KYLIE 愛と美の女神、アフロディーテの名を冠した、光と幸福感に満ちた最高級エレクトロ・ポップ・サウンド


’87年に「Locomotion」で歌手デビューを果たして以来、世界的に知られるポップ・スターとして活躍するカイリー・ミノーグ。彼女が、通算11作目となるオリジナル・アルバム『アフロディーテ』をリリースした。エグゼクティブ・プロデューサーに、マドンナやザ・キラーズ、グウェン・ステファニーとの仕事で名を上げたスチュアート・プライス(レ・リズム・ディジタル/ジャック・ル・コント)、ソングライター勢にも気鋭のクリエイター陣を起用した、話題作だ。

ここでは、最新作『アフロディーテ』についての、カイリーとエグゼクティブ・プロデューサー、スチュアート・プライスから出された公式コメントを引用しながら、本作の内容と、本作に至るまでのカイリーの歩みについてご紹介しよう。


11歳の頃に女優としてのキャリアをスタートさせ、テレビ・ドラマ『ネイバーズ』のシャーリーン役で大ブレイク。そして、’87年に「Locomotion」で歌手デビューを果たした、オーストラリアはメルボルン出身の世界的ポップ・スター、カイリー・ミノーグ。全世界でのシングル総セールスは2,000万枚、アルバム総セールスは4,000万枚という驚異的な数字を誇る彼女は、ここ日本でも幅広い層から支持されているスーパー・ディーヴァだ。

彼女の活動では、特に’00年代に入ってからの活躍は目覚ましく、エレクトロ・ポップ路線のサウンドを打ち出した、通算7作目のアルバム『ライト・イヤーズ』(’00)は全英チャート2位、シングル・カットされた「Spinning Around」は全英チャート1位を記録。ファンの間から完全復活と謳われると、続くアルバム『フィーヴァー』(’01)と、シングル・カットされた「Can’t Get You Out of My Head」で、共に全英チャート1位を記録。翌’02年には、アメリカにもその人気が飛び火し、同アルバムを全米チャート3位に、シングルを全米チャート7位に送り込み、デビュー以来最大クラスの世界的人気を獲得している。

以降は、9thアルバム『ボディ・ランゲージ』(’03)、ベスト盤『コンプリート・ベスト』(’04)、10thアルバム『X』(’07)、’00年以降に発表したシングルのリミックス曲をまとめた『ブームボックス〜カイリーズ・リミキシーズ 2000-2009』(’08)などの作品を発表。’04年には、「Come Into My World」で、グラミー賞“ベスト・ダンス・レコーディング”賞を受賞している。また、’07年に、10年ぶりとなる来日を果たし、人気テレビ番組に多数出演したことも、記憶に新しいところだ。なお、’08年には、エリザベス2世女王より、大英帝国勲章(OBE)を授与されている。

彼女が、昨年秋に話題をさらった、初の北米ツアーの模様を音源化した、デジタル限定のライブ・アルバム『カイリー・ライヴ・イン・ニューヨーク』(’09)を経て、通算11作目となるオリジナル・アルバム『アフロディーテ』をリリースする。エグゼクティブ・プロデューサーに、今やひっぱりだこの才人、スチュアート・プライスを起用した注目作だ。

去る5月14日にBBCラジオで初解禁された、本作からの先行シングル「オール・ザ・ラヴァーズ(All The Lovers)」に対するコメントの中で、カイリーは『アフロディーテ』の内容についても語っているので、ご紹介しよう。なお、初放送された同曲へのリアクションは抜群で、イギリスのTwitterではトレンド・トピックスの第1位を、世界でも第4位をマークしたという。

「「オール・ザ・ラヴァーズ」は、アルバム用に書かれた曲の中でも、最後にできた曲ね。レコーディングをしている最中、“この「オール・ザ・ラヴァーズ」をファースト・シングルにしなくちゃ”って思っていたわ。なぜなら、この曲は、アルバムにある幸福感を完璧に表現しているから。鳥肌が立ったわ」

また、楽曲のミックスを担当したスチュアート・プライスは、次のようなコメントを発表している。

「「オール・ザ・ラヴァーズ」は、このアルバム全体を代表する、不思議な曲なんだ。カイリーは、最高のポップ・ダンス・ミュージックを歌っているよ。キミが、心の眼でカイリーの全てを見れば、それはこの曲の中にある」

そんな「オール・ザ・ラヴァーズ」に代表される本作のサウンドは、現在シーンを賑わせているエレクトロ・ポップの中でも、最先端を行くもの。各曲ごとに多彩なソングライター/プロデューサー勢を招き、カイリーらしい華やかな音世界をつくり出している。スチュアート・プライスが、そこに彼特有の、滑らかで高揚感のあるサウンド・プロダクションを施し、アルバム全体を鮮やかにまとめ上げているのも印象的だ。

各曲のソングライター/プロデューサー勢を何名かピックアップすると、「Too Much」には、カルヴィン・ハリスとシザー・シスターズのジェイク・シアーズ、「Cupid Boy」には、スウェディッシュ・ハウス・マフィアのセバスチャン・イングロッソ、「Everything Is Beautiful」には、キーンのティム・ライス=オクスリー、「Can’t Beat the Feeling」には、リチャード・Xとパスカル・ガブリエル、そして、タイトル曲「Aphrodite」には、ネリーナ・パロット、などなど。話題を集めそうなメンバーばかりだ。日本でのセカンド・シングル予定曲「Get Outta My Way」には、実力派ソングライター/プロデューサー集団、カルトファーザーが参加している。

ギリシャ神話に登場する、恋愛・美・豊穣の女神からアルバム・タイトルをとった、カイリーの最新作『アフロディーテ』。本作は、カイリーの新たなる10年をスタートさせるに相応しい、ポジティブでハッピーなエレクトロ・ポップ・サウンドが詰まった会心作だ。

最後に、本作のジャケットやビジュアル・イメージについて語る、カイリーのコメントをご紹介しておこう。

「アルバム用ビジュアルの撮影は、すごく楽しかったわ。納得のいく仕上がりにしたかったから、少しナーバスになってたけどね。だって、タイトルが“アフロディーテ”よ。最初からハードルが高いわよね。収録曲の大半が幸福感に溢れているから、撮影でもそこを生かしたかったのよ。写真家はウィリアム・ベイカーで、私の親友でもあるんだけど、二人で何度もディスカッションしたわ。衣装の中で特に素晴らしかったのが、ゴルチエのクチュール・ドレスね。正に“アフロディーテ”そのものだったわ。他に考えられないほど完璧だった。求めていたショットは撮れたし、仕上がりも最高。ファンのみんなにも、そう思ってもらいたいわ」

アルバム情報

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KYLIE
Aphrodite
(JPN) EMI / TOCP-66948
[通常盤:CD]
(JPN) EMI / TOCP-66949
[初回限定エクスペリエンス盤:
CD+DVDのブック仕様]

01. ALL THE LOVERS
02. GET OUTTA MY WAY
03. PUT YOUR HANDS UP (IF YOU FEEL LOVE)
04. CLOSER
05. EVERYTHING IS BEAUTIFUL
06. APHRODITE
07. ILLUSION
08. BETTER THAN TODAY
09. TOO MUCH
10. CUPID BOY
11. LOOKING FOR AN ANGEL
12. CAN’T BEAT THE FEELING
13. HEARTSTRINGS ※ Bonus track for Japan only



【Official Website】
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PHOTO: WILLIAM BAKER

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