Deadmau5『>ココにタイトルを入力<』特集


Deadmau5_AlbumTitleGoesHere_jk.jpg

独創的なエレクトロニック・ダンス・サウンドと、ネズミ型のマスクを被って繰り広げられるエンターテインメント性の高いライブ/DJ・パフォーマンスで世界的人気を誇る、カナダはトロント出身のプロデューサー/DJ、ジョエル・ジマーマンのプロジェクト、デッドマウス (Deadmau5)。「I Remember (with Kaskade)」(’08)、「Ghosts ‘n’ Stuff (feat. Rob Swire, Pendulum)」、「Raise Your Weapon」(’10)といったヒット・トラックを連発し、アメリカを中心にビッグ・ムーブメントとなっているEDM(Electronic Dance Music)シーンの顔役の一人として、現在世界から注視されてる人気アーティストです。

そんなデッドマウスが、2010年の前作『4×4=12』(国内盤は『デッドマウス』のタイトルで11年にリリース)に続くニュー・アルバム『>ココにタイトルを入力<』(> Album Title Goes Here <)を9/26にリリースしました。マイ・ケミカル・ ロマンスのリード・シンガー、ジェラルド・ウェイをフィーチャーした「Professional Griefers」、クリス・ジェームスをフィーチャーした「The Veldt」、さらに「There Might Be Coffee」「Maths」「Closer」などなど、彼独特のユニークなエレクトロニック・ダンス・サウンドを満載した話題作です。

ここでは、本作『>ココにタイトルを入力<』の内容についてご紹介しましょう。iLOUDには、前作『デッドマウス』のリリース時に行ったインタビュー(プレゼント企画は終了しております)も載ってますので、ご興味のある方はぜひチェックしてみてください。


Deadmau5_A1.jpg

Deadmau5『>ココにタイトルを入力<』特集

独創的なエレクトロニック・ダンス・サウンドと、ネズミ型のマスクを被って繰り広げられるエンターテインメント性の高いライブ/DJ・パフォーマンスで世界的人気を誇る、カナダはトロント出身のプロデューサー/DJ、ジョエル・ジマーマンのプロジェクト、デッドマウス (deadmau5)。もともとゲーム好きだった彼は、15歳の頃に8ビット/チップ・チューンの制作を開始。18歳の時には、トミー・リー(モトリー・クルー)のアルバム『Methods of Mayhem』の楽曲を提供し、その後は音楽制作ソフトのプログラム開発も行うなど、ユニークなキャリアを積んできたアーティストです。

彼がデッドマウスとして活動を本格的にスタートしたのは2005年のこと。’06年にリリースした「Faxing Berlin」で頭角をあらわすと、デジタル・ダウンロード・サイト、Beatportを中心にヒット・トラックを連発し、その人気を決定づけた「I Remember (with Kaskade)」(’08)は全英チャート14位を、「Ghosts ‘n’ Stuff (feat. Rob Swire, Pendulum)」(’09)を全英チャート12位を記録。JUNOアワードやBeatportミュージック・アワードで複数回受賞しているのはもちろん、2009年、2012年にはグラミー賞にもノミネートされ、特に今年2012年の第54回グラミー賞では、フー・ファイターズと「Rope」のリミックスで共演し、話題をふりまきました。

また彼は、シングル、アルバムのリリース・ペースの早さでも知られ、スタジオ・アルバムとしては、これまでに初期の『Get Scraped』(’05)、『Vexillology』(’06)、自身のレーベル、Mau5trapを立ち上げて以降は『Random Album Title』(’08)、『For Lack Of A Better Name』(’09)、『4×4=12』(’10)と、5作をリリース。シングル曲やコラボ曲、未発表曲などをまとめたコンピレーション・アルバムでは『deadmau5 Circa 1998–2002』(’06)、『A Little Oblique』(’06)、『It Sounds Like』(’09)を、さらにDJミックス『At Paly』シリーズも、これまでに3作リリースしています。ちなみにMau5trapは、他アーティストのリリースも行っており、スクリレックスを送り出したレーベルとしても有名です。

そんなデッドマウスが、待望のニュー・アルバム『> ココにタイトルを入力 <』(> Album Title Goes Here <)をリリースしました。オリジナル・アルバムとしては、「Sofi Needs a Ladder」「Raise Your Weapon」「Animal Rights」といったヒット曲、人気曲を収録した『4×4=12』(国内盤は『デッドマウス』のタイトルで、「Ghosts 'n' Stuff」「I Remember」を特別収録し'11年にリリース)に続く本作。前作『4×4=12』は、これまでアンダーグラウンド指向の強いマニアックな作風を得意にしてきた彼が、よりキャッチーなアプローチにもトライし、近年新たな定義と共に急成長したEDM(Electronic Dance Music)ムーブメントを知らしめる重要作となりましたが、本作『> ココにタイトルを入力 <』は、そんなEDMという音楽の醍醐味を伝えると同時に、EDMの枠には収まりきらないデッドマウスならではの個性を両立させた注目作となっています。

