The Dead Weather 「Gasoline」

Jack White(THE WHITE STRIPES/THE RACONTEURS)、Alison Mosshart(THE KILLS)、Dean Fertita(QUEENS OF THE STONE AGE)、Jack Lawrence(THE RACONTEURS/THE GREENHORENS)からなるスーパー・バンド、The Dead Weatherが、「Gasoline」のPV(のようなもの)を公開しました。「Gasoline」は、The Dead Weatherが5/26に日本発売するセカンド・アルバム『Sea Of Cowards』収録曲です。Coachellaでは、迫力満点のライブを見せていたThe Dead Weather。ニュー・アルバムでも楽しませてくれそうです。

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2010年4/25-5/1の注目リリース

今週リリースのうち、アルバムのHIDEO KOBAYASHIとシングルのMEGは、4/30発売のLOUD185号にてピックアップしております。そちらもよろしければチェックしてみてください。

ALBUMS

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HIDEO KOBAYASHI/ a Drama
’90年代からテクノ~ハウス・シーンで活動する実力派DJ / プロデューサーによる2ndアルバム。“自分の音楽、DJ、人生、人間性を含めた、小さなドラマの集合体”をテーマに、パーカッシブなサウンドを用いた軽快なグルーヴと、陶酔感や高揚感あふれるエレクトロニック・サウンドの要素を持つ作品。
4/25リリース(HOUSE/ TECHNO) ★★★★★★★☆☆☆

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V.A./ 須永辰緒の夜ジャズ 外伝 All The Young Dudes ~全ての若き野郎ども~
日本のクラブ・ジャズ・シーンをリードする、重鎮DJ / プロデューサーが手がける、ジャズ・コンピレーションの特別編。EGO-WRAPPIN‘やquasimode、SOIL&“PIMP”SESSIONS、PE’Zら、ダンス・ミュージックを通過した独自のスタイルのジャズを展開する、国内の気鋭バンドによる15曲を収録。
4/28リリース(CLUB JAZZ) ★★★★★★★☆☆☆

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DAISHI DANCE/ MYDJBOOTH
札幌を拠点に活動し、『the ジブリ set』の大ヒットで、ポップ・フィールドでも人気を博すハウスDJのミックスCD。大バコ仕様のエレクトロニックな空間系キラー・チューンから、躍動感あふれるパーカッシブ・トラックまで、メロディアスな楽曲が満載の作品。
4/28リリース(HOUSE)★★★★★★★☆☆☆

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MAKAI/ Love Lite
ハウス / クロスオーバーをルーツに、近年はJ-POPアーティストとも交流を見せているDJ / プロデューサーの4thアルバム。MONDAY満ちる、Ryohei、日之内エミ、WISE、AZUらとコラボし、ハウスの域にとどまらない、ポップ・チューンに挑戦。
4/28リリース(HOUSE)★★★★★★☆☆☆☆

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HOLE/ Nobody’s Daughter
コートニー・ラブ率いるロック・バンドによる、約11年半ぶりの4thアルバム。新たなバンド・メンバーとして、元Larrikin Loveのミッコ・ラーキン(G)、Rock Kills Kidのショーン・デイリー(B) 、スチュアート・フィッシャー(D)が参加したほか、Smashing Pumpkinsのビリー・コーガンも参加。
4/28リリース(ROCK)★★★★★★★☆☆☆

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GOGOL BORDELLO/ Transcontinental Hustle
マドンナ監督の映画で主役に抜擢された、ユージン・ハッツ率いる9人編成の多国籍バンドによる5thアルバム。リック・ルービンがプロデュースを手がけ、フォークやアイリッシュ、ジプシー・ミュージックなどを多彩な要素をミックスした、“ジプシー・パンク”サウンドを展開。
4/28リリース(ROCK)★★★★★★★☆☆☆

SINGLES

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MEG/ SECRET ADVENTURE
モデル、ファッション・デザイナーとしても活躍する人気シンガーによる、20101年初のシングル。MEGの魅力がストレートに表現されたガーリーなエレクトリック・チューンの表題曲と、ゆるやかなビートが心地よい、メロディアスなカップリング曲「GRAY」を収録。プロデューサーは中田ヤスタカ。
4/28リリース(POP)★★★★★★★☆☆☆

