ニューヨークはブルックリンを拠点に活動するアーティスト、セイント・ヴィンセント。本名、アニー・クラーク。ポリフォニック・スプリーやスフィアン・スティーヴンスのツアー・メンバーを経て、’07年に4ADから『Marry Me』でソロ・デビューを果たした彼女は、続くセカンド・アルバム『アクター』(’09)でその非凡な音楽的才能が開花し、インディー・シーンを中心に高い評価を獲得している注目株です。ベック、アーケイド・ファイア、グリズリー・ベアなどアーティスト達からの支持もあつく、音楽通なら要チェックの逸材といえるほどの人気を誇っています。
そんなセイント・ヴィンセントの最新作『ストレンジ・マーシー』の日本盤が、11/23にリリースされました。海外メディアのアルバム・レビューで軒並み高得点をたたき出した話題作です。その内容は、彼女が打ち出してきたアーティーでひねりのきいたサウンドを、より耳馴染みの良い音世界へと発展させた、ポップでハイセンスなもの。シングル「Cruel」を筆頭に、彼女の美しい歌声、卓越したミュージシャンシップを堪能できる、開放的な作品となっています。
ここでは、本作『ストレンジ・マーシー』の内容とその音楽的背景について、セイント・ヴィンセントにメール・インタビューで話を聞きました。なお彼女は、2012/1/10(火)に東京 渋谷DUO Music Exchangeで、待望の来日公演を行う予定となっています。