Omar Souleyman『Wenu Wenu』インタビュー


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タブケと呼ばれる結婚式やパーティー等で演奏される中東の伝統的な音楽に、現代的なダンス~テクノ・ミュージックの要素を取り入れたサウンドを奏でる音楽家、Omar Souleyman(オマール・スレイマン)。シリア出身、1966年生まれの彼は、近年トム・ヨークやビョークが注目するなどして話題を集めてきた、異色のダンス・ミュージック・アーティストです。

そんなオマール・スレイマンが、プロデューサーにFor Tet(フォー・テット:キエラン・ヘブデン)を招き制作した正式デビュー・アルバム『Wenu Wenu』(ウェヌ・ウェヌ)を11/6にリリースします。ブルックリンのスタジオで、オマールが“ベストな方法”だと語るライヴ・レコーディングを軸に完成させた作品です。

ここでは、本作『Wenu Wenu』と音楽的背景について、オマール・スレイマンにメールで話を聞きました。なお、オマール・スレイマンは、11/30(土)と12/1(日)に東京 恵比寿ガーデンホールで開催される<Hostess Club Weekender>で、来日が決定しております(彼の出演日は12/1。Four Tetも同日に出演予定です)。


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Omar Souleyman『Wenu Wenu』インタビュー

__まずは、あなたが音楽の世界に足を踏み入れたきっかけや、地元の結婚式などでパラディ/タブケを演奏してまわるようになった経緯について教えてください。

「歌を歌うことは、小さい頃に家でやり始めた。そうしたら、家族や友達が“いい声してる”って言ってくれて、私に自信をつけてくれた。1990年代の中頃には、地域の結婚式やお祝い事のときに歌ったりしてね。一曲のみか、10分くらいの短い時間だったが。その後すぐに、結婚式でフルで歌ってくれ、っていう誘いを受けるようになった」

__キーボーディストで作曲家のリザン・サイードと共に活動していくことになった経緯は何でしたか? そして、トラディショナルな中東音楽に、現代的なダンス・ミュージックの要素やエレクトロニック・サウンドの要素を取り入れるようになったきっかけは何だったのでしょう?

「リザンは、私の街、ラース・アル=アインの人間で、もうずいぶん昔から知り合いだ。リザンがきっかけで、私の音楽にエレクトロニックを取り入れ始めたわけじゃない。エレクトロニック・ミュージックは、世界中、そしてアラブ世界のトレンドであって、それが次第に古典的な楽器を置き換えていったというだけだろう」

__あなたの音楽がアラブ世界を超えて、世界的に注目を浴びるようになった現在の状況については、どんな感想をお持ちですか?

「私の音楽がこれだけのことをやり遂げたというのは、もちろんとても嬉しいことだし、近い将来もっと広まっていってくれるのが楽しみだ」

__では、初のアルバム作品『Wenu Wenu』について教えてください。まず、アルバムの収録曲は、あなた達のレパートリーの中から、どういう基準で選んだものになっているんですか?

「私のお気に入りの曲を入れることに、決めたね。あと、新しい曲もだ。違ったスタイルの曲をバランスよくミックスすることや、歌詞も重要視した」

__レコーディングは、ブルックリンのスタジオで、主にライヴ・レコーディングしていく形で進められたそうですね。なぜ、ライヴ・レコーディングの方法を選んだのですか?

「それが、私の知っているレコーディング方法だからだ。曲はもう準備してあって、スタジオで曲を書いたりリハーサルをする必要はない。私の知る限り、それがベストな方法だし、ライブ・パフォーマンスにも一番近い」

__今作では、Four Tetのキエラン・ヘブデンをプロデューサーに起用していますね。彼との作業はいかがでしたか?

「キエランは、私が一緒に活動した中で最高のプロデューサーだ。彼は、私の音楽を完全に理解してくれていた。彼は、どうすれば私の音楽が一番良くなるかを知っていて、その点に関して私は本当に感謝している。セッションがスタートするまでお互いのことは知らなかったが、彼は私の音楽にとても貢献してくれたよ。リスナーは、それをとても良いクオリティーで聴けるだろう」

__アルバムのタイトル曲「Wenu Wenu」は、どのようにして誕生した曲ですか? また、今作の中であなたが特に気に入っている楽曲は何でしょうか?

「「Wenu Wenu」は、愛人を求める女の子についての曲だ。で、一番のお気に入りは「Nahy」だね。歌詞が好きなんだ。翻訳もアルバムに入る予定だから、読んでみてほしい」

__Hostess Club Weekenderでの来日公演では、どんなパフォーマンスを披露する予定ですか?

「日本は初めての土地だから、とても楽しみだよ。東京のためにも、忘れられないダンス・パーティーにしようと思っている。楽しんでもらえたら嬉しいね」

__最後に、あなたの次なる活動目標、今後のヴィジョンについて教えてください。

「ツアーの予定が沢山あるね。あともちろん、来年には新しいアルバムの制作に取り組む」

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【リリース情報】

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Omar Souleyman
Wenu Wenu
(JPN) Domino/Hostess / HSE-10140
11月6日発売
※初回仕様限定盤はボーナストラック・ダウンロードカード封入 (フォーマット mp3)
歌詞対訳、ライナーノーツ付
HMVでチェック

tracklisting
1. Wenu Wenu
2. Ya Yumma
3. Nahy
4. Khattaba
5. Warni Warni
6. Mawal Jamar
7. Yagbuni
初回仕様限定盤ボーナストラック・ダウンロード
1. Warni Warni (Remixed by Brian DeGraw of Gang Gang Dance)

【VIDEO】

【オフィシャルサイト】
http://www.ribbonmusic.com/
http://hostess.co.jp/

【来日情報】

Hostess Club Weekender


2013/11/30(SAT)OPEN 13:00 START 14:00

2013/12/1(SUN)OPEN 12:00 START 13:00

場所:恵比寿ガーデンホール

出演:
11/30:Neutral Milk Hotel / Okkervil River / Sebadoh / Delorean / Temples

12/1:Deerhunter / Juana Molina / Four Tet / Omar Souleyman / Austra

チケット:
1日券 7,900yen(税込/1ドリンク別)

2日通し券 13,900yen(税込/各日1ドリンク別)

※1日券、2日通し券、一般販売中

http://www.ynos.tv/hostessclub/

http://www.facebook.com/Hostessclubofficial

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