社長(アジテーター)、ダブゾンビ(トランペット)、元晴(サックス)、丈青(ピアノ)、秋田ゴールドマン(ベース)、みどりん(ドラム)からなるSOIL&“PIMP”SESSIONS。彼らは、ジャズをベースに、ロック、ファンク、エレクトロニカなど、多彩な要素を取り入れたサウンドで知られる6人組バンドです。その評価は圧倒的で、クラブ・ジャズ界の大御所ジャイルス・ピーターソンを始め、世界中にアーティストも含めた支持者が多数存在しています。
そんなSOIL&“PIMP”SESSIONSが、ニュー・アルバム『MAGNETIC SOIL』を完成させました。今話題のマイア・ヒラサワをフィーチャーした先行シングル曲「MOVIN’ feat. Maia Hirasawa」を含む必聴盤です。
ここでは、10月から始まる全国17ヶ所でのツアーを控えているSOIL&“PIMP”SESSIONSを代表して、社長にメール・インタビューに答えてもらいました。
SOIL&“PIMP”SESSIONS
ジャズをベースにした最先端のサウンドが、
7枚目のオリジナル・アルバムに集結!
——『MAGNETIC SOIL』には、何かコンセプトやテーマがありましたか?
「制作のスタート時にはありませんでした。フラットな状態で、メンバー6人が今提案したい、最先端の尖った音だと思うアイディアを出し合いながら、アルバムを形づくっていきました」
——アルバム・タイトルに込められた意味を教えてください。
「いい音があるところには、まるで磁力があるかのように、ポジティブなオーラをまとった人々が集まってきます。自分達も、人々を惹き付ける力を持った音を追求したいという想いから、このタイトルを選びました。ちなみにこれは、タブゾンビのアイディアです」
——前作『6』との違いは、主にどんなところにあるとお思いですか?
「自分達の制作のスタイルは何も変わっていないし、同じベクトルを向いて作っています。なので、自分達自身で違いを見いだす事は難しいです。もしかしたら“横ノリ”成分が増えたかな。。。 」
——アルバムの制作は、いつ頃行って、どのくらいの時間がかかりましたか?
「コアとなる制作期間は、昨年末から今年の前半です。とはいえ、昨年の『STONED PIRATES RADIO』の制作と並行して作曲はしていましたし、「Sexual Hungry」のように8年前からやっている曲もあれば、「Above The Crowd」のように3年前にレコーディングした曲もあります」
——レコーディングはスムースに進みましたか?
「3月の震災で一時中断しました。しかしあの時の経験は、自分達がどうあるべきか、音楽家がどうあるべきかということを改めて考えるきっかけになりました」
——曲づくりのインスピレーションは、どんなところから得ていましたか?
「日々の生活で目にする景色や、友人との会話、クラブで出会った音など、日常の全てです。東京宣言(SOIL主催のジャム・セッション・イベント)に集まってくれる、様々な表現者たちからの刺激も大きかったです」
——制作面で、今回バンドが追求していたことは何でしたか?
「音色とグルーブ感です。特にドラムの音色には時間をかけました」
——このアルバム中で、軸になっている曲はどれですか?
「あえて言うなら、「Some Skunk Funk」のカバーかな。制作の過程で出てきた“FUNK”というアルバムのキーワードは、この曲の録音以降に出てきたような気がします」
——「MOVIN’ feat. Maia Hirasawa」が出来上がった経緯について教えてください。
「昨年末に漠然と、ボーカルをフィーチャーした曲のアイディアとして、曲のラフが先に出来ていました。その後CMで彼女(マイア・ヒラサワ)の声を聴いて、その声に惚れ込み、オファーしました。 彼女は曲を気に入ってくれて、OKしてくれました。歌詞も“Step ahead”をテーマに、書いてくれました」
——マイア・ヒラサワとのコラボはいかがでしたか?
「彼女の声は美しいだけではなく、聴いた人を幸せにするパワーを持っていると思います。僕たちも彼女の声からパワーをもらいましたし、、での共演もすばらしい経験になりました。彼女は、僕たちの新たな一面を引き出してくれたのかもしれません」
——アルバムは、リスナーにどんな風に楽しんでもらえたらよいと思っていますか?
「自由に踊ってください」
——今現在、SOIL&“PIMP”SESSIONSが向かっているところは、どんなところですか?
「いま、僕たちにはあらゆる可能性があり、そのいずれかを選択する岐路にあると思います。メンバーで話をしながら、慎重に次の一歩を見定めたいです」
Interview & text TOMO HIRATA
【アルバム情報】
SOIL&“PIMP”SESSIONS
MAGNETIC SOIL
(JPN) VICTOR / VICL-63787
(初回盤:ボーナス・トラック『Summer Goddess (Son Of Goddess Ver.)』収録
更にTOUR 2011ライブ会場で、特製MAGNETIC GOODSがもらえるチケット付き)
HMVでチェック
(JPN) VICTOR / VICL-63788
(通常盤)
HMVでチェック
【オフィシャルサイト】
SOIL&”PIMP”SESSIONS Website
【VIDEO】