自身が手掛けたDVD、ヴィジュアルとセットでリリースされた前作『Again』がヨーロッパを中心に評価され、カルト的な人気を博したコールダー。パリ出身のマーク・ニュエイン・タンによるソロ・プロジェクトで、彼はコム・デ・ギャルソンやケンゾーらファッション・シーンとも繋がりのある人物です。いわゆる新世紀型ポスト・パンク・サウンドにおける重要アーティストの一人ですが、ディスコ・パンクとは異なるダークで耽美的なサウンドが特徴。例えるならば、“コクトー・ツインズ(4AD)・ミーツ・ジョイ・ディヴィジョン(FACTORY)”。新作『Heat』でも、闇を漂うシンセ、軋むギター、ミニマルなドラム、漆黒のサウンドスケープは健在です。
★★★★★★★★☆☆
COLDER
Heat
(UK) OUTPUT / OPRCD85