HOME MADE 家族 『FREEDOM』インタビュー


FREEDOM_shokai_J.jpg

 MICRO(MC)、KURO(MC)、U-ICHI(DJ)の三人からなる、HOME MADE 家族。’96年に結成され、’04年にメジャー・デビューしてからは、「サンキュー」、「少年ハート」、「サルビアのつぼみ」、「君がくれたもの」など数々のスマッシュ・ヒットを世に送り出している、名古屋をベースとするヒップ・ホップ・ユニットです。

 彼らが、ニュー・シングル「FREEDOM」を完成させました。BPM156の、ロック調で疾走感あふれるトラックが新機軸を打ち出しているこの曲について、メンバーの三人が語ってくれました。


Home_A.jpg

HOME MADE 家族
メジャー・デビュー7周年を迎えたヒップホップ・ユニットが
見せる新展開

——「FREEDOM」のアイディアはどこから生まれてきたのでしょう?

KURO「前回『seven emotions』というミニアルバムを出したんですけど、その次回作で『seven motions』という7曲入りのミニアルバムをつくりたいなと思っていて、その『seven motions』のほうは全体的にアゲめの一枚にしようと思っていたんですよ。それで、アゲものばかりをつくっていくうちに、この「FREEDOM」が生まれたんです」

U-ICHI「これが“ロック”なのかは分からないですけど、そういうふうに感じられるものをやってみようかとか、ギターを入れることはあっても、ギターだけで構築するトラックはそんなになかったんで、そこを押すことで、僕らにとって新しいサウンドになるかなと思ったんですよ」

MICRO「今までやったことの無い手段でつくろうとした結果のひとつが、今回のロック・テイストなものになったということですかね」

——ここで伝えたかったことは、どんなことですか?

KURO「自由は勝ち取ることはたぶん無理なもので、瞬間瞬間に感じ取るものなんじゃないかと思ったんです。闘い続けたり、挑み続けるのをやめないことが、自由を感じる瞬間に出会うことなんじゃないかと思いましたね。だから、そこにフォーカスしました」

——ラップ部分は、どうやって書いたのでしょうか?

KURO「トラックが速かったんで、自転車に乗って疾走感を感じながら、頭の中で書いてみました。あんまり言葉を詰めすぎず、今までみたいに優しく手をさしのべるような言葉はあまり使わずに、一気に書いた感じですかね」

——基本的に、HOME MADE 家族の楽曲には、ポジティブなものやラブソングが多いですよね。そんな中、「FREEDOM」は、たしかに少し方向性の違う仕上がりになっていますね。

KURO「今までは、そばに寄り添ったり、背中をポンって押してあげるような曲が多かったんですけど、前作の『seven emotions』あたりから、ちょっと違うフェイズに入っている気がしますね。ただ、「FREEDOM」も突き放しているようで、優しさを表現していると思うし、ポジティブな曲だと思うんですよ。伝え方が変わってきただけで、根本は昔から変わっていないと思いますね」

——「FREEDOM」は、『NARUTO-ナルト-疾風伝』、『NARUTO-ナルト-少年篇』のエンディングテーマになっていますよね。“NARUTO”とタッグを組むのは、これが三度目ですが、その点は意識しましたか?

MICRO「デモが出来上がった時点で、“そういうお話がありますよ”ってお聞きして、投げさせてもらったので、向こうに合わせてつくったわけではないんです。僕らがつくりたかったものを、NARUTOチームも“いいね”って言ってくれた感じだったんですよ。それはそれで、嬉しかったですね。アニメのスゴさっていうのは、海外に行ってライブをやったとき痛感しましたね。海外のお客さんが、日本語で自分達の曲を全部歌うわけですよ。日本のアニメと、ヒップホップみたいな向こうから入ってきたものをやっている僕らが合わさると、こんな面白いことが起こるんだ。スゴいなって思いましたね」

——「FREEDOM」の制作には、どのくらいの時間がかかりましたか?

KURO「3ヶ月くらいかな。いくつかの曲を並行してつくっていたんで。レコーディング自体は、一ヶ月もかかっていないです」

——レコーディングで、一番楽しかったことは何ですか?

