『EDM ~Electronic Dance Madness 3~』TOMO HIRATAインタビュー

Pocket

EDM3_jk.jpg

今やここ日本でも、エレクトロ・ハウスDJやトランスDJはもちろんのこと、R&B / ヒップホップDJやトップ40のDJまでもが回すようになった超人気ダンス・ ミュージック“EDM”(Electronic Dance Music)。世界的に見ると、ダンス・ミュージックの2010年代におけるメインストリームとなった感が強いこの音楽を、日本で初めてコンピレーションCDにシリーズ化した『EDM ~Electronic Dance Madness~』の第3弾が、明日3/20にリリースされます。

これまでの流れを引き継いで、デヴィッド・ゲッタ、スウェディッシュ・ハウス・マフィア、デッドマウス、カルヴィン・ハリス、ティエスト、スティーヴ・アオキ、カスケードといったEDMシーンを代表するトップ・アーティストの代表曲/最新ヒット曲から、Ne-Yo、アッシャー、ケイティ・ペリー、コールドプレイ、シェネル、カイリー・ミノーグといったポップ・アーティストのEDMリミックスまでを網羅した本作。爆発的にリリースが増えだしたEDMコンピレーションの本家本元たるだけの充実した内容となっています。

ということで、今回も本作のコンパイル&ミックスを担当したクリエイター/DJ、TOMO HIRATAが、その内容について語りました。


『EDM ~Electronic Dance Madness 3~』TOMO HIRATAインタビュー

__『EDM ~Electronic Dance Madness 3~』は、昨年9月にリリースされた第一弾、12月にリリースされた第二弾に続く作品ですが、そのポイントは何ですか?

「もう“EDM”という言葉自体は日本でも世の中に浸透したし、このシリーズ以外のコンピレーションもたくさん出るようになりました。その状況下で、“EDM”という言葉のイメージが、あらぬ方向に行っているな、と感じ始めたので、本来の“EDM感”がより強く出るように工夫しました」

__具体的には、どういったことでしょう?

「例えば、Ne-Yoやアッシャーといったビッグ・アーティストの楽曲を収録するとき、オリジナルではなく、あえてEDMシーンで活躍しているDJによるリミックスを収録したり、ハードウェルやナーヴォといった現在のEDMシーンで勢いのあるプロデューサーの楽曲を選んだりしました。あと、EDMはダブステップなどベース・ミュージックに分類されるものを除くと、基本的に四つ打ちカルチャーに根ざしているんですね。R&BアーティストがEDMを自作に取り入れるようになってきているので、日本ではヒップホップDJがEDMをかけることも多いんですが、それはそれでいいとして本流ではないので、EDM DJとして王道を提示したいなとも考えました」

__EDMは、アーバン系の亜流というわけではないですからね。

「デヴィッド・ゲッタがR&Bシンガーを、うまくエレクトロ・ハウスに取り込んだことから、そういう誤解が生まれているんだと思いますが、EDMで最も大事なのは“エレクトロニック”であることなんです。その点では、本来ソウルフルな要素とは対極にあるんですよ。その相反する要素でさえ吸収できるところに、EDMが2010年代の音楽として急成長してきた理由があると思います」

__EDMは何でも飲み込んでしまえるフォーマットだと?

「そうですね。EDMはR&Bだけじゃなく、ロックやポップとも相性がいいんです。このシリーズにもコールドプレイやケイティ・ペリー、カイリー・ミノーグのリミックスが毎回入っていますし、現場ではニルヴァーナやレッチリのマッシュアップがかかることも多いです。大事なのは、デジタル・カルチャーと普通に接してきた若者たちにとって、自分の聴く音楽がエレクトロニックであることは自然なことだということです。同じエレクトロニックな音楽でも、テクノやエレクトロニカは、かなりマニアックな要素を持っていましたが、EDMにはそれは少ないと思います」

__もっと一般的なものだということですか?

「はい。でなければ、アメリカのEDM系・ダンス・フェスに30万人以上集まるようなことは起きないと思います。EDM系DJをメインに、ベルギーで行われている<Tomorrowland>のチケットも、今年は25万枚があっという間に売り切れたといいますし、その波は世界中に広がっています」

EDM3-A.jpg
photo : David Guetta / Swedish House Mafia / NERVO / Che’Nelle / Katy Perry / Kylie Minogue

__分かりました。では、第三弾の収録曲の中で、目玉のアーティストや楽曲がありましたら、教えてください。

「まずは、一曲目のデヴィッド・ゲッタ feat. シーア「シー・ウルフ」かな。ゲッタとシーアはホントに相性がいい。あとは、さっきも言いましたけどNe-Yoとアッシャーのリミックス。オリジナルを知っている人にも、ぜひ聴いてもらいたいです。よりEDM感が強いので。あとはEDMクラシックで、デッドマウス「レイズ・ユア・ウェポン (Madeon Remix)」。この曲は、デッドマウスの代表曲であり、マディオンの出世作でもあります。他の曲も粒ぞろいでなので、通して聴いてもらえたら嬉しいです」