デッドマウスは大ブレイクを果たして以降、ロラパルーザ、アウトサイズ・ランド、ヴァージン・モバイル・フリーフェス、ウルトラ・ ミュージック・フェスティバル、エレクトリック・デイジー・カーニバルといった巨大ロック~ダンス・ミュージック・フェスでヘッドライナーを務め、単独公演でも大規模な会場を軒並みソールド・アウトさせてきました。まず今作では、スタジアム・クラスのアーティストとなったそんな彼の近年のテイストが反映した、ビッグでロッキンなサウンドを楽しめます。

それを象徴するのが、マイ・ケミカル・ ロマンスのリード・シンガー、ジェラルド・ウェイをフィーチャーしたシングル曲「Professional Griefers (featuring Gerard Way)」です。デッドマウスは、昨年の“ニャー”・イングトン・ハックス・ツアーで、ロラパルーザにヘッドライナー出演した際、「Professional Griefers」のインストルメンタル・ヴァージョンを初披露。そのタテノリのヘヴィーなビートとノイジーなシンセ・サウンドで、かねてよりファンの間で話題を集めていた曲です。先日公開された同曲のミュージック・ビデオも、その豪華で凝りに凝った映像で話題をさらったばかりですね。


また、先にEPとしてリリースされた、クリス・ジェームスをフィーチャーした「The Veldt (featuring Chris James)」も話題曲の一つ。レイ・ブラッドベリーの短編小説にインスパイアされたというこの曲は、20数時間に渡るライブ・ストリーミングで制作されたトラックに、クリス・ジェームスがボーカルをつけたことから誕生したもので、デッドマウスが得意とするサウンドのもう一方の側面と言える、美しいボーカル曲に仕上がっています。

さらに本作では、終盤にヒップホップ・レジェンドとして知られるサイプレス・ヒルをフィーチャーした「Failbait (featuring Cypress Hill)」、イモージェン・ヒープをフィーチャーした「Telemiscommunications (featuring Imogen Heap)」、エレクトロニカ・タッチの「Sleepless」と、ブレイクビーツ~ダウンテンポ・スタイルの楽曲も収録。キャリア当初からヴァラエティー豊かな楽曲を制作し続けてきたというプライドを、これまでで最も脚光を浴びることになるであろう本作においても、巧みに表現しています。

上記の他にも、『> ココにタイトルを入力 <』には、前作でもコラボしたEDMシーンの人気プロデューサー/DJ、ウルフギャング・ガートナーとの共作曲「Channel 42」、1977年に公開された有名なSF映画『未知との遭遇』にインスパイアされたという「Closer」、ストレートにEDMシーンとリンクするであろうダンス・チューン「Maths」や「There Might Be Coffee」「Fn Pig」などなど、注目曲が目白押しです。

EDMアーティストとして、2012年7月号のローリング・ストーン誌史上初めて表紙に起用されるなど、EDMの顔役となり、世界的に注目され、多忙を極める存在となったデッドマウス。昨年ヨーロッパ・ツアーを終えた後、故郷のトロントにあるスタジオに戻り、そのスタジオに籠って完成させた本作『> ココにタイトルを入力 <』は、ビッグ・アクトに成長したデッドマウスの、現時点での究極のサウンドが詰まった万全のアルバムだと言えるでしょう。

Deadmau5_A2.jpg


【リリース情報】

Deadmau5_AlbumTitleGoesHere_jk.jpg

Deadmau5
> Album Title Goes Here <
>ココにタイトルを入力<
(JPN) EMI / TOCP-71388
9月26日発売
HMVでチェック

tracklisting
01. Superliminal / スーパーリミナル

02. Channel 42 – deadmau5 & Wolfgang Gartner / チャンネル42 – デッドマウス&ウルフギャング・ガートナー

03. The Veldt (featuring Chris James) / ザ・ヴェルト (feat. クリス・ジェームス)

04. Fn Pig / Fn ピッグ
05. Professional Griefers (featuring Gerard Way) / プロフェッショナル・グリーファーズ (feat. ジェラルド・ウェイ)

06. Maths / マス
07. There Might Be Coffee / ゼア・マイト・ビー・コーヒー
08. Take care of the proper paperwork / テイク・ケア・オヴ・ザ・プロパー・ペイパーワーク

09. Closer / クローサー

10. October / オクトーバー
11. Sleepless / スリープレス
12. Failbait (featuring Cypress Hill) / フェイルベイト (feat. サイプレス・ヒル)

13. Telemiscommunications (featuring Imogen Heap) / テレミスコミュニケーションズ (feat. イモージェン・ヒープ)

【オフィシャルサイト】
http://www.emimusic.jp/intl/deadmau5/
http://www.deadmau5.com/

specialカテゴリーの記事