ベスト・アクトが選べないほど充実した3日間!!: FUJI ROCK FESTIVAL’10 を徹底レポート!!

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今年で14回目を迎えた、日本を代表する野外フェス、<FUJI ROCK FESTIVAL>。今年も、例年同様に雨が降ったり止んだりと、変わりやすい山の天候に翻弄されつつも、雨をも見方につける素晴らしいライブ・パフォーマンスが目白押しでした! ここでは、3日間で延べ125,000人が来場した、今年のフジロックの模様をお伝えします。

photo 宇宙大使☆スター (GREEN STAGE)


FUJI ROCK FESTIVAL’10
7.30 (Fri) 7.31 (Sat) 8.1 (Sun) 2010 @ 新潟苗場スキー場

▲1日目[7.30]
LINE UP: THEM CROOKED VULTURES /MUSE/ !!!/ BROKEN SOCIAL SCENE/ THE XX/ BROKEN BELLS/ MIIKE SNOW/ MAD PROFESSOR/ RUSKO/ MAGNETIC MAN/ iLL/ DIRTY PROJECTORS/ GREEN VELVET/ KEN ISHII/ TAKKYU ISHINO/ FISCHERSPOONER/ MYSS (ROC TRAX) & more

1日目はRED MARQUEEからチェック! まずは、MIIKE SNOWが繰り出す、北欧ならではの、涼しげで透明感あふれるメロディーと、ガツンと踊れる強力なビートに、すっかりヤられてしまいました。続くデンジャー・マウス(GNARLS BARKLEY)とジェームズ・マーサー(THE SHINS)からなるBROKEN BELLSは、7人編成のバンドで、アルバムの収録曲をたっぷりと披露してくれましたよ。その後に登場したのはTHE XX。彼らの、CDよりもいっそうベースラインの際立った、ディープでメランコリックなバンド・サウンドと、エモーショナルなツイン・ボーカルは、夕暮れ時の苗場にピッタリでしたね。「Crystalised」や「VCR」では大いに盛り上がり、日本での彼らの人気の高さを感じさせられました。
このステージでヘッドライナーを務めたのは、ケヴィン・ドリュー率いるカナダの大所帯バンド、BROKEN SOCIAL SCENE。9人ものバンド編成で、最新アルバム『Forgiveness Rock Record』の収録曲を中心に披露し、そのシンフォニックな重厚さと、空間的な広がりを併せ持つ圧倒的な音の世界で、満員に詰めかけた観客を魅了していました!

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上段左→下段: MIIKE SNOW (M)/ THE XX (M)/ BROKEN SOCIAL SCENE (M)

一方、 GREEN STAGEにはジョン・ポール・ジョーンズ(LED ZEPPELIN)、デイヴ・グロール(FOO FIGHTERS)、ジョシュ・オム(QUEENS OF THE STONE AGE)からなるスーパー・バンド、THEM CROOKED VULTURESが登場。中でも、ジョン・ポール・ジョーンズは、60歳を越えたとは思えない気迫で、ベースのみならずピアノやフィドルまで演奏。ロック史に名を残すスーパー・プレイヤーたちの共演に、観客はライブ開始早々から大熱狂でしたね! GREEN STAGEのヘッドライナーを務めたのは、MUSE。最新アルバム『Resistance』の収録曲を中心に、「Starlight」や「Plug In Baby」といった、ライブで盛り上がる鉄板曲を披露し、訪れた全ての観客に拳を突き上げさせていました!映像もサイケデリックで、かなりトバされました!
この日、WHITE STAGEのヘッドライナーを務めたのは、ニュー・アルバム『Strange Weather, Isn’t It?』をリリースしたばかりの!!!。これまで以上にディープかつヒプノティックなグルーヴをつくり出し、観客を大いに踊らせていました!フロントマンのニックによる独特のダンスも冴えてましたよ~!

