DJ / プロデューサーとして10年以上のキャリアを持つDJ JURI。ハウスやテクノをベースに、ディジュリドゥや和太鼓、三味線といった世界各地の民族楽器を取り入れた、トライバルな独自のサウンド、“太鼓DUB”を打ち出し、これまでに1枚のオリジナル・アルバムとミックスCDをリリースしている。
そんな彼女の楽曲を、全国各地のクラブ・シーンで活躍するアーティストがリミックスしたアルバム『DJ JURI remixes』が、2枚同時にリリースされた。DO SHOCK BOOZE、SYNCA、PHAN PERSIE、FLAT THREEら12組のアーティストによるリミックスを、2枚合わせて21曲収録した本作。参加リミキサーは、どのように選んだのだろうか?
「音楽でキャッチボールをしたいと思い、イベントなどで全国を回ったときに出会った方々にお願いしました。音楽性も大切だけど、お願いした方々の人間性にひかれた部分が大きかったです。完成した作品を聴いて、やはりその感覚は間違っていなかったと思いました」(DJ JURI)
本作では、原曲の持つ躍動感を生かしつつ、トライバル・テクノやハード・テクノ、テック・ハウス、ボーカル・ハウス、エレクトロ・ハウスなど、様々な形に生まれ変わった、フロア・ユースな21曲を楽しむことができる。DJ JURIは、リミキサー陣にサウンド面で何かリクエストをしたのだろうか?
「私がみなさんにリクエストしたのは、“とことんご自身の色でお願いします!”ということでした。なので、曲ごとに、各アーティストの方が持つ世界観を、ふんだんに楽しんでもらえると思います」(DJ JURI)
2枚のアルバムに、計3曲のリミックスを提供しており、トライバルかつテッキーなサウンドをクリエイトしているDJ / プロデューサーのDO SHOCK BOOZE。彼は、リミックスする際に意識した点について、こう語っている。
「まずとても光栄でワクワクしました(炎)。DJ JURIさんの楽曲では、とにかく素材の良さが目立っていたので、それらの素材から構成されたトラック独自のトライバル感を生かしたいと思いました。あと、女性の持つ繊細さもキメ細やかに表れていたので、リミックスでは、僕の持つ無骨さを表現してみたつもりです。普段自分ではなかなか録れないエキゾチックな音も、自由に使わせてもらえたので、とても貴重な経験となりました」(DO SHOCK BOOZE)
本作について、“いろいろな世界の音楽を、とことん楽しんでもらいたい”と語るDJ JURI。彼女の“太鼓DUB”サウンドと、国産クラブ・ミュージックの最新潮流を、『DJ JURI Remixes』でぜひ感じ取ってほしい。
TOTEM × DJ JURI Remixies Launch Party
28th May 2010 @ Studio Cube326, Tokyo
【Studio Cube326 2F】LINE UP: DJ JURI, OMB, Do Shock Booze, Iori Wakasa, Killy,Nanae, MAX, 玄武, JBK
SHOWCASE: TOTEM BELLY DANCER
LIVE PAINT: One mind creation
VJ: Hicolor
【SECOND FLOOR 4F】LINE UP: eckoz, Abil, Yocchi, DJ 七福, SHICO, VEX aka honda, NATARU
VJ: Japanegga
LIVE PAINT: パール翼
SHOP: らいおんのうた(民族楽器ディジュリドゥとジェンベのお店), りょく
Studio Cube326を拠点に開催されている、屋内レイヴ・パーティー、<TOTEM>。7回目となる今回は、オリジナリティあふれるトライバル・サウンド、“太鼓DUB”を武器に、独自のダンス・ミュージックをクリエイトするDJ / プロデューサー、DJ JURI、TOTEMのレジデントDJ / オーガナイザーであるDo Shock Booze、国内外のステージでその実力をいかんなく発揮しているFRAME Recordings主宰、OMBがそれぞれ作品をリリースすることを記念して、TOTEMとのコラボレーションが実現した。
この日のTOTEMのドレス・コードは“アニマル”ということで、会場には、動物の着ぐるみやコスプレを装ったクラウドも来場。2Fのメイン・フロアでは、新進気鋭のアーティスト陣が、トライバル、テクノ、エレクトロ、テックハウスなどを通じて、“人と音楽性のつながり”を意識した、ボーダレスな音空間を演出していた。その他にも、セクシーで妖艶なダンスを披露してくれたTOTEM BELLY DANCERや、民族楽器ショーケース、音を視覚的に彩るVJの巨大な映像美が見所となっていた。
4Fフロアでは、ディジュリドゥ、ジャンベなどの民族楽器ワークショップ、アクセサリー、フードなど、多種多様な出店ブースとリラックススペース、ライブペイントなど欲張りなコンテンツが盛り込まれ、閉塞感が漂う世の中へのプロパガンダが遂行された。今後も、TOTEMからますます目が離せない。
photo by ka4ma
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