DVD

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Superfly/ Dancing at Budokan
60’~70’sの音楽を継承しながらも、オリジナリティあふれる独自の音楽性で人気を博すアーティストのDVD。昨年行われた初の武道館公演に加え、日本人初の出演となったWoodstock 40th Anniversary Festivalでのパフォーマンス、アルバム全曲インタビュー等を収録したドキュメンタリー作品。
4/28リリース(ROCK/ POP) ★★★★★★★☆☆☆

SHINICHI OSAWAが6月にニューアルバムをリリース

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ファットボーイ・スリム主宰のSouthern Fried Recoerdsに、日本人でただ一人所属し、国際的活躍を見せている大沢伸一が、いち早くエレクトロを展開して話題を呼んだ前作『THE ONE』から約3年ぶりとなる、SHINICHI OSAWA名義のニュー・アルバムをリリースすると発表しました。本作は、6/16 にiTunes Music Store、Bearportにて世界同時配信リリースされ、CDは日本では6/30にRhythm Zone、イギリスではSouthern Fried Recoerdsより同時期にリリースされるそうです。海外盤と国内盤は2曲収録違いで、海外盤は1枚もののCDですが、国内盤は様々なジャンルの映像クリエイターによるミュージック・クリップを収録したDVDと2枚組で、大沢伸一本人による楽曲解説ライナーノーツ付になるとのこと。DELUX EDITIONもあり、こちらはOFF THE ROCKERのミックスCDが加わった3枚組になるそうです。タイトルはまだ未定です。

日本におけるエレクトロのパイオニアと言ってもよい大沢伸一。新作ではテクノ/ミニマルをも巻き込んだ、単に踊るためのみではない、様々な要素が混在するダンス・ミュージックを展開し、新たな方向性を示唆しているそうなので、リリースが楽しみですね。

Ciara「Ride」

Ciaraが、「Ride」のPVを公開しました。Ludacrisをフィーチャーした「Ride」は、USで4/27にリリースが予定されている、Ciaraのニュー・シングル。Rap-Upによると、この曲は2010年夏に発売が予定されている、Ciaraの4thアルバム、『Basic Instinct』からの先行シングルになるとのこと。

『Kitsuné Maison 9』を全曲試聴

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フランスのトレンドセッター・レーベル、Kitsunéが、『Kitsuné Maison 9』の全曲試聴をMySpaceで開始しました。『Kitsuné Maison 9』は、人気コンピレーション・シリーズの第9弾で、5/19に日本発売されます。今作には “Petit Bateau edition or The Cotton Issue”というサブタイトルがついていますね。優しいトーンの『Kitsuné Maison 9』は、ホームリスニングに最適です。

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Editors「Eat Raw Meat = Blood Drool 」

Editorsが、「Eat Raw Meat = Blood Drool」のPVを公開しました。「Eat Raw Meat = Blood Drool」は、Editorsが2009年10月にリリースし、全英No.1を記録したサード・アルバム『In This Light And On This Evening』からのサード・シングルです。本国UKでは、今やトップ・クラスの人気を誇るEditors、そのダークな音楽性には、ハマると抜け出せなくなりますよ。

The Nationalの『High Violet』を全曲試聴

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ブルックリン最後の大物という声も出ているインディー・ロック・バンド、The Nationalが、New York Timesのサイトで、『High Violet』の全曲試聴を開始しました。『High Violet』は、The Nationalが5/26に日本発売する5thアルバム。好評だった前作『Boxer』から、3年ぶりの新作となります。貫禄充分のそのサウンドに、この機会に触れてみてはいかがでしょうか。

(5/3追記)nprmusicでも全曲試聴が始まりました。
(5/11追記)Spinner.comでも全曲試聴が始まりました。

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Holeの『Nobody’s Daughter』を全曲試聴

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Holeが、『Nobody’s Daughter』の全曲試聴を、SPIN提供のもとFaccebookで開始しました。Facebookにログインして、ページ上部の「いいね!」ボタンをクリックすると聴けるようになります。

『Nobody’s Daughter』は、Holeが11年半ぶりにリリースするフォース・アルバムで、4/28の日本発売が予定されています。Courtney Loveのソロ作から数えても6年ぶりのニュー・アルバムですから、ファンにはまさに“待望の”新作ではないでしょうか。

Holeのラインナップは現在、Courtney Love(Vo/G)、元Larrikin LoveのMicko Larkin (G)、Rock Kills KidのShawn Dailey (B)、Red Hot Chili PeppersやPearl Jamでドラムを叩いていたStuart Fisher(Dr)となっております。

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LCD SOUNDSYSTEM ディスコ・パンクの旗手が描き出す、究極にして最後のアルバム!?