__シェネルのリミックスも入ってますね。

「これ、僕のツイッター・フォロワーさんからリミックス・リクエストがあったんですよ。それでEMIさんに聞いてみたら、できるっていうことになって、収録にいたったという。原曲がエレクトロ・ポップなので、EDMに聞こえるようにするのに、けっこう悩みました。僕の手がけた曲は、これと「ストロンガー」です。「ストロンガー」は、おかげさまでbeatportの“エレクトロ・ハウス今週のリリース”で17位まで上がったので、出してよかったです。DJでも毎回かけてます」

__では最後に、今後の展望について教えてください。

「もう制作の準備を始めているので、第四弾が出ると思います。この『EDM ~Electronic Dance Madness~』シリーズは、まだ日本に“EDM”という言葉があまり知られていなかった頃に企画がスタートしていて、思い入れもあるので、できるだけ長く続けたいですね。それには、もっともっとEDMの波を大きくしなくちゃいけないなと思って、日々活動しています。皆様、よろしくお願いいたします」

TomoHirata2013.jpg
Tomo Hirata

interview iLOUD


【リリース情報】

EDM3_jk.jpg

V.A.
EDM ~Electronic Dance Madness 3~
(JPN) EMI / TOCP-64420
3月20日発売
HMVでチェック

tracklisting
01. デヴィッド・ゲッタ feat. シーア / シー・ウルフ
  David Guetta feat.Sia / She Wolf
02. NE-YO / レット・ミー・ラヴ・ユー (Gregori Klosman Edit)
  NE-YO / Let Me Love You (Until You Learn To Love Yourself) (Gregori Klosman Edit)
03. アッシャー / スクリーム (Project 46 Remix)
  Usher /Scream (Project 46 Remix)
04. ケイティ・ペリー / ティーンエイジ・ドリーム (Kaskade Club Remix)
  Katy Perry / Teenage Dream (Kaskade Club Remix)
05. ミカス & アンバ・シェファード / ファイナリー
  Mikkas & Amba Shepherd / Finally
06. マーティン・ソルヴェイグ & ドラゴネット feat. アイドリング!!! /
  ビッグ・イン・ジャパン (Club Edit)
  Martin Solveig & Dragonette feat. Idoling!!! / Big In Japan (Club Edit)
07. スウェディッシュ・ハウス・マフィア vs. タイニー・テンパー / マイアミ・トゥー・イビザ
  Swedish House Mafia vs. Tinie Tempah / Miami 2 Ibiza
08. コールドプレイ / チャーリー・ブラウン(Dave Aud Remix)
  Coldplay / Charlie Brown (Dave Aud Remix)
09. スウェディッシュ・ハウス・マフィア / グレイハウンド
  Swedish House Mafia / Greyhound
10. デッドマウス / レイズ・ユア・ウェポン (Madeon Remix)
  deadmau5 / Raise Your Weapon (Madeon Remix)
11. シェネル / フォール・イン・ラヴ (Tomo Hirata EDMF Vocal Remix)
  Che’Nelle / Fall In Love (Tomo Hirata EDMF Vocal Remix)
12. ティエスト & アリュール / ペア・オブ・ダイス
  Tiësto & Allure / Pair of Dice
13. ナーヴォ / ユア・ゴナ・ラヴ・アゲイン
  NERVO / You’re Gonna Love Again
14. コナー・メイナード / アニマル (Wideboys Remix)
  Conor Maynard / Animal (Wideboys Remix)
15. カイリー・ミノーグ / ゲット・アウタ・マイ・ウェイ(Sidney Samson Remix)
  Kylie Minogue / Get Outta My Way (Sidney Samson Remix)
16. ポペスカ / ザ・ニュー・キングス feat. ルチアナ
  Popeska / The New Kings feat. Luciana
17. ハードウェル feat. アンバ・シェファード / アポロ
  Hardwell feat. Amba Shepherd / Apollo
18. モービー / ライ・ダウン・イン・ダークネス (Arno Cost Remix)
  Moby / Lie Down In Darkness (Arno Cost Remix)
19. カルヴィン・ハリス / フィール・ソー・クロース
  Calvin Harris / Feel So Close
20. セブジャック / フォロー・ミー (Gregori Klosman Remix)
  Sebjak / Follow Me (Gregori Klosman Remix)
21. トモ・ヒラタ feat. ダニー・クレア / ストロンガー
  Tomo Hirata feat. Danny Claire / Stronger
22. スティーヴ・アオキ vs デュラン・デュラン /
  ハングリー・ライク・ザ・ウルフ (Steve Aoki vs Duran Duran New York Werewolf Remix)
  Duran Duran/Steve Aoki /
  Hungry Like the Wolf (Steve Aoki vs Duran Duran New York Werewolf Remix)
23. ポール・オークンフォールド & マット・ゴス present ザ・コンクリート・スニーカーズ /
  タッチ・ザ・スカイ(Disfunktion Radio Edit)
  Paul Oakenfold & Matt Goss present The Concrete Sneakers /
  Touch The Sky (Disfunktion Radio Edit)
24. カスケード / アイズ
  Kaskade / Eyes

【オフィシャルサイト】
http://www.emimusic.jp/intl/edm/
http://www.emimusic.jp/intl/edm/release/

※EDM情報はコチラもぜひチェックしてみてください。
http://edmw.net/

Posted in interview.