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上段左→下段: THEM CROOKED VULTURES (M)/ !!! (Y)/ MUSE (M)

深夜は、昨年は大雨で中止になり、2年ぶりに行われることとなったORANGE COURTでの<オールナイトフジ>をチェック。石野卓球やKEN ISHIIという国内の代表旗手に加え、FISCHERSPOONERやGREEN VELVETら、一癖も二癖もある個性派が集結し、テクノ・ナイトを繰り広げました! GREEN VELVETはDJセットでしたが、新曲「Harmageddon」で、相変わらずイルな音を振りまいていましたね~。
一方、RED MARQUEEでの<PLANET GROOVE>では、DIPLOのレーベルMAD DECENTからリリースしたアルバム『O.M.G.!』で、ダブステップをポップな領域にまで押し広げたRUSKO、メンバーの一人であるBENGAが不在だったものの、暴力的なまでに超重厚なベースラインを繰り出したMAGNETIC MANらによって、最新のビート・ミュージックを楽しむことができました!

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左→右: KEN ISHII (M)/ FISCHERSPOONER (M)/ GREEN VELVET (M)

▲2日目[7.31]
LINE UP: ROXY MUSIC/ JAMIE CULLUM/ CHRIS CUNNINGHAM/ ONE DAY AS A LION/ MGMT/ DIRTY PROJECTORS/ DEXPISTOLS & ROC TRAX CREW featuring Zeebra and more/ BOYS NOIZE/ MYLO (DJ SET)/ RIVA STARR/ IVAN SMAGGHE & more

2日目にまずチェックしたのは、RED MARQUEEに出演したDIRTY PROJECTORS。彼らは、フォークロア風で、どこかエキセントリックなメロディーと、女性ボーカル陣の絶妙なコーラスを武器に、昼間から心地良くトリップさせてくれました。ラストに人気曲の「Stillness Is the Move」を披露すると、大歓声が巻き起こっていましたね! その後は、ちょっと会場の奥地へと足を伸ばし、GYPSY AVALONに出演したMATT&KIMをチェック! 満面の笑みで演奏しながら歌う、彼らのエネルギッシュなサウンドに引き付けられたのか、ライブが終わる頃には驚くほどの観客が集まっていました!
さて、夕闇が訪れたWHITE STAGEには、ザック・デ・ラ・ロッチャ(RAGE AGAINST THE MACHINE)と、ジョン・セオドア(元THE MARS VOLTA)からなるONE DAY AS A LIONが登場。ギター&ベース・レスのバンド編成ながら、ザックの鬼気迫るボーカルと、ジョンが叩き出す強靭なビート、サポート・メンバーの奏でるひずんだローズ・ピアノが編み出すサウンドで、観客を圧倒していました!
続いて同ステージに登場したのは、トリを務めたMGMT。彼らは、ファースト / セカンド・アルバムからバランス良く楽曲を披露し、入場規制がかかるほど満員に詰めかけた観客を、そのドリーミーかつサイケデリックな世界へと導いていました! クライマックスには「Kids」と「Congratulations」を続けて披露。「Kids」で、会場中が大合唱&飛び跳ねる光景には大感動でした!

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上段左→下段: DIRTY PROJECTORS (Y)/ ONE DAY AS A LION (M)/ MGMT (M)

さて、深夜はRED MARQUEEの<TRIBAL CIRCUS>へ。トップバッターのRIVA STARRは、大ヒット曲の「I Was Drunk Feat. Noze」や「Dance Me」を織り交ぜ、わずか1時間のプレイでフロアを完全にアツくしてくれましたね! 続くDEXPISTOLSは、自身のレーベルROC TRAXのクルーや、Zeebraを招きパフォーマンスを披露。中でも、Zeebraがマイクを取った「Fire」での観客の一体感はものすごいものでしたね! BOYS NOIZEは、ハード目ながらもフェス向きなアッパー・エレクトロ・セットを展開。ラストには、THE CHEMICAL BROTHERS「Swoon (Boys Noize Summer Mix)」をプレイし、大熱狂を巻き起こしていました!

