ゆらゆら帝国が、解散を発表


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ゆらゆら帝国が、自身のオフィシャル・サイトにて、本日3月31日をもって解散することを発表しました。


’89年に結成された、坂本慎太郎(Vo&G)、亀川千代(B)、柴田一郎(Dr)からなる3ピース・ロック・バンド、ゆらゆら帝国。これまでに10枚のアルバムをリリースしている彼らは、その独特の世界観や佇まい、中毒性を帯びたサウンドで、国内はもちろん海外でも高い評価を獲得し、アメリカ、オランダ、オーストラリア等でも精力的にライブ活動を行ってきました。

昨年は、結成20周年を迎え、日比谷野外音楽堂にて<20th Anniversary”LIVE2009″in YAON>を開催。いつまでも変わらぬ圧倒的な存在感を見せてくれたばかりでした。解散については、11thアルバムの制作中に決定したとのことで、最新アルバム『空洞です』の先にあるものを見つけられなかったことが理由の模様。以下に引用していますが、メンバーの坂本慎太郎は、“この3人で、やれることは全てやり切った。”、“これ以上続けてもルーティンワークになるだけだ。”とコメントしています。

結果的には、昨年12月30日の恵比寿LIQUIDROOMでの<ゆらゆら帝国 LIVE2009.FINAL>が、ファンに姿を見せてくれた最後のステージとなりましたが、メンバーの三人は、今後もそれぞれ音楽活動を続けていくとのこと。彼らのような稀有な存在が日本のロック・シーンからいなくなってしまうのは、非常に残念なことではありますが、iLOUDは、三人の今後の活躍に期待しています。

以下、ゆらゆら帝国のオフィシャル・サイトより、フロントマンの坂本慎太郎からのコメントを引用いたします。

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突然ですが、ゆらゆら帝国は2010年3月31日をもちまして、解散することになりました。
1989年2月の結成以来、21年間支えてくださったファンの皆様、スタッフ関係者の皆様には、何と御礼を言っていいのか分かりません。
本当にありがとうございました。
メンバー一同、心より感謝いたします。

ゆらゆら帝国は、結成当初から「日本語の響きとビート感を活かした日本独自のロックを追求する」という変らぬコンセプトを基に活動を続けてきました。
同時に、アルバムごとに過去のイメージを払拭し、更新し続けることを自らに課し、時にはバンド形態すらも壊すことによって、常に自分達の演奏に向かう新鮮な気持ちや、緊張感を保ってきました。
そしてアルバム「空洞です」とその後のライブツアーで、我々は、はっきりとバンドが過去最高に充実した状態、完成度にあると感じました。
この3人でしか表現できない演奏と世界観に到達した、という実感と自負がありました。

しかし、完成とはまた、終わりをも意味していたようです。

解散の理由は結局、「空洞です」の先にあるものを見つけられなかったということに尽きると思います。
ゆらゆら帝国は完全に出来上がってしまったと感じました。
昨年は、新曲を作ったり、旧曲のライブアレンジで新たな試みをすることで、
なんとかこの出来上がってしまった感、安定感を打破しようと試行錯誤したのですが、結局自分達の中で、次ぎのアルバムに繋がるようなワクワクする感覚を得ることはできませんでした。
今年に入ってから、メンバーで話し合った結果、「この3人で、やれることは全てやり切った。」「これ以上続けてもルーティンワークになるだけだ。」という結論に達し、メンバー全員納得して、バンドを解散することに決めました。

突然で、しかもこのような形での発表になってしまい申し訳ありません。
バンドは解散しますが、今後もメンバーはそれぞれ違った形で、音楽を続けて行きます。
これからも音楽を続けて行く為の、発展的解散と捉えていただければ幸いです。

最後にもう一度、
皆様、今まで本当にありがとうございました!!!!!!!!!!!!!

ゆらゆら帝国 代表 坂本慎太郎

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ゆらゆら帝国のオフィシャル・サイトより

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