KURO「KAOSSILATORで、SEをリアルタイムで入れたことですね(笑)」

MICRO「どっちかって言うと僕らは、日本語をいっぱい使って曲づくりをしてきたグループなんですけど、今回はサビのキーワード探しをしている中で、“かっこいい”っていうことを追求して、響きのいいところに英語を置いたりしていったのが楽しかったですね」

U-ICHI「一番最後に“Ah Oh Ah Oh”ってアウトロを、三人で歌って入れたんですけど、そのとき楽しかったですね」

——この曲全体で、特に追求したことは何でしたか?

MICRO「“潔さ”じゃないですかね」

U-ICHI「グループから発せられる勢いですね」

——カップリングには、前回NARUTOで使われたシングル曲「NO RAIN NO RAINBOW」のU-ICHIさんによるリミックスが収録されていますが、こちらはちょっとエレクトロ・タッチのバージョンに仕上がっていますね。

U-ICHI「オリジナルでは、展開つけたり、ビート感も場面場面でちょっと変えたりもしたんで、リミックスは、四つ打ちっぽいというか、自分でDJやっていて流しやすいものにしたいという方向でトライしてみました」

——エレクトロも聴かれるんですか?

U-ICHI「はい。好きです。エレクトロにもサンプリング文化があるなって僕は思っているんです」

——このシングルは、HOME MADE 家族にとって、どんな位置づけのものですか。

KURO「ターニング・ポイントかなと思いますね。シングルとして、堂々とこういう曲が切れたのは、かなり嬉しいことです。“新しいHOME MADE 家族が始まったぞ”って言っているようなシングルだと思いますね。ただ単に“優しさ”で押していくのではなくて、“突っぱねた優しさ”とか“矛盾をはらんだ事実”とかも三人で話し合って曲にしていこう、“今のリアリティーって何だろう”っていうことを歌っていきたいと思うようにもなってきているんで、そういう意味で、すごく重要なシングルです」

——音楽面で、これからやってみたいことは何ですか?

KURO「自分たちがつくってきた定石を無視したいなと思いますね。振り切って新しいことをやっていきたいと思っています」

——最終的にアーティストとして目指しているところは、どんなところですか?

KURO「セールスでも結果を残せるような、ミリオンとか売っちゃうようなアーティストになりたいですね。そこまでいって言えるようなこともあると思うし」

——今後の予定などありましたら、教えてください。

MICRO「10月9日に“家族 Fes.”という、僕らが去年からスタートしたイベントの開催が決定しています。“家族 Fes.”では、家族で来てもらっても楽しめるような空間、バラバラのところから来た人も家族のように接し合える空間づくりを目指しています。その周辺あたりに、フルアルバムが出せたらいいなぁ〜とも考えています」

KURO「ツアーで新曲を育てて、そういうものもアルバムには収録したいと思っています」

interview & text TOMO HIRATA
photo REIJI ANDO (AVGVST)


【アルバム情報】

FREEDOM_shokai_J.jpg
HOME MADE 家族
FREEDOM
(JPN) Ki/oon Records / KSCL1786〜1787
[初回生産限定盤(CD+DVD)]
tower.jpでチェック

FREEDOM_tsujo_J.jpg
HOME MADE 家族
FREEDOM
(JPN) Ki/oon Records / KSCL1788
[通常盤(CDのみ)]
tower.jpでチェック

【LIVE INFORMATION】

TOKAI SUMMIT’11
《日時》2011年7月23日(土) 13:00 OPEN / 14:30 START / 20:30(終演予定) 
《会場》ナガシマスパーランド芝生広場・野外特設ステージ

SUMMER SOUND CARNIVAL 2011
《日時》2011年8月6日(土)12:00 OPEN / 13:30 START
《会場》万博記念公園もみじ川芝生広場  ※雨天決行 / 荒天中止

音霊 OTODAMA SEA STUDIO 2011 「僕の夏休み 2011’」
《日時》2011年8月9日(火) 14:00 OPEN / 15:00 START 荒天中止 / 雨天決行
《会場》音霊 OTODAMA SEA STUDIO

interviewカテゴリーの記事