海外音楽雑誌ななめよみVol.2(’08/07)


 海外の音楽シーンを知るには、海外の音楽専門誌は欠かせません。というわけで、iloud.jpでは、月1回、海外雑誌をLOUD目線で斜め読みしています。
 今月も、クラブミュージック・ファンにはおなじみの英MIXMAGと、ロック・ファンには定番のNMEをチェックしてみました。


 MIXMAGの7月号は、ただいまUKで人気沸騰中のゲイ・ヴォーカリスト、サム・スパーロが表紙。日本ではまったくと言っていいほど話題になってませんが、はたしてブレイクするでしょうか? 新型ジャミロクワイ的扱いになれるかどうかが鍵ですね。オマケCDは、アーミン・ヴァン・ビューレンのミックスCD。ミニストリー・オブ・サウンドでのライブです。ユーロトランスは、根強い人気の模様。インタビューで取り上げられているのは、イスラエルのガイ・ガーバー、イタリアのクルッカーズと旬なところぞろい。
 VIPコーナーでは、フライング・ロータス、ダス・ポップ、ジョニーDなど紹介されております。
今月のBIG TUNEはデッドマウスの「Hi Friend」(ソウルワックスのリミックス)。Album Of The Monthはリッキ・リーの『Youth Novels』ということでした。

 続いてNME。表紙はMGMT、ザ・マイティー・ブーシュ、グラスヴェガス、キングス・オブ・レオン、ジェイZと来てます。
 LOUD的に興味を持ったニュースを拾ってみましょう。
 まずは、ファレルがストロークスをプロデュースしたがっているという話。これは、ファレルとジュリアン・カサブランカ、サントゴールドがコンバースの100周年記念トラックでコラボしたことがきっかけとなっているようです。
 続いて、ダン・ル・サック&スクルービアス・ ピップの「A letter From God To Man」をナイジェル・ゴドリッチがリミックスするというニュース。レディオヘッドの「Planet Telex」をサンプリングして注目された曲だけに、おもしろいですね。
 ブロック・パーティーのサード・アルバムは、ポール・エプワース、ジャックナイフ・リーのプロデュースで年内のリリースに向けて制作中。これは楽しみです。
 いまやスタジアム・ロック・バンドとなったカイザー・チーフスが、なんとマーク・ロンソンをニュー・アルバムのプロデューサーに迎えているというのも衝撃的でした。アルバムには、リリー・アレンとのコラボ曲もあるそうです。ダンスとロックの境界線は、もはや崩壊してますね。
 デーモン・アルバーンがデ・ラ・ソウルと作品をつくっているという話も気になります。彼はゴリラズのジェイミー・ヒューレットとモンキーというプロジェクトでオペラの楽曲も制作しており、それも秋には出そう。
 期待の新人、フレンドリー・ファイアズのデビュー・アルバムは、ほとんど自宅スタジオ録りで、一曲だけポール・エプワースがプロデュースしているそうです。
 カサビアンのサード・アルバムは“ヒプノティック・テクノ・シックスティーズ・ロード・ムーヴィー”のようなサウンドになるそうです。これはLOUD読者には朗報ですね。
 アルバムで高評価だったのはワイルドビースツ『Limbo,Panto』ザ・サブウェイズ『All Or Nothing』ブラック・キッズ『Partie Traumatic』アルバート・ハモンド・ジュニア『Como Te Llama』でした
  ピックアップされているバンドではベックっぽいホワイト・ウィリアムズ、ニューヨークのアートなエレポップ・バンドテレパス、MIAを彷彿とさせるKid Sister、ブリティーッシュなゴールデン・シルヴァーズ、ハリウッドのボーイズ・バンド?イグルー&ハートリー、パリのテクノ・バンドゾンビー・ゾンビー、DIYマドンナとでも言えそうなザ・コックンブルキッド、スウェーデンのMAPEIがLOUD好みでしたね。

 ちなみにMIXMAG、NMEはHMV、タワレコなど輸入盤店および、MIXMAGのサイトNMEのサイトからダイレクトで購入することが可能です。英語得意な方は、ぜひ読んでみてください!

specialカテゴリーの記事

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。