ジェームス・マーフィー(DFA)率いる、2000年代型ディスコ・パンクの先鞭をつけた人気プロジェクト、LCDサウンドシステムが、通算三作目のオリジナル・アルバム、『ディス・イズ・ハプニング(This Is Happening)』をリリースします。ディスコで、パンクで、ノーウェイブな音楽性をさらに極めた、充実作となっております。

というわけで、早速ジェームスさんに本作の内容について、さらに活動休止情報の真相についても話を聞きました。


――サード・アルバム『ディス・イズ・ハプニング(This Is Happening)』の完成、おめでとうございます。まずは、本作のテーマについて教えてください。

「まず、最初のアルバム『LCD Soundsystem』(’05)っていうのは、自分のアイディアをとりあえず発表して、みんなに知ってもらうためのものだった気がする。で、2枚目『Sound Of Silver』(’07)は、そのアイディアが正しいんだってことを、もうちょっと証明するようなものだったね。そしてこの3枚目、『ディス・イズ・ハプニング』は、少しリスクを冒す、ということを試してみたくなった作品かな」

――“This Is Happening”というタイトルの由来について教えてください。

「このタイトルは、英語のイディオムみたいなものなんだけど、自分達に起こったことが、自分達でも…..なんていうのか、信じられなかったんだよね(笑)。ある意味、僕達は成功したわけじゃない? そういう事態って、全然予想してなかったのに、“ホントにそういうことが起こってるよ!(= This is happening)”ってことになって、それが面白かったから、このタイトルにしたんだ。自分達にとっても驚きだった、ってことさ」

――デビュー・アルバム『LCD Soundsystem』は、グラミー賞にノミネートされましたし、続く『Sound Of Silver』は、各メディアでその年のベスト・アルバムに選定されましたもんね。で、本作の制作には、約一年もの期間をかけたそうですが…。

「いや、そうとも言えないよ。制作作業には、結構な間があったんだ。まずはロサンジェルスで3ヶ月くらいやって、それからニューヨークに帰ったんだけど、しばらくサントラの仕事(編注:ノア・ボーンバッハ監督作品『Greenberg』のサウンドトラックを制作したほか、ロバート・ルケティック監督作品『21(ラスベガスをぶっつぶせ)』にも「Big Ideas」という楽曲を提供しています)をしていたからね。で、それからまた2ヶ月くらいかけて、このアルバムを完成させたんだ。だから、トータルの制作期間は5ヶ月くらいかな。あ、一月に風邪をひいて声が出なくなったことがあったから、結局は6ヶ月くらいかかったかもしれない(笑)」

――なるほど(笑)。先ほど“少しリスクを冒す”と表現していましたが、本作のサウンド面で特に重要視したことは何でしたか? LCDサウンドシステムらしい、ディスコでパンキッシュでノーウェイブ的な音楽性を、さらに極めた内容となっていますね。

「基本的には、これまでのアルバムと同じだったよ。まずは、作業するのに適した環境を上手く構築する、ってことことが重要だった。で、次に機材面だね。いつも僕は、自分が快適に作業できる環境をつくり上げることから始めるんだ。だから、何について書こう?みたいなことって、最初は全く考えてないよ。とにかく、快適に作業できるかどうかが重要でね。あとは、自分の中にある“葛藤”…かな」

――葛藤、ですか。では、本作を完成させるにあたって、一番時間を要したプロセスは何でしたか?

「たぶん…やっぱり、いろいろとクヨクヨしたりすること(笑)。僕は曲づくりをしていく時、クヨクヨと考え込むことに一番時間をかけてると思う(笑)。“良いものができるだろうか?”とか、とにかくクヨクヨと…」

――成功したわけですし、自信たっぷりに制作しても問題ないように思えますが、それは違うんですね。

「僕は、いつもそういう心配ばかりしてるんだよね(笑)。でも、自分の作品についてアレコレ気を遣わなくなると、でき上がるものって、本当にヒドくなっていくと思うよ。他の人の作品を見ていて、そう思うから。だから、自分の作品に関しては、いつまでもクヨクヨしていたいんだ(笑)」

――分かりました(笑)。シングル・カットされる「Drunk Girls」は、どのようにして誕生した曲ですか?

