワイで、なじみのメンバーを迎えて制作したという本作。期待に違わぬ、温かなサウンドに満ちています。
Born Ruffiansの『Say It』を全曲試聴
カナダのインディー・ロック・バンド、Born Ruffiansが、6/5に日本発売を予定しているセカンド・アルバム『Say It』の全曲試聴をSpinner.comで開始しました。WARP所属の彼らですが、そのサウンドはフォーキーで、ユル~い感じ。カナダのバンドに共通してある、独特のメロディー・センスも魅力ですね。
Plan B「Prayin’」
’09年にChase & Statusとの「End Credits」でブレイクしたPlan Bが、「Stay Too Long」のPVを公開しました。「Stay Too Long」は、全英No.1を獲得した、Plan Bの2ndアルバム『Defamation Of Strickland Banks』から、3枚目のシングルカットです。同アルバムからは、すでに「Stay Too Long」、「She Said」をUKチャートのトップ10に送り込んでおり、Plan Bの注目度は、きわめて高い状態にありますね。「She Said」のビデオは続きからどうぞ。
FUJI ROCK FESTIVAL’10、出演アーティスト第7弾とステージ割りを発表
FUJI ROCK FESTIVAL’10が、出演アーティスト第7弾とステージ割りを発表しました。今回追加された主なラインナップは以下のとおりです。
■ 7/30(金)
THE XX / TAYLOR HAWKINS & THE COATTAIL RIDERS / MUSTANG / iLL / OVALL + 45TRIO + CONGUERO TRES FOOFERS
■ 7/31(土)
CHRIS CUNNINGHAM / ONE DAY AS A LION / THIRD EYE BLIND / VATO NEGRO / bloodthirsty butchers / PONTIACS / LITE / IVAN SMAGGHE / NARASIRATO PAN PIPERS
■ 8/1(日)
HORSE MEAT DISCO / RASMUS FABER / MOUNTAIN MOCHA KILIMANJARO / NARUYOSHI KIKUCHI DUB SEXTET
iLOUDの注目は、30日(金)の、先日の来日公演も大好評だったTHE XXと、コラボ・アルバム『∀(ターンエー)』のリリースを控えるiLL。31日(土)の、ザック・デ・ラ・ロッチャ(Rage Against the Machine)とジョン・セオドア(元Mars Volta)によるプロジェクト、ONE DAY AS A LIONと、土曜初のスペシャル・ゲスト枠に出演するCHRIS CUNNINGHAM、深夜のRED MARQUEEに出演するIVAN SMAGGHE、1日(日)の、CDJ3台+キーボードというDJライブ・セットを披露するRASMUS FABERあたりでしょうか。
各アーティストのステージ割りも発表されたので、フジロックのオフィシャル・サイトでチェックしてみてください。
Owl City、来日決定(2010年11月)
Owl City(アウル・シティー)が来日、2010年11月4日の大阪BIG CATを皮切りに東名阪3会場を回るジャパン・ツアーを行うことになりました。US出身のアダム・ヤングによるソロ・プロジェクト、Owl City。ミネソタの自宅地下室にこもって制作した「Fireflies」が、ネットでじわじわと話題を集め、MySpace で何と4,000 万回再生されるという快挙を成し遂げています。その後、アルバム『Ocean Eyes』をリリースするや、収録シングルの「Fireflies」が全米・全英のシングル・チャートで1位を獲得。現在公開中の映画『アリス・イン・ワンダーランド』のインスパイア・アルバム『Almost Alice』にも参加するなど、多方面で活躍しています。そんなOwl Cityの魅力を、ぜひライブで体感してみましょう。ツアーの詳細は、続きからチェックしてみてください。
MASTERLINK インタビュー
’02年に結成された、東京出身のエレクトロ・ロック・バンド、MASTERLINK。メンバーは、NARU(Vo/G)、KOJI(B)、YASU(Dr)の三名。様々な音楽コンテストやオーディションに出場し、その度に高い評価を獲得してきた実力派だ。’09年春には、有名ポータブルオーディオプレーヤーの新シリーズに、宇多田ヒカルやマルーン5といった人気アーティストと共に、インディーズながらオリジナル楽曲がプリインストールされるに至っている。
そんな彼らが、遂にメジャー契約を交わし、デビュー・シングル『Traveling』をリリースする。キャッチーなメロディー、ダンサブルなビート、ドリーミーなエレクトロ・サウンドの三拍子が揃ったオリジナル曲「Traveling」「Miss You」と、☆Taku Takahashi(m-flo)がリミックスした「Traveling TAKU REMIX」、計3曲を収録した注目作だ。「Traveling TAKU REMIX」は、既に<Tachytelic>や<GANBAN NIGHT>でクラブ・プレイされ、大きな反響を得ているという。
デビュー作らしい瑞々しさと同時に、成熟した音世界も楽しめる『Traveling』。本作の内容と、MASTERLINKの音楽性について、メンバーのNARUに話を聞いた。
ーーまずは、MASTERLINKを結成した経緯について教えてください。
「だいぶ前の話になっちゃうんですけど、KOJI(B)の家に遊びに行ったら、彼はすでにベースを始めていて、それを見てカッコいいなって思ったんですよね。彼のお父さんって、ミュージシャンだったんですよ。それで、“KOJIがベースなら、オレはギターだな”って思って、ギターを始めました。まだ中学生の頃でしたけど、そこがバンドの出発点ですね。で、最初は邦楽の曲をコピーしたりしていたんですけど、次第にオリジナル曲をつくるようになっていきました」
ーーなるほど。
「二人しかいなかったんで、とりあえず僕がギターとボーカルをやって、KOJIがベースとラップをやるみたいな、わけの分からないスタートでしたけどね(笑)。その後、高校、大学、専門学校時代にドラムとボーカルを探していって、今のドラム、YASUが入ったのは、’04年でしたね。でも、ボーカルは結局見つからず、なぜか今もオレがやっている次第です」
ーー正式に音楽活動をスタートさせた’02年の時点では、どんなサウンドを追求していたんですか?