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左→右: RIVA STARR (M)/ BOYS NOIZE (M)

▲3日目[8.1]
LINE UP: MASSIVE ATTACK/ ATOMS FOR PEACE/ BOOM BOOM SATELLITES/ VAMPIRE WEEKEND/ SCISSOR SISTERS/ LCD SOUNDSYSTEM/ FOALS/ 難波章浩 -AKIHIRO NAMBA-/ AIR/ HOT CHIP/ YEASAYER/ Y.Sunahara/ RASMUS FABER/quasimode & more

LOUD的にチェックしたいアーティストが集結していた3日目。まずは、RED MARQUEEに出演したYEASAYERからチェック! 「Madder Red」や「Ambling Alp」が披露されると、かなりの盛り上がりとなり、彼らの認知度の高さや、ブルックリン・シーンの活況ぶりを感じさせてくれました。
WHITE STAGEでは、自身の最新アルバム収録曲に加え、Hi-STANDARDの名曲「Stay Gold」まで披露してくれた難波章浩 -AKIHIRO NAMBA-、ディープかつスペーシーな新曲で昇天させてくれたFOALS、もはや不動の人気を誇るディスコ・パンク・バンド、LCD SOUNDSYSTEMをチェック。中でもLCDは、活動休止を宣言したため、これが貴重なラスト・ライブとなりました…。

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左→右: FOALS (Y)/ LCD SOUNDSYSTEM (Y)

GREEN STAGEでは、曇り空の苗場を、カラっと陽気なムードに一変させたVAMPIRE WEEKENDや、最新作の『TO THE LOVELESS』で、天を貫く壮大なエレクトロニック・ロックに磨きをかけたBOOM BOOM SATELLITESをチェックしました。その頃、RED MARQUEEには、HOT CHIPが出演。メンバーのジョー・ゴッダードは残念ながら欠席でしたが、バンド・セットで最新アルバム『One Life Stand』収録曲をを中心に披露してくれました! 中でも、PVが秀逸な「I Feel Better」では大盛り上がりでしたね!

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上段左→下段: VAMPIRE WEEKEND (M)/ HOT CHIP (M)/ BOOM BOOM SATELLITES (T)

そして、今年の目玉アクトの一組である、トム・ヨーク(RADIOHEAD)やフリー(RED HOT CHILI PEPPERS)らからなるスーパー・バンド、ATOMS FOR PEACEのライブをGREEN STAGEにて鑑賞。彼らは、トム・ヨークのソロ作『The Eraser』を、計算され尽くした緻密な演奏で再現し、その驚くべきクリアなサウンドで観客を魅了していました!
三日間の最終ヘッドライナーとして登場したのが、MASSIVE ATTACK。ホレス・アンディやマルティナ・トップリー=バードらをシンガーに迎え、最新作『heligoland』収録曲から、メランコリックなアレンジの「Teardrop」や「Angel」といった名曲まで披露し、ファン感涙の一幕を演出してくれました。LEDのスクリーンにメッセージを流す、彼ら独特のビジュアル・パフォーマンスも、その深遠な音世界を一層際立たせていましたね。その後、同ステージでクロージング・アクトを務めたのは、SCISSOR SISTERS。大雨が降っていたものの、NYゲイ・クラブ・シーン直送の艶やかなパーティー・チューンで、全観客を笑顔にさせてくれました!最高のエンディング!

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上段左→下段: ATOMS FOR PEACE (M)/ SCISSOR SISTERS (M)/ MASSIVE ATTACK (M)

今年のフジロックでは、’00年代以降の新鋭インディー・バンドが勢いづいていたと同時に、本家とは全く異なる新境地サウンドを披露したスーパー・バンドが、ロック・シーンの新たな可能性を切り開いてくれました。素晴らしいライブが多すぎたので、ベスト・アクトは選べません(笑)。今年もありがとう! <FUJI ROCK FESTIVAL’10>!! (bird)

photo by Masanori Naruse (M) , Yasuyuki Kasagi (Y), Tsukasa Miyoshi (T), 宇宙大使☆スター (U)

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