「おかしいんだけど、このバンドにいるメンバーってほとんど男なのに、一人だけいるの女の子が、僕らのことを“ガールズ”って呼ぶんだ。だから、僕らが酔っ払ってる場合は、“Drunk Girls”ってことなる(笑)。それが面白くて、曲名に使いたいと思ってね。アルバムの曲をトータルで聴き直していた時、“このレコードには、もっとバカみたいな楽しい曲が必要だ”って感じたし。それで、この曲を最後に書いたんだ」

――本作の日本盤には、ボーナストラックとしてペーパークリップ・ピープル(カール・クレイグ)の名曲「Throw」のカバーも収録されていますね。とても面白い試みですが、このトラックをカバーしようと思った理由は何ですか?

「「Throw」は、もう何年もライブでプレイしてきた曲でね。ある時、シンセが壊れちゃって、弾こうと思ってた曲がプレイできなくなったことがあったんだけど、その時ベース・プレイヤーがとっさに弾き始めたのが「Throw」だったんだ。で、みんな知ってる曲だったんで、ベースに合わせてプレイしたら、それがすごく楽しくてね。以来、そのまま何年もプレイするようになったってワケさ」

――そうでしたか。ちなみに、本作の中であなたが特に気に入っている曲って何ですか?

「それは難しい質問だね! 毎日好きな曲が変わるからな(笑)。今の気分で選ぶと、「I Can Change」かな。理由は…はっきり分からない。上手く説明できないんだけど、同じ曲でも、面白く思える時と思えない時があるんだ」

――それで、本作をもってLCDサウンドシステムのプロジェクトは終結させる、との情報がありますが、本当ですか?

「うん、そうだね」

――もうLCDサウンドシステムとしての使命は全うした、ということでしょうか?

「自分としては、今はそう思っている。自分にとってすごく重要なことなんだけど、変わらなきゃいけないような気がしてるんだ。このバンドとプレイしていくことは、すごく楽しいし、気に入ってるよ。このLCDサウンドシステム以外に、一緒にプレイしたいと思うようなバンドなんて存在しない。でも、僕は生きていて、他にいろいろやりたいことがある。レーベルの運営とかDJとか…本当に、やりたいことがたくさんあるんだ。そんな中、このバンドは、あまりにも僕の時間を独占しすぎる存在になってきてしまった」

――なるほど。

「だから今は、LCDサウンドシステムでできる限り最高の音楽をプレイしたいって思う気持ちと同時に、LCDサウンドシステムを僕の人生の全てにしてしまうことはできないって気持ちもあるんだよ。それで、妥協して中途半端な作品をつくっていくんだったら、今ここで止めておいた方がいいんじゃないかって思ったんだ。もうちょっと小さなスケールで、自分の気の済むように音楽をやっていく方が、自分のやりたいことができるように思うし」

――それでは、現在のあなたにとって、最重要課題は何ですか?

「もちろん、これからLCDサウンドシステムのツアーに出るから、それが最重要課題さ。最高のツアーにしたいって思ってるよ。そして、DFAレーベルからどんどん良い作品をリリースしていきたいね。あとは、できたら文章を書きたいって思ってるんだ。スタジオ機材のデザインもやってみたいな。やりたいことは、たくさんあるよ」

――現時点までのLCDサウンドシステムとしての活動の中で、一番印象に残っている出来事は何ですか?

「たぶん…最初のショーかな? でも、このバンドでやってきたことは、何でもすごく楽しかったよ。全部ね。そんなことになるなんて全然思ってなかったのに」

――“This Is Happening”ですね。では、フジロックでお待ちしておりますので!

「うん、フジにはまだ行ったことがないから、すごく楽しみなんだ。少し時間を取って、日本に滞在したいとも思ってるよ。今後は、パーティーの企画なんかで、年に1〜2回は日本に来たいとも考えてるし、もっと日本でいろんなことがやれるといいなって思ってるところさ」

translation Nanami Nakatani
photo Ruvan Wijesooriya

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