2011年にデビューしたDyroは、その後、HardwellのRevealed Recordingsを中心に、次々とクラブヒットを連発、2014年のDJmag TOP100では27位にランクインするまでに急成長した実力派アーティストです。
2014年には、自らのレーベル“WOLV”を立ち上げ、持ち前のダークでオリジナルな作品に、さらに実験的な方向性も加え始めた彼に、メールインタビューしてみました。
Dyroは、5/5 electrox beach osaka、5/6 Electric Zoo Beach Tokyoでの初来日プレイが決定しているので、ぜひチェックしてみてください。
Dyro インタビュー
__あなたがダンスミュージックに興味を持ち、DJとプロデュース活動を始めた経緯について教えてください。
Dyro : 僕はあらゆるジャンルの音楽がほんとに好きで、DJを本格的に始める2年ほど前に制作のほうを先に始めたんだ。FL Studioをダウンロードして実験を始めたんだよ、すべての若いプロデューサーには、最初にそういうことをすることを勧めるよ。ソフトを試して見て、お気に入りのソフトを見つけて、その過程で間違いが何かも知るんだ。
__あなたが音楽活動をスタートさせた当初に、目標としていたDJやアーティストは誰かいましたか?
Dyro : ハードウェル(Hardwell)と彼の作品は、僕自身にも、キャリアにも、業界への入り口という点でも大きかったね。そこには、お互いへのリスペクトがあった。あと、僕は、よりハードなサウンドを推し進めているという点でヘッドハンターズのビッグ・ファンだし、おそれずに声を上げ、クラウドから際立った存在になるディプロのような人たちも大好きだね。
__あなたがハードウェルと知り合ったきっかけ、Revealed Recordingsから作品リリースをするようになったきっかけは何でしたか?
Dyro : 彼は僕のキャリアの初期の頃、サウンドクラウドで僕を見つけてくれてね、それ以来、Revealedチームの一員として、僕はアメリカやカナダをバス・ツアーでまわってきたんだ。あと、ロバート(ハードウェル)と一緒に世界中でプレイしてきた。それで、ブライト・ライツとのビートポートNo.1ヒット「Never Say Goodbye」が生まれたんだ。ロバートとは、業界内外に関わらず友達だね。
__あなたは昨年自分のレーベル、WOLVをスタートさせましたね。WOLVのレーベルポリシー、WOLVで表現していきたいサウンドや音楽性について教えてください。
Dyro : WOLVは、僕が決めた方向に行ける、自分自身のレーベルなんだ。現時点では、ヒップホップやトラップで、たくさんの実験を個人的にしているよ。大きく間口を広げてアーティストも受け入れている。僕のキャリアで、次の段階に進んだって感じかな。
__ところで、あなたがこれまでにリリースしてきた曲やプロダクションに関わってきた曲の中で、最も気に入っているもの、作者として満足しているものは何でしょう?
Dyro : もちろんビートポートのトップ100で一位になった「Never Say Goodbye」は、僕にとって大きかったけど、WOLVを立ち上げたことも、自分がやったことの中では最高のひとつだったね。一年もたっていないのに、3曲のトップ5と1曲のトップ10ヒットが生まれているんだ。中でもダイナマイトMCとの「Against All Odds」はお気に入りのひとつだね。
__今後のEDMのシーンと音楽は、どのように発展、前進していくと考えていますか?
Dyro : 僕らはすでにより多くのDJがハウスっぽい方向に向かっている様子から、シーンが発展しているところを見ていると思うんだ。そこからは、最新の“トロピカル・ハウス”っていうラベルも生まれている。新しいプロデューサーたちのサウンドは今年、より“アンダーグラウンド”な方向にも向かっているね。
__この度来日しますが、日本の印象について教えてください。
Dyro : 最初のアジア・ツアー、特に来日を前にして、エキサイトしているよ。日本は美しい国みたいだし、クラウドの反応を見るのが待ちきれないな!ローカルな食べ物や飲み物を試してみたいし、買い物に出て、世界的にも有名な日本のファッションも見てみたいよ。
interview : iLOUD
translation : Risa Clark / Tomo Hirata
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