10年近いキャリアを誇る、2MCのHIP HOPユニット、クレンチ&ブリスタが、もっと新しいスタイルのダンス・ミュージックを提案したいという志のもと、親交のあった女性ボーカリスト、jyA-Me(ヤミー)とDEM(デム:Foxxi misQの一員)に声をかけ、その4人に、謎のプロデューサー、トラックメイカーのNo.5を加えた5人組で結成したスペシャル・ユニット、Fivesta。
彼らが、名刺代わりとも言えるファースト・アルバム『Fivesta』を、3月16日にリリースしました。ここでは、そのリリースを記念して、ちょっと軽めの質問も交えながら、ボーカリスト4人の話を聞いてみましょう。
Fivesta
神出鬼没の新感覚ダンス・ミュージック・ユニットが、
ファースト・アルバムをドロップ
——Fivestaには、ボーカリストが4人いるということで、多様な表現が可能になっていますね。そのあたりは意識していますか?
Clench「かなり意識しています。この形態のグループが他にあるのかって言われたら即答できないくらいなんで。たぶんないんじゃないでしょうか。そこに面白みがあると思います。このグループの醍醐味って、曲によって主役がどんどん変わっていくことにあるんですよ」
——そのおかげもあって、アルバムの各曲は、かなりカラフルですが、そこに統一感を持たせるために意識したことはありましたか?
Clench「うならせているようなシンセとか、ピアノの響きみたいなものは、入れておいたほうがいいなと、No.5も言ってました。そういった面でFivestaサウンドみたいなものは追求できたんじゃないかなと思います」
——歌詞を書き始めるインスピレーションになっているものは何ですか?
Mr.Blistah「僕はラッパーですし、けっこうリアルな歌詞でメッセージを伝えていると思ってるんで、やっぱ実体験とか経験ですね。個人的にドキュメンタリー番組とかよく見るんですけど、やっぱリアルに勝るものはないなと感じます。それをデフォルメして、よりお客さんと近い距離を保てるような歌詞を書くよう、心がけてます」
DEM「わたしは個人的に、自分の話を書くのが好きじゃないんです。だから、映画とかで誰かが言ってた台詞とか、友達の話とか、妄想とか、そういう感じです」
jyA-Me「小さいときから、いろんなアーティストの歌詞に影響を受けて、それを自分にすりあわせて育ってきたんで、DEMと対照的で、自分の実体験をもとに書いていることが多いんですけど、今回Fivestaでは、自分の実体験を考えつつ、みんなの意見を取り入れたり、さらに視野を広げて書きました」
Clench「僕も9割ぐらいは実体験を書くように心がけています。基本資質が思想家なんで、歌詞を書く作業は好きですね。いろんな基本の部分があって、それに自分の考えを盛り込むために、ラッパーでいるんじゃないかとか、そういうハングリー、アングリーみたいなところが無くなっちゃうと面白くないなとか思っているんで、そういう部分は大事にしていますね」
ーーFivestaの名前にちなんで、みなさんが“五つ星”だと思う“物”、または“事”を教えてください。
Mr.Blistah「僕はプリウスに乗ってるんですけど、やっぱ燃費いいですし、静かですし、スタイリッシュですね。電気だけでも走れるので、そこには世界に誇れる技術力がありますよ。あと、“韓てら”っていう焼肉屋があるんですけど、そこの骨付きカルビ」
jyA-Me「あの、愛犬が大好きなんです。かけがえのない家族というか、ペットとかそういう枠を超えて、ホントの子供のように好きですし、どの犬よりも可愛いと思っちゃうし。何にも変えられない、五つ星の気持ちを与えてくれていると思ってます」
——愛犬の名前は、なんて言うんですか?
jyA-Me「うちに“Come Home”っていうことで“クル”っていいます。チワワです」
——DEMさんは、どうですか?
DEM「そんな無いんですけど、魚肉ソーセージが好きなんです。あれ、焼いてもいいし、煮てもいいし、ゆでてもいいし、刻んでベーコン代わりにしてもいいし、チンしてもいいし、栄養価高いから蛋白源にもなるし。絶対ストックしてるんです、いっぱい。レコーディングのときも食べてました。で、メーカーによって用途が違うんです、わたしの場合」
——イチオシのメーカーはどこですか?
DEM「ニッスイ。マルハも食べるけど(笑)」
——Clenchさんは、どうですか?
Clench「最近けっこう思うのは、日本製の楽器ですね。海外のレコーディング風景とか見るの好きで、けっこう見てるんですけど、使われてるのは日本製が多いんですよ。僕らが音楽活動を始めたときに買いあさってた機材が、ワールド・フェイマスになって、みんな使うようになっているっていうのが誇らしいですね。ヒップホップはアメリカから来てるのに、みんなが使ってるのはテクニクスのターンテーブルだったり、アカイのサンプラーだったりするのが、面白いなって思いますね」
——占い師・ヒーリングカウンセラーの星ひとみさんが“このユニット、めっちゃ売れる可能性大”って言ってくれてますけど、みなさんこの占いをどう受けとめていますか? 占いは信じるほうですか?
Mr.Blistah「小さい頃は、困ったことや、苦しいことがあると神頼みとかしてたんですけど、歳を重ねていくにつれて、統計学とか数学的な論理とか、そこにはあるんだなって思うようになりましたね。占ってもらうと、性格とかけっこう当てられちゃうんですよ。星さんには、心の中を見られてる感じで、彼女の目を真っ直ぐ見れないんですよ、5秒以上。だから、最近は占いを信じるようにしてますね。受け入れてます(笑)」
DEM「わたしも女の子だし、占い好きなんですけど、ここ一年ぐらい、自分が弱ってるときとか、人を頼るときに限って占いに行ってるのに気づきました。だからいいことだけ信じて、自分は自分らしくやりたいなと思ってます」
——ということは、この占いに関しては、信じてるってことですね?
DEM「この占いに関しては、もちろん信じますよ。そんな、売れるって言われて(笑)」
jyA-Me「DEMと一緒で、わたしも自分が不安なときとか、心配なときに、占いにすごく行ってました。そこで背中を押されてがんばろうっていう気にもなれるし、ちょっとリフレッシュできるっていうのもあって、占いがすごく好きなんです。なんだかんだ言って、左右されてるかもしれない。星さんは、みんなの反応をすごく見ていたので、気をすごく感じて判断してる方なのかなって思いました」
Clench「いい事を言われたら信じたいなって思いますね。まぁ悪いことを言われても、信じちゃうんですけどね(笑)」
interview & text TOMO HIRATA
【アルバム情報】
Fivesta
Fivesta
(JPN) Venus-B / KING RECORDS / KICS 91651
[初回盤]
HMVで買う
Fivesta
Fivesta
(JPN) Venus-B / KING RECORDS / KICS 1651
[通常盤]
HMVで買う
tracklisting
01. 最後のKISS
02. Star Flight feat.SHIKATA
03. Promise ~永遠の誓い~
04. Fivesta ~skit~
05. STOP THE TIME
06. 今でも I Love You
07. Change my life
08. ギフト ~Love will go on~
09. 出会えたキセキ
【PARTY INFORMATION】
“Fivesta アルバム『Fivesta』発売記念 Special LIVE”
4/3(日) プレ葉ウォーク浜北
4/24(日) WonderGOO守谷店 「GOOst」
“CLIFF EDGE presents Venus Beat Party vol.2”
5/12(木) 渋谷club asia
詳細はオフィシャルホームページへ:
http://www.artimage.co.jp/artists/Fivesta/
【VIDEO】