「手探りでしたね。KOJIがDragon AshのCDを持ってきて、“ラップとは何か?”という話から、とりあえず韻をふんでみたり、“ラップが乗るトラックとは何か?”ということで、打ち込みのドラムをいろいろ勉強してみたり…。“ウチら、ヒップホップな感じじゃないじゃん。体格からして…”ってことになりましたけど(笑)」
ーー現在のMASTERLINKにヒップホップ的な要素はありませんが、バンド・サウンドに打ち込みの要素をミックスしていくというスタイルは、その頃から既に実践していたんですね。
「そうですね。もともとアンダーワールドのようなテクノとか、レディオヘッド、コールドプレイのようなUKロックも好きだったんで、そういうスタイリッシュでメロディアスな要素を加えていくようになったんです。打ち込みの要素も、それと共に強くなっていきました。ギターはもちろん、ピアノやストリングスの音も好きですし、アナログ・シンセの音も好きですから」
ーーでは、この度リリースされるデビュー・シングル『Traveling』について教えてください。まず、作品全体のテーマは何かありましたか?
「シングルなんで、バンドの全体像は見せられないとしても、エレクトロ的な部分、ロック的な部分、さらに自由な要素としてリミックスと、自分達のやりたいことが一目瞭然で分かる内容にしたかったですね。歌詞の内容も、恋愛についてとかじゃなく、最初のシングルに相応しいものにしたかった。一曲目の「Traveling」は、3~4年前にデモをつくって、そこから何バージョンか実験を重ねてきた曲なんですけど、今の自分達にとって、ストライク・ゾーンにあるエレクトロ・サウンドになったと思っています」
ーー2曲目「Miss You」は、よりバンドっぽいサウンドを指向した楽曲に仕上がっていますね。
「「Miss You」は、「Traveling」の後につくった曲で、やっぱりギター・ロックのテイストも出したいということで収録しました。今の三人でできることをやった、という曲ですね。バンド・サウンドにエレクトロの要素を合わせた曲になっているんですけど、生のサウンドと打ち込みのサウンドが混ざり合った時のあの感じって、とっても気持ちいいですよね」
ーー「Traveling」も「Miss You」も、とてもポップでメロディアスな楽曲ですが、曲づくりで意識したことは何でしたか?
「曲をつくる時はいつもそうなんですが、コード進行は単純に、メロディーは分かりやすく、他の要素はその時の自分達次第、という形でやりましたね。難しいことはやらず、ストレートに、というのが基本なんですよ。曲づくり自体は、自宅で結構細かい部分までコツコツつくり込んで、最後のミックス作業も自分達でやりました。レコーディング・エンジニアの勉強をしていたんで、その辺の判断はバンド内でできるし、そこまでやるのが自分達の理想なんですよ」
ーーそのこだわりが、MASTERLINKの音楽性につながっているんですね。本作には「Traveling TAKU REMIX」も収録されていますが、リミックス作品を聴いた感想はいかがですか?
「m-floの音楽は、バンドを始めた頃から聴いていて、“この曲はどうやってつくっているんだろう? 何でこんなことができるんだろう?”って、彼らに憧れていたんですよね。で、今回リミックスをやっていただいて、改めて“やっぱりすごいトラックメイカーだなぁ”って感じました。☆Taku Takahashiさんらしいトラックの面白さも出ていますし、メロディーも大事にしてくれていますし、単純に嬉しかったですね。こんな切り口もあるんだって、新鮮でした」
ーーでは最後に、MASTERLINKの今後について教えてください。
「まだまだ成長途中なんで、バンドのサウンドがどういうふうに発展していくのか、その過程をもっともっと楽しんでいきたいですね。どんどん新しいことに挑戦していきたいと思っています。あとは、出したい曲がまだまだ控えている状況でもあるので、次のリリースに向けて、さらに曲を仕上げていきたいと思っています」