GENKI ROCKETS『Star Line / Smile』

 30年後の18歳、LUMIがボーカルをつとめる話題のバーチャル・ダンスミュージック・ユニット、元気ロケッツが、約1年ぶりに両A面シングルをリリース。ギター・サウンドが印象的な「Starline」と、ゆるやかなキラキラ・ソング「Smile」は、本プロジェクトのポップな側面をより強調した楽曲です。7月に控えている、アルバム・リリースにも期待!
★★★★★★★☆☆☆(EU)

GENKI ROCKETS
Star Line / Smile
(JPN) avex / AVCD-31392

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GENKI ROCKETS『Star Line / Smile』

MATMOS『Supreme Baloon』

 奇抜なエレクトロニカを出し続ける、サンフランシスコ出身のデュオ、マトモス。彼らが、約2年ぶりの新作を発表しました。その内容は、風変わりなサンプルを用いた従来の作品とは異なる、シンセのみで制作したモンド&コズミック・ポップ。とはいえ、次々と摩訶不思議な音が展開していく点は、やはりマトモス流。面目躍如のマニアック作です。
★★★★★★★☆☆☆(FT)

MATMOS
Supreme Baloon
(JPN) BEGGARS JAPAN / WPCB-10068

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MATMOS『Supreme Baloon』

Gnarls Barkley『Odd Couple』

DJデンジャー・マウスとVoシー・ローによる、奇跡のドリーム・カップル再び! 先行シングル「RUN」に続く本格再始動作は、ロック、ソウル、ファンク、ヒップホップ、エレクトロニカなど、あらゆる音楽を取り入れたポップかつサイケな内容。

Gnarls Barkley
Odd Couple
(JPN)ワーナーミュージックジャパン/WPCR12899

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Gnarls Barkley『Odd Couple』

COPYRIGHT『Voices & Visions』

 ロンドンを拠点に活動するハウス・ユニット、コピーライト。名門 レーベルDEFECTEDの看板アーティストとして知られる彼らが、待 望のファースト・アルバムを完成させました。ヒット・シングル「He Is」、「I Pray」を収録したアルバム本編(CD1)では、 ファンキーなベースラインとソウルフルなボーカルが織りなす、グルー ヴ感たっぷりのサウンドが楽しめます。ラテン・テイストのアップリフ ティング・チューン揃いなので、夏のダンスフロアにマッチすること受 け合いです。CD2には彼らが過去に手がけたリミックス・ワーク、 CD3にはDJミックスが収録された、豪華三枚組なので、これ一つ でコピーライトの全てを堪能することができます。
HOUSE ★★★★★★★★☆☆ (EU)

COPYRIGHT
Voices & Visions
(JPN) BBQ / DEFECTED / COPVV01CDJP

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COPYRIGHT『Voices & Visions』

FLYING LOTUS 『Los Angeles』

 アンダーグラウンド・ヒップホップ・シーンにおいて、今年ブレイクが予想される最右翼トラック・メイカー、フライング・ロータス。祖母がモータウンのソングライター、叔母が何とアリス・コルトレーン(鍵盤奏者 / ジョン・コルトレーン夫人)という、音楽名家の血を色濃く受け継いだ、LAの新鋭です。この1stアルバムでは、俗にJ・ディラ以降と称されるコズミックなインスト・ヒップホップを、幾重にも重なる深い音のコントラストを用いて、エキゾチックに描き出しています。その独創的なサウンドは、さながら21世紀型サイケデリック・ソウルといった趣き。エキセントリック、アブストラクトな音が好きな人は、要チェックですよー!
★★★★★★★★☆☆(SN)

FLYING LOTUS
Los Angeles
(JPN) BEAT / WARP / BRC-196

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FLYING LOTUS 『Los Angeles』

LEE “SCRATCH” PERRY 『The Mighty Upsetter』

 レゲエ/ダブ・ミュージックを発明したパイオニアの一人として、数多くのアーティストに影響を与え続けてきた正真正銘の鬼才、リー・ペリー。彼が、エイドリアン・シャーウッドとダッグを組んで、なんと’90年の『From The Secret Laboratory』以来となる新作を発表しました。ペリーが手がけるオリジナル・ナンバーに、ON-U特有のミキシング処理が施されたそのサウンドは、往年のダブ・コラージュが展開していくドープなもの。ルーツ・レゲエの名リディムと、ペリーのヴォーカル(というか、もはや御言)が全編に渡って楽しめる、ファン涙ものの力作となっています。彼は本当に72歳? まだまだ現役“アップセッター”ですね。
★★★★★★★★☆☆(FT)

LEE “SCRATCH” PERRY
The Mighty Upsetter
(JPN) BEAT / BRC-200

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LEE “SCRATCH” PERRY 『The Mighty Upsetter』

ARGY 『Focus On Argy』

 スティーヴ・バグ率いるPOKER FLATからのリリースで注目を集める、新鋭プロデューサー、アーギーのミックスCD。全収録楽曲の制作にも携わり、ハウシーなグルーヴ+テッキーな上モノという、最近フロアで定石となりつつあるダンス・サウンドを展開しています。ジェローム・シデナムやザ・モールといった、多彩な顔ぶれとのコラボ曲が聴きどころです。
★★★★★★☆☆☆☆(HT)

ARGY
Focus On Argy
(JPN) OCTAVE-LAB / POKER FLAT / OTLCD-1135

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ARGY 『Focus On Argy』

SOIL & “PIMP” SESSIONS 『Planet Pimp』

 通称“ソイル”もしくは“Death Jazz”の名で親しまれている、日本が誇る轟音クラブ・ジャズ・バンド。昨年は世界最大規模のフェスティバル、グラストンベリー(UK)への出演を果たすと共に、5度目のヨーロッパ・ツアーも成功させ、その名をワールドワイドに響き渡らせました。この約1年半ぶりとなる4枚目のアルバムは、ストレートなビッグ・バンド・テイストから、エレクトリックな4 / 4ダンス・ビートまで、幅広い表現で聴かせる全14曲入り。ロックやフュージョンのニュアンスも余裕で飲み込んだ、ミクスチャー感満点の一枚となっています。フェス系音楽ファンをも満足させる、破壊力抜群のマッドなジャズは、唯一無二!
★★★★★★★★☆☆(SN)

SOIL & “PIMP” SESSIONS
Planet Pimp
(JPN) VICTOR / VICL-62828

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SOIL & “PIMP” SESSIONS 『Planet Pimp』

FANATIX『This Thing Of Ours』

 UKのハウス / クロスオーバー・ユニット、レストレス・ソウルのメンバーである、ニール・ピアースとアーロン・ロスがタッグを結成、ファナティック名義でファースト・アルバムを完成させました。その音は、UKクロスオーバー・ハウスと、NYディープ・ハウスのちょうど中間といった印象。DJ KAWASAKI系ソウルフル・ハウスが好きな方には、大推薦盤です!
★★★★★★★☆☆☆(SN)

FANATIX
This Thing Of Ours
(JPN) TOY’S FACTORY / XTCK-00033

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FANATIX『This Thing Of Ours』